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【宮城県加美町】事業レポート 2024年2月 「子どもたちの『やりたい』に向き合ってきた1年」

令和5年度のふりかえり

今回のレポートでは、2023年8月に2年目を迎えた加美拠点での今年度の取り組みをふりかえります!

わたしたちが目指していること

FoundingBaseの教育事業部・コーディネーターは『自分の可能性を信じて行動する人材』を育むため、子どもたちに対して「ひととまちとの関わりを通じて、挑戦機会を最大化する」ことに日々注力しています。

2022年8月からスタートした宮城県加美町拠点では、これまで町唯一の高校『中新田高校』の探究学習・生徒募集、令和5年度より統合し新設された『鳴峰中学校』の探究学習のアップデート・ブラッシュアップを行うことで、生徒の挑戦機会を最大化することに取り組んできました。

①中新田高校での取り組みふりかえり

高校では、今年度よりスタートした学校設定新設教科「地域創造学」や「総合的な探究の時間」のサポートに入らせていただきました。
特に「地域創造学」の地域産業Ⅰ(2年生・教養総合類型)の授業では担当の先生方と協働し、いちからカリキュラムを開発、他の教科にはない「地域の産業を活用しまちに新しい価値を生み出す」ための授業を積み重ねてきました。
4月〜10月までの前半は座学にて「産業」そのものについてふりかえりながら、まちへ出かけてフィールドワークをしたり、実際に加美町で働く方々にインタビューをしたりし『加美お仕事図鑑』というWebサイトを制作しました。

制作したWebサイトはこちら↓

出来上がったWebサイトは、10月に行われた高校の文化祭で披露しました。「町の情報」としての図鑑をより多くの人へ広めるという目的で、東京からセブントゥーファイブ(株)のみなさまを講師としてお迎えし、Webサイトの制作と並行して高校生初となる「インドア・ドローンショー」の実施へ向けたプログラミングにも挑戦しました。

後半は加美町役場からのご支援を受け、生徒が実際に役場のご担当者から受けた5つの課題、①「食」を通じた町の活性化、②移住定住促進、③大崎耕土の認知度向上、④小野田図書館の若者の利用者促進・新規利用者の獲得、⑤中新田高校の魅力化を「ミッション」として捉え、課題解決に向けたアクションを繰り返し行い、その成果を提言発表会で披露しました。

4月当初こそ不安な様子も見られましたが、新しい取り組みに対してポジティブに捉えることができるようになってきました。「生徒のみんなやまちの方々と協働できる経験ができて楽しい」「他の教科とは違う中新田高校にしかない活動ができうれしい」「将来に生かせるスキルが身についた」という声が生徒から挙がっています。
また、授業の延長でまちのイベントにボランティアとして参加したり、事業者さんとの共同事業が生まれるなど、授業の幅を超えた挑戦機会にも出会うことができました。

「地域創造学」の授業で、まちのサイクルイベント「ツール・ド・347」に
参加した選手へのおもてなしの方法を考案しました。
「地域創造学」の授業で講師をしていただいた事業者さんとコラボし、
町のイベント「鍋まつり」に出店しました。

②加美町内中学校での取り組みふりかえり

昨年度まであった2校が統合した鳴峰中学校では、昨年度から円滑に統合を進めるためのコンテンツ(生徒会の顔合わせワークショップや地域の方々を交えた統合組織の会議でのファシリテーション等)を担い、新中学校のよりスムーズなスタートをサポートしました。
今年度からは1つになった中学校で、総合的な学習の時間のサポートに入らせていただきました。

<1年生>
中学生になって初めての1年間では、自分の興味関心を突き詰めるプレゼンテーションの実施から始まり、被災地への見学、鳴峰ゼミ①として、加美町内のフィールドワークを実施し「何を加えたらもっと加美町が有名になるのか?」についてレポートにまとめました。

<2年生>
職業とSDGsについてワークに取り組み、職場体験では自分の将来像を詳しく突き詰めた先で実習を行いました。その際職場の「なんでだろう」をできるだけ見つけ、自分なりに考えた末にそれぞれの職場のキャッチコピーを考えました。最終的に鳴峰ゼミ②として、加美町で起業しよう!という計画を行いました。

<3年生>
鳴峰ゼミ③では、まちの行政の中心人物になったつもりで「まちに何があったらもっとワクワクできるか?」について、それぞれの興味関心に合わせたグループワークを行い、最終発表会では町長へ直接提案を行いました。

③その他教育事業活動ふりかえり

<夏の寺子屋>
加美町が例年行っている夏休みの学習事業を、まちに関わる企業さまと共同してアップデートしました。

<志ゴトーク>
高校1・2年生を対象に、地域の方々とお仕事間・生き様を語り合う座談会イベントを実施しました。

令和5年度全体をふりかえって

加美町に着任し2年目を迎えた今年度は、コンテンツ量はもちろんのこと、授業・イベントごとに「子どもたちの「やりたい」を最大限サポートする」ことに邁進してきました。
まちの関係者と加美町の子どもたちのこれからの学びについて丁寧に語り合い、「探究し続けるまち、加美町」のスローガンを共創することもできました。

まちの教育はまだまだ魅力的になっていく。その一心で、まち・地域コミュニティ・我々FoundingBaseメンバー共に取り組み続けています。

次回レポートでは、来年度の活動をご紹介したいと思います!

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