【オリジナルプロジェクト報告 vol.1 〜伝説のライバーに俺はなる!プロジェクト〜】
公設塾minetoでは、自分の「オリジナルプロジェクト」を実現し、カタチにするコースが5月よりスタートしました。
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本コースでは、塾生が自分のオリジナルのプロジェクトを考えて実行してもらいながら、
その過程で、好きなことの解像度を上げ、これまで知らなかった新たな自分に出会うことで、「自分の可能性を信じて行動できる人」を育てることを目指しています。
さらには、このコースを通して、塾生たちの思いが実際にかたちになることで、挑戦が着実に増えていき、その積み重ねによって、美祢の「エリア価値の向上」につなげていきたいと考えています。
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今回は、中学3年生が企画した「伝説のライバーに俺はなる!プロジェクト」についてご紹介!
3ヶ月の挑戦の中で何を感じ、どんな成長があったのか、詳しくお届けします!
「オリジナルプロジェクト」に参加した理由
音楽が好きで、最近ギターを始めた彼。バンドを組んで、いつかライブハウスに出てみたいという想いから、このプロジェクトがスタートしました。
今回のプロジェクトのゴールは、ギターのプロに、ライブハウスで演奏する3曲が弾けるようになったと認めてもらうこと。無事3曲の演奏をクリアし、今回のプロジェクトを終えました。
しかし、最初からポジティブな想いだけで参加していた訳ではありませんでした。
ー「オリジナルプロジェクト」に参加した理由は?
(塾生)
「今年度に入って、minetoの授業にあまり参加できていなくて、一つくらいは参加した方がいいかな、と思ったのがきっかけですかね。昨年度は、映像制作PJなど色々なものに参加していたけど、仲のよかった先輩が卒業していなくなって、なんだか参加しにくくなってしまいました。でもやっぱり何かはやりたくて。一人でやるプロジェクトなら、できるかなって思いました。」
「正直最初は、どんなプロジェクトを作るとか正直想像もできなくて、何をしたらいいか分かりませんでした。」
これまでも、様々なプロジェクトに参加してきましたが、それは目標とする先輩がいたから。先輩みたいに、みんなの前で堂々と発表できるようになりたい!とよく言っていました。目標とする先輩が卒業して、自分の目指す方向を見失っている時期でもありました。
そんな彼が自分と向き合い、自分の中に「やりたい!」というモチベーションの種を探すことができたのが、大きな成長の機会だったと感じています。
協働者との出会いと、ゴールのイメージを持つ重要性
また、もっとこうなりたい!はある一方で、その目標に対してコツコツ努力をすることは得意ではありませんでした。本人からも、これまで行動が伴わないことが多くあった、と言う話がありました。
ー今回のプロジェクトは、どのあたりから真剣になってきた?
(塾生)
「マッド新さん(美祢市を中心に音楽活動をされている方)に会ってからです。それまではプロジェクトのイメージもわかなかったし、ゴールしている自分が想像できませんでした。」
「話をしてみて、バンドのメンバーを紹介してくれるなど、プロジェクトを進めるきっかけになりました。そしたら、だんだんとできる気がしてきて。面白くなってきました。そこからは、ギターを教えてもらって、ライブハウスに行って実際に体験してみて、成長している実感がありました。」
プロジェクトを進めた当初は、自分の「好きなこと」や「得意なこと」を聞かれても「うーん、わかりません。」「他の人は何を書いてるんですか?」という状況でした。
なんとなくギターをやってみたい、という方向性が決まっても、具体的に実現していきたいことを考えることができませんでした。
しかし、協働者が見つかり、プロジェクトのゴールがイメージできてからの行動量は目を見張るものがありました。
自分でギター教室の先生に連絡したり、家で毎日練習を続けたり、ライブハウスに行ってみたり。スタッフの知らないうちに、いつの間にか活動の幅を広げていて、知り合いもどんどん増えていきました。
協働者との出会いが、彼の「やりたい!」を引き出し、火をつけるきっかけになったと、強く感じています。
プロジェクトを通して、「大事なこと」や「好きなこと」に気付く
どうして、これまでとは違って行動することができたのか。そこには「楽しさ」と「自信」があったようです。
ー今回のプロジェクトに参加して、自分自身にどんな変化を感じている?
(塾生)
「ライブハウスに行ったりとか、ここまでプロジェクトが広がったのが嬉しいし、誇れるところだと思います。自慢できるくらい頑張ったと思っています。」
「運命が変わった感覚があります。昔はギターを全然弾けなかったけど、今は昔よりも何倍も上手くなっていて、いつの間にかギターが日常になっていました。自分の変化をすごい感じています。他の人の前に出て弾いたり、自信もついたと思います。」
「真剣になってやってみたら、意外と上手くなるんだなって思いました!」
ー自分の「大事なこと」はどんなことだと思う?
(塾生)
「“楽しさ”ですかね。楽しくないと、あまりやる気が出ないと思いました。 ”楽しさ”を作るために、ゴールを目指している感じがありました。練習とかも、楽しくないとやってなかったし、演奏すること自体が楽しいし。楽しいことが好きだと思います。」
プロジェクトをやるうちに、音楽のどんな部分が好きなのかも見えてきたようです。
当初は、「人前で目立ちたい!」という想いが強く、ギターは今少しやり始めたから、というだけで、音楽に対して強いこだわりはありませんでした。
そんな彼も、プロジェクトに真剣に取り組んだからこそ、たくさんの気付きがあったようです。
なにより、自分のモチベーションの源が何なのか、自分の内なる部分に目を向けられるようになったことに成長を感じました。
自分の想いから始まった「オリジナルプロジェクト」だからこそ、達成できる部分ではないかと思います。
子どもの挑戦が、大人へ伝播
ーこれからどんなことを頑張っていきたい?
(塾生)
「次は、自分から誘われるだけでなくて、自分からやらせてくださいと言えるようになりたいと思います。また、ライブハウスを自分のファンで埋め尽くせるようにしたいです!」
今回のプロジェクトで終わりではなく、その後の未来についても熱く語ってくれました。
そしてそれは、周囲の大人にも大きな影響を与えていました。
mineto SUMMITでプロジェクトの発表を聞いた方からは、「今度こんなイベントがあるから参加してみない?」と声をかけていただき、実現しました。
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また、彼のプロジェクトを知り、機材や練習場所等のサポートをしていただいた方からは、「minetoで今度こんなプロジェクトできないかな?」と提案いただきました。
そして、一番近くで彼の挑戦を応援してくれた家族は、子どもと一緒になって新たにギターに挑戦する姿がありました。
「子どもたちの挑戦機会」を起点に、新たな挑戦が生まれ、それがどんどん伝播していく。そんな作用を垣間見ることができました。
今後も、子どもたちの「オリジナルプロジェクト」実現を通して、挑戦の相互作用を促していきたいと思います!
また、引き続き、彼の挑戦のサポートをしていきたいと思います!