CCOメッセージ|世界中のコミュニティが、個々人の自発的な想いと積み重ねられた文化や価値観によって彩られたもので溢れるように
はじめまして。FoundingBaseの共同代表取締役CCOを務めている林です。 拠点拡大に伴い絶賛仲間を募集しているので、このような形で文面に登場させてもらうことになりました。
FoundingBaseは、VISIONにも掲げている通りその地ならではの感動体験を提供する事業を企画・提案・運営まで一貫して行う、地方共創ベンチャー企業です。
行政や民間というセクターに捉われず、これからの日本社会を草の根から共に変革し(変え)、町という人の集合体そのものが持続可能な状態を目掛けて行政の方々、地域の民間事業者と共創しています。
事業領域としては、教育・農業・観光・シティプロモーションと多岐に渡っておりますが、 'まちづくり'であるからこそ、何屋かであることよりもその町が目指したい姿そのものを実現する手段 を首長のビジョンや町の総合戦略を踏まえて共に創りにいく。 そんな仕事に、全国21拠点/メンバー約70名(2022年12月現在)と取り組んでいます。
私が関わってきた具体例としては、胆振東部地震被災直後の北海道安平町。
翌年の4月より関わる予定だった安平町が、胆振東部地震による大きな被害を受けました。 その際会社組織としての判断というよりも、個人の判断で今すぐに出来ることに取り組むべきと考え、共同代表の佐々木に一報を入れて震災1ヶ月後から安平町入りしました。
その上で数千名規模の登録者を抱えるボランティアセンターの立ち上げに従事し、副センター長として従事しました。 震災前よりきれいな町に。というスローガンを掲げ、1日も早い'普通の生活'を取り戻すべく奔走しました。
その後、当初から予定していた地域活性化企業人として行政内部に席を置かせて頂き、
このような取り組みを行い、 一昨年移住相談件数が30数件だったものを昨年度は120件程度まで増加させることに繋がったり、 一昨年は職員応募数が数名だったものが昨年度は40件を超える結果に繋がったり、 町の子供を中心として世代問わず町のことに取り組むプレイヤーが増え、町で挑戦する人を町内の人たちが応援する文化が醸成されてきたりしています。
僕がそもそもコミュニティと人に興味を持ったのは、母親の影響が大いにあると思っています。
子供の頃クリスマスの日に新宿を一緒に歩いていれば、突然ホームレスの方々に持っているお金を配り始めたり、住んでいたマンションの住民の方々がひょんなことから仲違いをすれば仲裁に入って一緒にパーティを開催してみたりと、当時の自分からすれば、「この人は何をしてんだろう」と思うようなことばかりしていました。
そんな中で、彼女が僕に伝えてくれたこととしては、 「この世に生きるすべての人は、神様から何かのギフトをもらって生きている。それを目一杯使って生きることが大切なのよ。だからこそ、生きている人は必ず何かの意味を持って生きているの。」 明文化するとちょっと照れ臭い言葉ですが、僕が地域のコミュニティを捉える時には、この感覚を持った上で、地域の方々とどう協働するのか、共創するのかということを考える上での原点なんじゃないかなと思っています。
そんなルーツを持ちながら、僕は高校の時にヨーロッパへ留学させてもらう機会がありました。
僕が留学したベルギーは九州より小さくて、四国の1.8倍程の国ですが、オランダ語圏、フランス語圏、ドイツ語圏と3つの言葉が混在している中で、一つの国として成立していた国でした。
1年ちょっと程生活している中で感じたのは、いろんな文化や思想、思考様式の違いを乗り越えながら、国としての体制を互いを補いつつ、ぶつかりつつも保つことが出来ている国だということ。 文化の違い、思考様式や慣習が異なる中でUPdateし続ける姿勢が本当に逞しい国だなあと感銘を受けて帰国したのを覚えています。
じゃあ翻って日本はどうなのか、ということを考え始めました。
元々自分自身歴史好きなのもあるのですが、日本が藩だった時は それぞれの地域ごとのリソースを使ってしかビジネスができないので、それを生かした各地域の豊かな文化、産業が育まれてきました。
ただ、近代化が進みいわゆる合理化、効率化が図られ、日本全体が良くも悪くも均質化していった1900年代を経て、今は地方創生というお題目の元、元々地域に存在してい思考様式や慣習を元にした生活や文化をどう捉え直し、これからの自治体というコミュニティのあり方を模索し、どう未来を創っていくのかということが時代に求められているのだと捉えています。
僕がこれまで実際に地方に住んできた町は全て特色も町民性も文化も思考様式も違います。
都会の人がイメージする「地方の町」というものはそもそも存在せず、島根県の津和野町と北海道の安平町では文化が全く違います。
島根の津和野は元々城下町としての文化が礎にあり、安平町は1800年代に開拓された町としての文化がある。 だからこそ町民性も変わるし、思考様式も変わることで、政策の意思決定プロセスすら変わります。であれば、国が音頭を取って一律の施策を各地域で実行することは、本来ある地域の風土と人の想いの掛け算によって溢れる無限大の可能性が潰えてしまうのではないのだろうか。 もっと、その地に生きる人たちが余白を通じて過去と未来から紡げる個性を表現できるのではないのか。そんな、町の在り方そのものを根底から設計し、地域毎の色(特色)を表出させ、彩り溢れ、どこに行ったとしても住みたいし、おもしろいと思える日本を地域の人とともに創っていきたい。
そんな想いから、FoundingBaseというチームのCCO(Chief Community Officer)という役割で働いています。
現在FoundingBaseでは事業・拠点拡大に伴い、おもしろいと思える日本を一緒に創っていく仲間を募集しています。
興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください。