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2024年度上半期 Best VALUE賞受賞者 早川大輝さん

FoundingBaseでは半期に一度の全社合宿の中で、「高めあい、分かちあう場」として表彰式を実施しております。

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半期を通して最もVALUEを体現した個人に贈られる「Best VALUE賞」。2024年度上半期は、北海道安平町を拠点に教育事業部マネージャーとして活躍されている早川 大輝さんが受賞されました。入社8年目での念願の受賞にあたり、これまでの苦労やチームを信じて邁進してきたプロセスを振り返ってもらいました。FoundingBaseの行動指針である【真っ当に、誠実に/アウトプットファースト/やり切る工夫と遊び心】を実直に体現しているエネルギッシュな早川さんの本音に迫ります。


▽受賞者

▽インタビュアー

丸山:
早川さん、受賞おめでとうございます!今回の受賞について、率直にどのようなお気持ちですか?
早川:
ありがとうございます!本当に嬉しかったです。会社に入って8年目となりますが、ようやく会社に恩返しができたと感じています。これまでに岩手県西和賀町、高知県四万十町、北海道安平町と3つの地域にお世話になったのですが、そこで出会った様々な人や場所を一気に思い出しました。

仕事への信念:「腐らない」周りの仲間を信じ、ともに進む

丸山:
入社から受賞に至るまでの8年間で、特に大切にしてきた信念や価値観はありますか?
早川:
「腐らない」ですかね。うまくいかない時期が続くと、どうしても自分自身に意識が集中し、ネガティブな気持ちになり、周りが敵に見えてしまうことがありました。意見を述べたり企画案を出したりする際に、相手の反応を気にしすぎてしまうことも多かったですし、腐って甘えて、周囲に大きな迷惑をかけたこともあります。最近はそういったことがなくなりました。それは、「周りは仲間だし、一緒に進んでいるんだ」と考えられるようになったからです。そうすることで、気持ちが楽になり、前に進む力が自然と湧いてくるのを感じています。
丸山:
早川さんが「周りが敵に見える」とおっしゃったのは少し意外でした。常にポジティブで、チームをリードしてきたバイタリティを感じていましたから。4月からはマネージャーの役割を担っていますが、どのような意識で仕事に取り組んでいますか?
早川:
感情と出来事をしっかりと切り離して、冷静に対処することを心がけています。感情によって生まれる波に左右されないというか。また、サッカーを見ることが自分にとって大きな影響を与えていると思います。サッカー観戦自体がリフレッシュになるのはもちろんですが、監督の戦術や選手の動きを観察することで、マネジメントの参考にもなっています。監督が優れた戦術を掲げても、それに適した選手がいなければチームは機能しません。一人ひとりの才能を最大限に活かせるようなチーム作りを、常に意識しながら試行錯誤しています。
丸山:
好きなサッカーから得た洞察がマネジメントに役立っているんですね!今年は新しいメンバーが2人、安平チームに加わりました。これまでで特に印象に残っている仕事やプロジェクトはありますか?
早川:
あびら教育プランの形を模索し続けてきたことが、特に印象に残っています。集客に苦戦していることから逃げずに、チーム全員で課題を洗い出し、町内のさまざまなプレイヤーや住民に地道に声掛けをしてきました。また、メンバーの発案により、今までの形に囚われない子どもたちとの関わり方も試行錯誤し続けています。その結果、「入塾したい」と言ってくれる子どもたちが現れたりと、徐々に結果も出てきて、それが新たな可能性を拓いていると感じています。
丸山:
早川さんの仕事の進め方は、あえて遠回りをしながら、そのプロセスに多くの人や情報を結びつけている印象があります。地域の大人やNPO団体、学校の先生方とも積極的に交流しながら進めているのが素晴らしいですね。
早川:
ありがとうございます。その「寄り道」が、時にメンバーを迷わせてしまうこともあるのですが、挑戦しなければ得られなかった成果もたくさんあります。安平では地域のプレイヤーがどんどん増えているので、彼らと連携しながら、全体をデザインしていくことが大事だと思っています。

あびら教育プランのメンバー
あびら教育プランの様子

2年目のあびら教育フォーラムでの挑戦と成果

丸山:
8月には大きなイベントである「あびら教育フォーラム」も開催されました。準備で大変だったことや、イベント全体のコンセプトについて教えていただけますか?
早川:
昨年度は町民の参加が少なかったため、今年はその改善を目指し、「まちが学校・学校がまち」というテーマのもと、町民が主体であることを感じられるブースを設けました。あびら教育プランに関わる方々だけでなく、地域の多様なプレイヤーが集まり、交流できる場を企画したんです。特に難しかったのは、約30の出展者との調整とコミュニケーションでした。メンバーにも役割を分担して任せましたが、その結果、集客が成功し、「ここに来ないと味わえない特別な雰囲気」を作り出せたと実感しています。

2024年8月に開催された「あびら教育フォーラム」の様子

丸山:
参加者の人数が伸び悩んでいるときも、重いムードにならないようにチームに気を遣い、情報を細かく出すことで「必ず達成しよう!」という空気を作り上げていました。結果、2日間で述べ300名もの集客があり、会場には幅広い世代の来場者が行き交い、活発なコミュニケーションが生まれていました。まちの活気が感じられる、素晴らしい空間が広がっていたと思います。早川さんはプライベートでもイベントに顔を出したり、スポーツに参加したりと、積極的にまちに出ている印象です。そのエネルギーはどこから来ているのでしょう?
早川:
多分、好奇心が強いんだと思います。やったことがないことや新しい場所に飛び込むのが好きなんです。それに加えて、「せっかくこの仕事を選んでいるからには、住む場所での暮らしを楽しみたい」という思いが強いですね。埼玉県出身なので、関東に住む方が色々と楽だったかもしれませんが、このキャリアを選んだ以上、その選択が楽しくて良かったと思いたいんです。それが原動力になっていると思います。

「あびら教育フォーラム」で全体進行を務める早川さん

離れた場所でも成果を出すリーダーシップ

丸山:
山口県美祢市のチームも担当されていますよね。離れた場所にいるメンバーとは、どのように接点を持ちチームづくりをされているのでしょうか?
早川:
主にリーダーと週次でミーティングを行い、様々な議論をしています。リーダーもメンバーも自律しているので、最初はマネージャーである自分の役割が見えにくいと感じることもありましたが、「まちづくりの手段としての教育」を根付かせることを意識して取り組みました。限られた時間の中で、情報を収集し、意思決定を進めることを心がけています。
丸山:
オンラインでのマネジメントは難しかったのではないですか?
早川:
自分が提案して決断しなければという意識が強かった初期は苦労しました。でも、自分の上司が現場リーダーに質問し、彼らの意見を尊重しながら進めていく姿勢を見て、アプローチを変えることにしました。現場メンバーの意見を信頼し、それを基に進めることが大切だと学びました。
丸山:
今回、美祢市の「公設塾mineto」がベストプロジェクト賞を受賞しましたね。チームに向けたメッセージをお願いします!
早川:
これまでの成果や積み重ねのおかげで、新たなチャンスをいただいたことに対する表彰だったと思っています。挑戦させてもらっている美祢市への感謝を忘れず、その恩返しができるように、そして引き続き会社の成長をリードしていける存在となるように、一緒に頑張っていきましょう!

さらなる挑戦と教育を通じたまちづくりの未来

丸山:
来年度の事業提案において、上司から「今までのやり方を続けるのではなく、考え方そのものを変えなさい」というフィードバックを受けました。驚きもあったかと思いますが、その時、どのように受け止めて行動に移しましたか?
早川:
自分が今までの延長線上で物事を考える癖があることは理解していたので、フィードバックを受けたときは「またやってしまった」と感じて先が見えなくなりました。ただ、「ここで踏ん張らないとキャリアを積めないな」とも同時に思い、とにかく壁打ちの機会を多く作って、周りとの積極的な意見交換に取り組みました。
丸山:
自ら機会を設けて意見交換をすることで、フィードバックに対応されたんですね。
早川:
はい、その時は、周りが敵には全く見えませんでした。フィードバックをくれる人たちが私の成長を支えようとしてくれているのを感じ、本当にありがたく思いました。日記にも「こんなに時間を使ってくれるんだ」と書いた覚えがあります。
丸山:
今後、さらにFoundingBaseやご自身の成長を進めていくために、どのような目標をお持ちですか?
早川:
教育事業のマネージャーとして、教育を通じたまちづくりを推進していきたいと考えています。もともとは教育そのものに興味があってこの道に進みましたが、今では教育が「まちづくりの一手段」として機能することの価値に強く魅力を感じています。教育は単に知識を与える場ではなく、人と人をつなぎ、まち全体の活性化に寄与し、地域の未来を創造し得るものである。今の仕事に関わらせてもらうことで、そう考えるようになりました。
まちづくりにおいて教育が不可欠な要素であることを、しっかりと証明するような実績を積み上げていきたいですね。地域の人々が自分たちのまちをより良くするために学び合い、成長していく姿をサポートすることで、事業部全体としても大きな成果を生み出していければと思います。これからもチーム全員で力を合わせて、その目標に向かって進んでいきたいです。

まとめ

早川さんは8年間、「腐らない」という信念のもと、仲間と共に価値を創り続けてきました。課題を目の前にしてもがきながらも、その前向きな姿勢とコミュニケーションでチームの信頼を集め、現場を力強く牽引しています。新しい挑戦や地域との協力を通じて、教育を軸にしたまちづくりを進める彼の実行力によって地域がさらに活気づき、多くの人々に希望をもたらしてくれることを期待しています!


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