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オープン3ヶ月が経過したクロスワークセンターの「これまで」と「これから」

クロスワークセンターMIYAZUがオープンしてから気づけば早くも3ヶ月。
これまでに大小合わせて20のイベントを開催し、総利用回数は500回を越えました。

まだまだ駆け出しの施設ではありますがありがたいことに多くの方が訪れ、様々なコトが起こり始めていると実感する瞬間も増えてきています。これもひとえに、宮津市民の皆様が我々FoundingBaseを受け入れてくださり一緒に変化を楽しんでくれたから。

今回はそんな最初の節目を迎えたクロスワークセンターの軌跡とこれからを綴っていきます。

■コンセプトとロゴの誕生秘話

クロスワークセンターのコンセプトは、「居場所と出番を創り出し、共創の出発点を提供する。」そして、ロゴは灯台をモチーフにした既に皆さんお馴染みとなりつつあるこちらです。

灯台をモチーフとしたキュートなロゴ

施設の立ち上げと共に生まれ、我々の活動の指針となってくれています。このコンセプトとロゴは、スタッフが新米移住者として宮津にきて一番印象に残った想いを元にできました。

宮津には有名な天橋立がある。でもそれ以上に日本中に誇れる人・自然・コンテンツがある。ただ、そんな魅力的な宮津の宝の数々が、地域内外に浸透しきっていない。

ということです。天橋立は有名でとっても美しい。だけど、天橋立が「宮津市」にあることすら知らないまま帰る観光客もいる。天橋立を見て満足してそのまま帰ってしまう人たちがたくさんいる。

市内に目を向けると、戦後から現在に至るまでに人口が半分近く減少しているという事実がある。それがすごく悔しかったです。

宮津にはその地に根づく素晴らしい自然や文化があり、宮津を愛する熱い人々がいます。移住当初もそう感じていましたが、市民となって3ヶ月。様々な人とのご縁を頂きこの想いは益々強くなっています。
『関西屈指の美しい海』と『宮津の海の本当の美味しさを知ってもらうため、自ら船を出し、観光客と共に魚を釣り、採れたての魚をそのまま提供できる居酒屋を創った海の男。』

『日本の棚田100選に選ばれた原風景が残る集落』と『棚田の自然を生かしたクラフトビール醸造を営む海外から移住した夫婦』
『美しく流れ落ちる名滝と里山』の中で、『宮津の新たな特産品を作ろうと、厳しい地理的条件の中0からレモン作りにチャレンジするUターン起業家』

日本の棚田100選に選ばれた原風景が残る集落
美しく流れ落ちる名滝と里山
豊かな宮津の自然

などなど。ここには書ききれない素晴らしいフィールドの数々と、その地で熱い想いを持って行動する人々がいます。
そんな彼らの想いに触れるうちに、クロスワークセンターMIYAZUは

市内外様々な場所からきた人、いろんな個性や想いを持つ人が、同じ一つの方向を向いて集い、共創することのできる場でありたい。
宮津に存在する、これらの自然と人と想いにスポットライトを当ててそれぞれが主役となる物語を一緒に創っていきたい。

こう思うようになりました。そしてクロスワークセンターに来てくれる行政の皆さんやローカルプレイヤーの話を聞くうちに、そう思っているのは我々スタッフだけじゃないと気づきました。
クロスワークセンターのロゴとコンセプトは、そんなみんなの想いを込めて生まれました。

ここから、そんなクロスワークセンターで起こった「居場所」と「出番」と「共創」の数々をご紹介します。

■なんということでしょう。施設のビフォーアフター

まずはオープン直前とオープン後の比較写真をご覧ください!

オープン前
受付ではイベントで作成したかわいい段ボールロボットくんがお出迎え
美味しいコーヒーを飲みながら、魅力的なイベント情報を知れちゃいます
現在のクロスワークセンターの通常時セッティング

施設の空間もみなさんの声を頂きながら少しづつ、着実にアップデートしてきました。

会議がしたい人。1人で集中したい人。みんなで勉強したい人。新たな繋がりや友達が欲しい人。それぞれ異なる目的を持った人々が、共存しながら快適に過ごせる居場所となれるよう、視線の導線を意識した仕切りやBGMにもこだわって空間を創っています。

おすすめスポットをご紹介!

◯みんなの灯り掲示板

・宮津でこんなことができたらいいのに!私が思う課題や良いところはこんなとこ!

といったみんなの想いを書いてもらい掲示しています。コメントもOKです。ちなみに、最近大好評の豆からコーヒーを抽出できる全自動コーヒーマシンの導入はこちらがきっかけ。ぜひ、ホッと一息つきにきてください。


みんなの宮津に対する想いが集まってきています

◯中庭

みんなの交流スポットです。市民と1Fの入居者さんとの交流が生まれたり、
夜はムーディーでおしゃれな照明に照らされながらビアガーデンをしたり...
実は中庭を活用した秘密のプロジェクトも進行中なのでお楽しみに!

夜の中庭は間接照明に照らされてとってもおしゃれです

これからもいつ来ても新しい発見がある、そして安心できる居場所になれるよう施設をupdateしていきます!ご意見や要望があればいつでもどしどし待っております。

■訪れてくれる人々の変化

クロスワークセンターに訪れる人も、だんだん変化していきました。毎日勉強を頑張る学生たちや丹後エリアの事業者さんたちを中心に、最近では東京・大阪といった大都市からワーケーションに来てくれる人たちも増えてきました。
イベントの参加をきっかけに、リピーターになってくれた方々も施設を盛り上げてくれています。

また、施設の大窓からは天橋立と海を眺めることができ、徒歩1分で海辺を散歩できる最高のロケーションも大人気!先日行われた、宮津の夏の一大イベント「灯籠流し&花火大会」では2Fの特等席から入居者の方々と一緒に花火をながめ夏の終わりを感じるという素敵なイベントも自然発生しておりました。

3年ぶりに復活した宮津の灯籠流し
圧巻の花火

まだまだポテンシャルのある施設とまちです。
私たちの努力次第では、もっともっとたくさんの方に使って頂ける可能性があると思っています。

これからも「この場所に来たい!」と思える運営と発信を積極的に行って参ります!

■イベントの実施と変化

オープン以来、みなさんのご協力のおかげでたくさんのイベントを行うことができました。これまで実施したイベントは20。来月は新たに10近くのイベント実施を予定しています。

私たちがイベントを開催する際に意識しているのは、
「居場所と出番を創り出し、共創の出発点を提供する。」というコンセプトの実現と、どんなに些細なコトでも良いから「宮津っていいまちかも。」「宮津に住んでいたら、楽しいことがたくさん起こりそう!」と参加した人に思っていただくこと。

主催事業としては、最近は朝活イベントを始めました。朝の出勤前、参加者と一緒にクロスワークセンターでヨガストレッチや英会話レッスンを行います。

これだけ見ると都会では当たり前に行われている何の変哲もないイベントかもしれません。小さいけれど大切な出発点なのかもしれない。参加者の「楽しかった!」「またやりたい!」という感想をみてそう感じています。

「当たり前だけど、宮津では出来なかったこと」を、「宮津でしか出来ない、当たり前のイベント」にして行けるように、これからもコツコツ企画していきます。ゆくゆくは参加者主催による、朝活イベントやトークナイトなども計画中です。

また海ゴミアートイベントや、段ボール工作イベントなど地元で本気の挑戦や体験をして、自らのまちを最大限楽しんだり考えるきっかけになるようなイベントも開催してきました。

第一回主催イベント、海ごみアートの様子

共催としては、入居者さんとのクロスイベントも実施。クロスワークセンター入居企業である学校法人大和学園と宮津市が連携している【美食のまちづくり推進事業「食×観光×まちづくり」】プロジェクトの一環として、シンポジムを開催するといった出来事もありました。

9月1日〜3日には、大和学園の学生が宮津で出張学生レストランを開催予定。宮津産の食材をふんだんに使った最高の料理が楽しめます!ぜひ、足を運んでみてください。

そして、忘れてはならないのが宮津の起業塾「天橋塾」です。IターンUターン者を中心に、宮津で起業や事業継承をしている経営者が毎月集い、ワークショップを通して共にクロスワークセンターで学んでいます。

天橋塾に通っている塾生たちは養蜂家やオリーブ農家といった一次産業従事者から写真スタジオの経営者、内装屋さんに教育者まで事業の内容も年齢も様々です。

本来は中々出会うきっかけがなかった塾生たちが出会い、それぞれの強みや想いをクロスさせながら事業を加速させるためのアイデアを日々共に考えています。中には、塾生同士の事業コラボが生まれ始めたりとまさにクロスワークセンターのコンセプトを体現するプロジェクトになってきていると感じます。

天橋塾のメンバーで、クロスワークセンター内の配信スタジオを独占!

■3ヶ月の集大成、フミダス!ツアー2022

そして、この3ヶ月の活動の集大成となったのが「フミダス!ツアー2022IN宮津」です。
北は北海道、南は九州まで全国5拠点12名の地方に住む中高生が地元を飛び出し、宮津に集い、まちづくりについて学ぶ越境体験ツアーを実施しました。

8月2日〜4日にかけて、宮津のローカルプレイヤーや起業家の方々を訪ね、地域固有の体験をしながら彼らは様々な挑戦をして、たくましく成長して帰っていきました。

ツアーに参加した生徒たちは、間違いなく宮津のことが大好きになりました。宮津で一生の思い出を作ることができたんだなと彼らのインタビュー動画や顔つきをみていて思います。

このツアーが完遂できたのは、間違いなく宮津にきてたった数ヶ月の我々スタッフとFoundingBaseの事業を受け入れ、一緒に踏み出して頂いた宮津の皆さんのおかげです。

報告会の様子。現地の方々がなんと30名近く駆けつけてくれました

受け入れ先として関わってくださった事業者はのべ12を数えます。宿泊先も、3つの事業者に提供して頂き、最終日の報告会には30名近くの地元の方がきてくれました。クロスワークセンターに普段来てくれている高校生も見にきてくれました。

ただ受け入れ先として対応して頂くだけではなく、ツアーを終えてからも、「楽しかったし刺激を受けた」「宮津に住んでいる自分たちがもっと目を輝かせて頑張らんとね」と言った感想をたくさんいただけることが本当に嬉しく思います。

宮津のローカルプレイヤーも交えた集合写真

これからも宮津の皆さまと共に、たくさんのコトを起こしていきたいです。

■これから

オープンから3ヶ月。何とかここまでこれましたが、まだまだここからが本当のスタートです。

クロスワークセンター自体をどんどんパワーアップさせつつ、
宮津全体を一つのフィールドとして、宮津中に居場所と出番を作っていけるよう、ワーケーション事業やコンテンツ開発にも力を入れていきます。

大人も子供も観光客も宮津を好きな人を育むことができるよう、スタッフ一同これまで以上に精進していきますので、FoundingBase宮津拠点をこれからもどうぞよろしくお願い致します!!!

■ご入居企業のみなさまのご紹介

学校法人 大和学園

テンダー株式会社