北海道美唄市では人口構造の変化に伴うまちの未来を見据え、地域の若者と一体となったまちづくりを推進し、まちづくりの活動に参加する「活動人口」を獲得する必要性を感じていました。
しかし、地域の若者を巻き込む方法や、まちづくりを活性化させるためのブランドが定まらず、活動人口増加に向けた取り組みを推進できていませんでした。
その状況を打開すべく、FoundingBaseは10代から30代の若者世代を中心としたまちづくり推進委員会を発足し、公開1年で市民認知率63%を達成する新たなブランド作りを主導しました。
本記事では、プロジェクト発足時に抱えていたまちの課題や、具体的な取り組みについて詳しくご紹介します。
目的
- 地域の若者と活動人口増加に向けたまちづくりの軸を共創する
課題
- まちづくりのブランドを作るための進め方がわからなかった
- 若者世代を巻き込むための事業設計を検討する必要があった
- ブランド構築後、周知、浸透させるための戦略を考える必要があった
結果
- 1年で市民認知率63%を獲得するブランドを地域の若者世代と共創
- 市民参加型ワークショップを毎月開催し、延べ2
- 000人以上の市民がまちづくりに参画
- デジタル田園都市国家構想交付金
- 地域おこし協力隊
担当課の役割
総務部広報情報推進課は市の情報を住民や外部に効果的に発信するため、広報誌の作成やWEB管理などの情報発信全般の業務を実施しています。
事業推進における課題
「未来を見据え、美唄の魅力を売り出したい」という考えはありながら、協議に関わるメンバーは固定されてしまっている現状があり、新しいアイデアや考え方が生まれにくい状態となっていました。
また効果的にブランドを周知、浸透させていくためのプロモーションの戦略を設定する必要があり、プロジェクトの推進するには以下3つの課題がありました。
- まちのブランドをつくるための進め方の検討
まちを売り出すためのブランドの必要性は理解しながらも、数あるまちの魅力をどのようにまとめていくのが良いのかが見えない状態でした。そのため「まちの魅力」を見出すためにも客観的な視点を持つ、外部人材の協力が必要となっていました。 - 若者世代を巻き込むための事業設計
「未来を見据え、美唄の魅力を売り出す」を実現するためにも、外部人材だけでなく、まちの未来を担う若者世代と共創する必要があると考えていました。しかし、若者世代をまちの取り組みに参画してもらうための事業設計が課題になっていました。 - ブランドの周知と浸透の戦略
作ったブランドを効果的に活用するための市内外への情報発信の設計と、定性的に測れる評価の設定が必要となっていました。
こうした課題を解決するためには、自治体単独ではなく、民間企業との連携が不可欠でした。
FoundingBaseをパートナーに選んだ理由
前市長との共通の知人のつながりからFoundingBaseに相談を頂いたことがきっかけでした。
美唄市は、市民が誇れる魅力的な商品が多数ある一方、それらが市のPRに十分に活かされていないことに課題を感じていました。そこで、「これらの魅力を一つにまとめ、まち全体として売り出していくためにはどうすれば良いか」を、両者の共通の知人を通じてFoundingBaseにご相談がありました。
そしてFoundingBaseの以下3点の強みを評価いただき、事業開始に至りました。
①ブランディング戦略から実際の運用までの伴走
②10年間のまちづくり実績からなる若者とのワークショップなどのノウハウ
③自治体単独では難しい住民との協働を前提とした事業作り
特に外部視点からの戦略や方針作りだけでなく、事業を推進する人材が一市民として地域に入り込み、役場だけでなく住民と共創しながら事業を進める点に大きな評価を頂きました。
取り組みと成果
2022年から2024年までの3年間で若者主体のまちづくりを実現するための「まちのブランド作り」と、活動人口増加を目的としたワークショップ(美唄まちづくり大学)を取り組みとして実施しました。
その結果、次の3つの成果をあげました。
①1年で市民認知率63%を獲得するブランドを地域の若者世代と共創
10代〜30代の市民11名と「美唄の未来に夢を描く委員会」を立ち上げ、活動人口増加に向け美唄の新たなブランド、「Bebai Be Beautiful 美しくあれ、美唄。 」を制作しました。
ブランドを市営バスやゴミ袋や広報誌、市が配布する資材や看板、ポスターなどに積極的に活用し、まちの取り組みを認知させる設計を行いました。その結果、公開からわずか1年で市民認知率63%を達成することができました。
②まちづくり大学を立ち上げ延べ2,000人以上の市民がまちづくりに参画
ブランドを通した活動人口増加を目的にまちづくり大学(市民向けワークショップ)を立ち上げ、市民がまちづくりに参画できる機会の創出を行いました。
はじめは若者たちの小さな声だった取り組みが、3年間で延べ2,000人以上の活動人口を増やすまでに成長させることができました。現在も定期的に企画を実施し、住民の関心を「ブランドの認知」からまちづくりを実践することへ転換する仕組みとして機能しています。
③日本地域情報コンテンツ大賞2023にて内閣府地方創生推進事務局長長を受賞
美唄の取り組みを市内外へ広めるきっかけを作るために「日本地域情報コンテンツ大賞2023」に応募しました。
結果、ブランドに込めた想いや過程をまとめたコンセプトブックが地方創生部門の最優秀賞である内閣府地方創生推進事務局長賞を受賞しました。
またコンセプトムービーについても読者投票動画部門で第2位に輝き、ブランドの発信力を評価頂くことができました。
今後の展望
まちの活動人口増加を図る中で、市民へのブランド認知率も向上し、活動人口の増加の成果も出ています。
一方で、まちの魅力を具体的な事業まで落とし込む段階には至っておらず、これが新たな課題となっています。
美唄まちづくり大学などを通してシビックプライドを醸成しつつ、美唄が「住みたい」「住み続けたいまち」になるよう教育の魅力化などの新たな具体的な事業を市民、自治体と共創していきます。
※この記事は2025年02月時点の情報です。
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