【塾生の“やりたい!”を実現するオリジナルプロジェクトを実施!】
公設塾minetoでは、自分の「オリジナルプロジェクト」を実現し、カタチにするコースが5月よりスタートしました。
7名の塾生が参加し、それぞれの想いが詰まったプロジェクトが誕生しました!
今回は、このコース設立に至った背景や、実際の活動の
をお伝えします!
FoundingBase美祢拠点については、こちら↓
「オリジナルプロジェクト」とは?
公設塾minetoでは、子どもたちの挑戦機会を最大化するために、新たなコース「オリジナルプロジェクト」を通して、塾生が自分自身と向き合い、主体的に行動するきっかけを提供しています。
塾生は、これまでの活動を通して、新しい人やコトの出会いにワクワクしたり、自分の好きや得意に気付いたりする様子がありました。一方で、塾生がこれらの気付きを踏まえ、自分から行動を起こして、新たなことにチャレンジすることは、まだできていませんでした。
塾生がminetoでの活動を通して、着実に成長してきたからこそ、子どもたちの中で生まれた学びをさらに加速させ、新たな挑戦へと導くために、今回このコースをスタートさせました。
本コース内では、塾生が自分のオリジナルのプロジェクトを考えて実行してもらいながら、
その過程で、好きなことの解像度を上げ、これまで知らなかった新たな自分に出会うことで、「自分の可能性を信じて行動できる人」を育てることを目指します。
さらには、このコースを通して、塾生たちの思いが実際にかたちになることで、挑戦が着実に増えていき、その積み重ねによって、美祢のエリア価値の向上につながっていくと信じています。
実際の活動の様子
① 7つのプロジェクトに込められた想い
塾生がプロジェクトを考える上で、
「好きなこと」×「得意なこと」×「チャレンジポイント」×「大事なこと」
の4つのポイントを大切にしていきました。
「自らの可能性を信じて行動できる人」を育むためには、好きなことにただ挑戦するだけでも、苦手を克服するために頑張るだけでも上手くいきません。
この4つのポイント全てを組み合わせることで、塾生が心の底からワクワクし、終わった後には新たな自分に気付き自信が身につく、そんなプロジェクトが生まれると考えています。
そして、塾生とスタッフが1対1で対話しながら、それぞれの想いが詰まった7つのプロジェクトが誕生!
簡単ではありますが、7つのプロジェクトをご紹介します!
〈美祢スイーツ化計画〉
美祢市では、スイーツを売るお店が少ない!という想いから、美祢市の観光地をモチーフにしたオリジナルスイーツを考案するプロジェクト。
実際にスイーツを製作・販売される方からもアドバイスをいただきながら、試作品を作成しました!
〈人類探求プロジェクト〉
自分の興味のあることを、もっと突き詰めて調べてみたい!そして、それを友達にも知ってもらうために、塾生向けに人類をテーマにした授業を計画しました。
京大で特任研究員をされている方からお話を伺い、学びを深めていきました!
〈伝説のライバーに俺はなる!プロジェクト〉
ライブハウスで演奏してみたい!という目標から、まずはギターの演奏をプロに認めてもらうことに。山口県で音楽活動をされている方々からご指導いただきながら、実力と自信をつけていきました!
〈ランタンフェス企画〉
イベントに参加するだけでなく、自分でもイベントを企画してみたい!という想いからスタート。美祢の既存のイベントを参考にしつつ、オリジナルイベントの企画案を考えていきました。
〈Make book shelf プロジェクト〉
自分の大好きな本をもっと読める場所がminetoにも欲しい!という想いから、minetoの1Fを図書館に改造するプロジェクト。mineto talksでプレゼンを行い、たくさんの方の支援をいただきながら、図書館作りを進めています。
〈相談1000プロジェクト〉
多くの人を笑顔にさせるために、自分の得意なことを生かして、困っている人の相談にのるプロジェクト。目標は1000人!カウンセラーの方から、相談に乗る時に大切なポイントを学び、実践をしていきました!
〈弟子入り!情報収集!プロジェクト〉
自分の得意なことや、やりたい職業を見つけたい!そのために、1日弟子入りして様々な仕事を体験することにしました。また、師匠に進路に関するインタビューを行い、それらをまとめた本も製作しています!
②自分の想いをプレゼン!
挑戦機会に挑み続けるためには、失敗に目を向けるのではなく、次にどう行動するかを考えるマインドを育む必要があります。
そのために、プロジェクトを実際に実行する前に、役場の方に自分のプロジェクトをプレゼンする機会を設けました。
このプレゼンでは、ただフィードバックをもらうだけではなく、評価項目に沿って評価していただきました。
また、評価が一定の基準を満たすまで、再プレゼンを行いました!
「フィードバックをもらう→すぐに改善する」という流れを塾生が経験できる場を意図的に設計していきました。
「伝説のライバーに俺はなる!プロジェクト」に挑戦していた塾生は、
というフィードバックをもらいました。
その後、自分のファンを増やすためにはどうしたらよいかを考え、練習の様子の動画を撮ったり、実際にライブハウスに行って自分のことを知ってもらうことに。
全ての塾生が、最初のプレゼンはうまくいきませんでした。しかし、フィードバックをもらったあとすぐに、どこを改善するか考える様子が見られました。
また、2度目のプレゼンで改善点を認めてもらえたことで自信がつき、モチベーションが上がる様子もありました!
③他者を巻き込むことに挑戦!
「子どもたちの挑戦機会」を、まち全体で応援する。そして、その挑戦のエネルギーがまちに少しずつ伝播していく。
そのような流れを生み出すためにも、オリジナルプロジェクトに協働していただける地域の方を積極的に探していきました。
結果、今回は合計10名以上の地域の方と様々な形で協働しました。
プロジェクトの具体案が、まだ煮詰まっていない状態で、相談に乗っていただくことも。
相談の中では、プロジェクト実現のための他の手段や、他にご協力いただける地域の方をご紹介いただきました。
そういった時間の中で、塾生たちは自分のプロジェクトのゴールが明確になり、これならできそう!とモチベーションが高まっていく様子がありました。
また、塾生のプロジェクトを通じて、意図しない場所でも地域の方との接点が増えていたようで、
「minetoさんでやってるプロジェクト面白いね!それなら、こんなこともできないかな?」と地域の方から提案してくれることも。
挑戦のエネルギーが伝播していると、強く感じる出来事でした!
④ mineto SUMMITにて地域の大人に発表!
「子どもたちの挑戦機会」を、まち全体で応援するために、協働者を募るだけではなく、プロジェクトの応援者を増やしていく取り組みも行いました。
その取り組みが、mineto SUMMITでのプロジェクト報告です!
mineto SUMMITについてはこちら↓
mineto SUMMITでは、塾生と地域の方々が密に関わる時間を作るために、ブース形式で発表を行いました。
相談1000プロジェクトに参加していた塾生からは、
「自分がやってきたプロジェクトについて、地域の方に聞いてもらい、頑張って欲しい!応援してます!と声をかけてもらえたのが嬉しかった。発表することの自信がついたし、これからも頑張りたいと思った。」
と話してくれました。
mineto SUMMITを通して、塾生にとっては、自分のプロジェクトをやり切ったと自信を持つ機会に、参加者にとっては塾生の挑戦を直に感じる機会になりました!
また、今回参加していない塾生からも、次は自分もやってみたい!という声が上がり、mineto内外で、挑戦の文化が育まれていると感じました!
最後に
今回、「オリジナルプロジェクト」に挑戦することで、塾生が自分自身の好きや得意に気付いたり、自信を身につけたりする様子がありました。
また、多くの地域の大人に塾生の挑戦を支援いただきました。これは大人が挑戦に関わる機会となるだけでなく、地域の大人のこれまで知らなかった一面を塾生が知る機会にもなりました。
身近な大人が、実はこんなことに熱く取り組んでいる。それを知って、まちに対する見方が変わる。自分もこんな生き方をしてみたいと思うようになる。
そんな塾生と地域の大人の間で生まれる、挑戦の相互作用を垣間見ることができました。
今回のオリジナルプロジェクトを通して、「子どもたちの挑戦機会」を最大化することが、エリア価値向上の起点となる実感を持ちました!
9月からは2期生がスタートしますので、今後の情報にもご注目ください!