2021年度下期『Best VALUE賞』 受賞インタビュー(潟中弘貴)
FoundingBaseでは半期に一度全社で合宿を行っており、「高めあい、分かちあう場」として半期・通期の表彰式を行っております。
本記事では、2021年度下半期Best VALUE賞を受賞した潟中さんにインタビューを実施!
山口県美祢市の公設塾minetoの塾長を務める潟中弘貴さん。
2021年8月に入社して4ヶ月で塾長に就任。立ち上げ初年度の塾運営を軌道にのせる中で、対個人・対チームともにVALUEを軸にUpdateを続けてくれた姿勢が評価されました。全くの異業種からの教育事業への参画ということもあり、自身にとってたくさんのチャレンジがあったといいます。今回はその半年間のプロセスに焦点を当てていきます。
■ インタビュアー:多胡(観光事業 Manager)
(多胡)
本日はよろしくお願いします。Best VALUE賞の受賞おめでとうございます。
早速ですが、受賞の感想を聞かせてください!
(潟中)
実は、驚きのほうが大きかった、というのが率直な感想なんです。
入社してからこれまでの約8ヶ月間は、ぼくが携わる公設塾minetoをどうしていくかだけを考えて仕事をしていましたから。
(多胡)
なるほど。受賞を目的としていたわけではなくて、とにかくコトに向き合い続けた結果として、BestValue賞があったという感じなんですね。
潟中くんは、昨年度にジョインしたわけですが、FoundingBaseに入って変化したことはありましたか?
(潟中)
それで言うと、事業の責任者として舵取りを任されている環境なのが前職との大きな違いです。それによって、考えなきゃいけないセクターが増えたところが個人的に苦労しました。
目の前の生徒をどうするかはもちろんですが、まちづくりの切り口から行政、地域の方とどうやって関係性を構築していくかといった観点でものごとを見ていったのはFoundingBaseで活動するからこその経験だったと思います。
(多胡)
”教育者”としての生徒たちへの価値提供と、”教育事業者”としてのステークホルダーへの貢献という双方を同時に意識した期間だったんですね。
公設塾minetoは2021年10月にオープンしたばかりですが、これまで潟中くんはどういった動きをしてきたんですか?
(潟中)
入社したばかりの頃は、とにかく塾全体の仕事内容を理解しにいくことを意識していました。
たとえば、先輩メンバーがもっている業務を可視化するために、プロセスを全部見せてもらうくらいの勢いで情報を取りに行ったんです。もちろん、いきなり奪うという姿勢ではなく、信頼関係を築きながら進めていきました。
そうやって塾全体の業務を把握して一つ一つ習得していった結果として、入社後4ヶ月という短期間で塾長という大役に就任させていただくことになりました。
(多胡)
たしかに、これまでの取り組みを否定するのではなく、関係性を構築した上で一緒に変化をおこしていくのがチームで働く上で重要ですよね。
もともと、教育の経験がほとんどない中で、塾長になったときの心境はいかがでしたか?
(潟中)
特に塾長のスキルがあるわけでもなく、「塾長ってなに?」というところから入っていたのですが、「とにかく自分がやるしかない」という想いはありました。
塾長になって大きく変わったのは、渉外対応が増えたことですね。
未来のあるべき姿を構想して、事業成長を描いて、実際に形にしていく。
このように、役場を始めとする関係者の方々に対して、こちらからの提案をもとにしたコミュニケーションをとっていきました。ただプロジェクトに乗っかるのではなく、主体的に先導していけるような動きを取り続けたんです。立ち上げ期ということもあり、地域の関係者の方々からの期待に応えて、「FoundingBaseに任せてみよう」と信頼を得ることが事業を推進する上で重要でした。
(多胡)
未来を描いて、関係者の方々と取り組むべき課題を共有していく姿は、まさにVALUEのひとつである「コトを創り、コトを進める」ですね。余談ですが、観光事業でぼくも抜擢されてチームを背負った経験があります。スキル不足の中でも施設の顔として責任をもってやりくりしなくてはいけない状況で、たくさんのことを勉強させてもらいました。各所で事業立ち上げをしているFoundingBaseならではの経験かもしれないですね。
(潟中)
なんと、多胡さんも似たような経験があったんですね。
仰るとおりで、当然ながら最初から全てができるわけではなかったんです。
塾長という役割を今すぐ担う必要があるのに対して、自分が「できる」ことを増やすだけでは追いつかないほどに、「できない」ことが多すぎるという状況でした。
その差分を埋めるために、別の拠点で活動する塾長に相談をしたり、上長である新免さん(現教育マネージャー)の業務の話を聞いたりと、情報を積極的に取りに行ったんです。
あとは、社内のSlackチャンネルのほぼ全てに入って、今携わっているminetoだけで完結せずに、拠点を越えて情報を取りに行ったりもしましたね。
(多胡)
自分から視野を広げて行動に移していったのはすごいですね。実は、以前はここまで拠点を横断した情報共有の仕組みは整備されてなかったんですよ。ただ、「協働し、共創する」というVALUEにもあるように、各地域でそれぞれが個別に活動するのではなく、場所は離れていてもチームとしてナレッジを共有していこうということで、情報共有ツールが導入されていったんです。図らずも潟中くんはそういった意味でVALUEを体現していたことになりますね。
(潟中)
そんな背景があったんですね!
ぼくは、単純に、全国のいろんな拠点で日々変化が起きているのを見ているのが大好きというのもありますが(笑)
かなり活用しているので、導入に向けて動いてくださった方には本当に感謝です。
(多胡)
これまでのお話を聞いてみて、潟中くん自身が事業の核を担って、社内のリソースを人一倍活用しながら、コトを進めてきたというのが印象的でした。
そんな潟中くんがこれから挑戦しようと考えていることはありますか?
(潟中)
minetoチームとしては大きく2つあります。
1つ目は、価値を提供できる生徒の総量を増やすこと。近隣のエリアは広く、まだまだアプローチできていない子どもたちがたくさんいるので、活動の範囲を広げていきたいですね。
2つ目は、応援者を増やし続けること。今でこそ運営が軌道に乗ってきましたが、2年後、3年後と存続していくのは当然のことではないと思っています。存続させていくために、ぼくらの活動をおうえんしてくださる地域の方々が必要不可欠です。そのために、様々な形で実際に関わる大人たちを増やしていきたいと思っています。
(多胡)
これまでの立ち上げ期間を経て、一定軌道に乗ったからこそ、教育事業MISSIONの「地域が好きな人を育む」を目掛けて、次の高い目標に向けて挑戦していこうということですね。では、一方で個人での目標はありますか?
(潟中)
そうですね、1人の事業者として業務範囲を拡げて行きたいと考えています。
今回の合宿で拠点リーダーという役割にもなりました。拠点リーダーという役割は、拠点だけのことではなくて、教育事業全体をどうやってアップデートしていくかという視点が求められます。
その中でも、ぼくは「仕組み化→資産化」にこだわっていきたいと思っています。
教育チームは少数メンバーで個々人が引っ張ってきたような環境から、組織として拡大していく過渡期にあると思います。
だからこそ、「誰かが言ったから」と個人に寄ってコトが進むのではなく、教育事業MISSION「地域が好きな人を育む」をもとにした仕組みによって、組織として活動するあり方に転換していく必要があると思うんです。そういった事業と組織づくりの観点は、教育チームだけではなく、FoundingBaseの事業サイドからも学べることがたくさんあると思うので、横断的に関わって吸収していきたいと思っています。
(多胡)
引き続き、事業を横断して共にFoundingBaseを全社的に盛り上げていきましょう。これからの活躍にも期待しています。
本日はありがとうございました!