多くの自治体では、地域の魅力を伝えるシティプロモーション事業に取り組んでいます。しかし、ターゲットに応じた施策の立案やノウハウの蓄積などの課題を抱えています。
人口構造の変化に伴うまちの未来を見据え、地域の若者と一体となったまちづくりを推進している北海道美唄市。
市民とともに作ったブランド「Bibai Be Beautiful 美しくあれ、美唄。」は、美唄駅のウインドウラッピングなどのサインに使われ、まちのシンボルとして浸透しています。
美唄市では、美唄ブランドをさらに浸透させ、市民が主体となったまちづくり活動を後押しするプラットフォーム「Bibai Beautiful Movement」を2025年5月にスタート。
本記事では、BBMの活動内容や具体的な取り組みをご紹介します。
美唄でのシティプロモーションの取り組みはこちらの記事をご覧ください。
→https://foundingbase.jp/case/bibai_promotion/
Bibai Beautiful Movement(BBM)とは
美唄市では2022年にシティプロモーション事業を開始し、市民とのワークショップを重ね、美唄ブランド「Bibai Be Beautiful 美しくあれ、美唄。」を策定しました。
その後、特設サイトやコンセプトブック、市の配布物や大型サインなどを通じてシンボルの認知拡大とシビックプライド醸成に取り組んできた一方で、まちの活動の目的や活動そのものが市民に上手く伝わっていないことが課題でした。
そこで2025年5月、市民がつながり、美唄をより美しく、面白くするための活動を起こす場として「Bibai Beautiful Movement」(以下BBM)を発足。
BBMは、ブランドに共感した住民が、まちづくりに挑戦したい仲間とつながり、企画を起こし、情報発信するまでを一気通貫で担うプラットフォームで、立ち上げから半年で市内外から100名を超えるメンバーが参画しています。(2025年11月時点)
私たちFoundingBaseはBBM事務局として、情報提供、マッチング創出、企画伴走、交流イベントの開催など、メンバーの挑戦を支える役割をになっています。
BBMから生まれた取り組みと、まちの変化
1. ナイトシアターで、公園の新たな用途を開拓
美唄市には多くの公園がある一方で、市民の利用機会が限られている公園も少なくありませんでした。
そこで、毎月開催している、参加者とまちでの企画を考える「BeB会議」の中で、公園でナイトシアターを上映する企画が立ち上がり、BBMが伴走。さらに住民を巻き込んで、最終的に旭公園での開催が実現しました。
こうしたやりたい企画を発表して、仲間と資金を募る「Bピッチ」も始動。
メンバー自らが企画・プレゼンし、実行に踏み出す入り口としての仕組みが機能し始めています。
2.「まるやびっくり夏祭り」を再生
高齢化により継続が難しくなった地域の夏祭り。
主催者から相談を受け、企画内容の見直しや広報・運営のサポートを行いました。
その結果、150人以上が参加し、過去最高の盛り上がりに。一時は継続が危ぶまれた地域のイベントが、地域交流の場として再び動き出しました。
3.大学生によるイベントを開催
美唄市では、毎年夏に札幌大谷大学のフィールドワークを受け入れています。
これまで、フィールドワークで感じた美唄の課題に対してゼミ生が課題解決の方法を提案していました。
しかし、提案いただいた内容は実現可能性が低く、ただ発表して終了という状態でした。
そこで、BBM事務局と大学で話し合い、2025年のフィールドワークを「学生がやってみたい企画を美唄市で開催する」内容に変更。
学生らは、BBM事務局のサポートを受けながら企画内容のブラッシュアップや
地元事業者との打ち合わせなどを行い、「多文化交流」と「農業体験」を実施しました。
BBMでは、市内のみならず、美唄市に関わりたい方の「やりたい」が実現する場として機能し始めています。
今後の展望
BBMの活動が始動して約半年。
進学や就職を機にまちを離れた人が地元と関わる機会の創出や、地元住民の地域活動への参加促進につながっています。
今後は、この取り組みの定着と拡大に向け、2026年3月までに市内登録者数250名、市外登録者数100名を目指します。
参加者一人ひとりのアイデアを出し合う「BeB会議」や「Bピッチ」などのコンテンツを通じて、市民のまちづくり参画を継続的に支援。
また、地域の担い手不足という課題にも、BBM主体で解決できる手応えも感じています。
美唄全体を「挑戦を続ける、美しいまち」として育てていきます。
※この記事は2025年11月時点の情報です。
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