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【オリジナルイベントの企画実行を通して、コトを進めるワザを身につける”イベントプロジェクト”始動!】

公設塾minetoでは、毎週土曜日に挑戦のトビラ授業を実施しています。昨年3月に「映像制作プロジェクト」が終了し、5月より「イベントプロジェクト」がスタートしました。
また、今年度より挑戦のトビラがアップデート。

今回の記事では、挑戦のトビラのアップデートの概要と、その第一弾であるイベントプロジェクトの様子をお伝えします!

FoundingBase美祢拠点については、こちら↓


minetoの挑戦のトビラとは?


イベントプロジェクトは、minetoの3つのトビラのうち、「挑戦のトビラ」の一環として行うものです。
公設塾minetoの3つのトビラについては、こちら↓


minetoの挑戦のトビラは、次のような3つの特徴があります。
・3ヶ月以上の単位でプロジェクトを集団で進める
・まちの地域課題をテーマとして扱う
・まちの人と協働しながら行う

これまでに、観光マッププロジェクト、ジビエプロジェクト、映像制作プロジェクトを実施してきました。


観光マッププロジェクトについては、こちら↓

ジビエプロジェクトについては、こちら↓

映像制作プロジェクトについては、こちら↓

挑戦のトビラアップデートの背景

今年度より、この「挑戦のトビラ」をアップデートし、より塾生の「主体的な行動」を引き出していきます。​​

前述の3つのプロジェクトを進める中で、塾生とまちの人とがつながり、塾生がまちで活動することが日常になっていきました。「自分のまちにはこんなに面白い人がいるんだ」「今まで知らなかった美祢の魅力を知った」という気づきを持つ塾生も多くいました。

塾生にとって、まちをフィールドに行動するハードルが下がっているからこそ、より大きな「自分の殻を破る機会(=挑戦機会)」を創出するために、塾生の「主体的な行動」を引き出す必要があると考えました。

また、今年度より、教育事業のミッションは「ひととまちとの関わりを通じて、挑戦機会を最大化する」へアップデート。挑戦のトビラは、「行動から学ぶ」という切り口でこれにコミットするという位置付けになりました。

このような背景を踏まえて、minetoの挑戦のトビラを「​”まち”をフィールドとして主体的に行動する」時間とし、その中で「自分の殻を破る瞬間」を創出できるようアップデートしました。

挑戦のトビラのアップデートで変わること/変わらないこと

具体的には、下記の3つのアップデートを行います。

アップデート①

塾生がプロジェクトの進め方を決める

 プロジェクトを進めるためのスケジュールの決定権を塾生が持ちます。
これまでのプロジェクトでは、「第◯回授業までは情報収集フェーズ、第◯回授業までは企画フェーズ」のように、スタッフがスケジュールをあらかじめ決めていました。今年度からは、スタッフから提示するのはミッションと期日のみとし、塾生がより主体的に思考・行動することを狙います。

アップデート②

塾生自身が自分のブレイクスルーポイントを認識する仕組みを構築する

振り返りシートの項目を変え、「今日どんなことに挑戦するか」を言語化してから授業に臨みます。また、年に2回実施している三者面談に加えて、プロジェクト中に「塾生面談」を実施して個人目標を決めることにしました。毎回の授業で挑戦することを決めて主体的に取り組めるようにすることが目的です。

アップデート③

「やってみたい」を行動に移すために必要なワザの体系化・コンテンツ化をする

これまでミッションの達成のために、ある意味単発的にレクチャーしていた、「コトを進めるワザ」を体系化し、コンテンツに落とし込んでいきます。現在は、「OECDEducation2030」のAARサイクル(見通し→行動→振り返り)やPBLの目標達成プロセスなどの先行研究をもとに体系化・コンテンツ化しています。

上記のような3点を新たに実施していきますが、変わらないことがあります。それは、“まち”をフィールドとすることです。
これは、これまで実施してきた3つのプロジェクトと同様です。
“まち“を舞台にすることには、2つの理由があります。1つ目は、「リアルな行動体験を通じて、塾生の挑戦機会を創出する」という教育的な価値の実現のためです。2つ目は、まちづくり会社の教育事業として結果的に育みたいまちとして定めている「一人ひとりの挑戦が溢れる“まち“」へ近づくためです。

塾生が”まち”をフィールドとして挑戦することで、”まち”の大人がその様子を見たり、挑戦に関わったりする、そんな相互作業的なサイクルを生み出したいと考えています。

イベントプロジェクトの様子


5月6日より、イベントプロジェクトが始動。中学1〜3年生の14名が参加しています。

イベントプロジェクトとは、「美祢の名物を使ってイベントを企画・実行するプロジェクト」です。
塾生たちは2つのグループに分かれて、「いずれテレビで取り上げられる美祢市の名物を使ったイベントを企画せよ!」「イベントで目標人数を集客し、満足度平均8/10点以上を獲得せよ!」というミッションに取り組みます。
初回授業では、まずはイベントについての理解を深めることを目的に、日本の伝統的なお祭りや、世界の面白いイベントについてクイズを交えて学びました。
そして、”イベント分解ワーク”を通して、イベントが“そのまちならでは”のものにアレンジできていることを体感しました。
次に、”イベントかけ算ワーク”を実施。美祢の名物とそのアレンジを考えて、どんどんアイデアを出しました。ここでは、、”ワザ”として「ブレスト術」をレクチャー。ブレストの目的や、コツである「質より量」「相手の意見に便乗する」「批評しない」などを学びました。

初めてプロジェクトに参加する1年生は特に緊張した様子でしたが、徐々に周りの塾生の意見を生かしてうまくブレストすることができていました。


第2回授業では、授業冒頭に「リフレクション術」をレクチャー。「行動計画→実行→振り返り→法則の発見」というリフレクションサイクルの重要性を学んだ後、”今日のチャレンジ”を決めて記入しました。塾生たちは「イベントの内容を決めるときに、2回は意見を言う」など、振り返りがしやすいことに留意してチャレンジを定めていました。

チャレンジを決めた後は、グループに分かれ、今後の大まかなスケジュールとイベントの内容を話し合いました。スケジュールについてスタッフから提示したのは、「5月27日に中間報告をすること」「7月8日にイベントを実施すること」の2点のみ。それ以外の授業時間の使い方はグループに委ねられています。場所の使用許可を取ることや、広報を開始する必要があることについて、自ら気づいてスケジュールに入れている様子が見られました。




授業の最後には、「今日どんなことに挑戦するか」の振り返りをシートに記入。「2回意見を言うことはできたので、次回は、プラス3回の5回は言いたい」などの振り返りや「自分はアイデアを言うのは得意かもしれない」などの気づきが見られました。

いかがだったでしょうか。
イベントプロジェクトの様子は今後も発信していきます。塾生たちがどんなイベントをつくりあげるのか、今後にご期待ください!イベントは7月8日に実施予定です!
また、塾生にどんな「自分の殻を破る瞬間」があったのかも発信できればと思います。

引き続き応援のほどよろしくお願いいたします!