【JALと協働!挑戦のトビラ”観光マッププロジェクト”を実施しました!(美祢市)】
山口県美祢市では、2021年10月より中学生を対象にした”塾だけど塾じゃない”公設塾「mineto」を運営しております。minetoでは、「好奇心を引き出し、挑戦する力を育む」というコンセプトのもと、注力授業として、地域内外問わずPBL型の授業「挑戦のトビラ」を実施しております!
今回は、その「挑戦のトビラ」の一つの取り組みとして実施した「観光マッププロジェクト」の活動をご紹介します!
観光マッププロジェクトとは?
このプロジェクトは、日本航空株式会社と美祢市観光協会との協働プロジェクトになっており、10/9(土)に行われたキックオフ授業では、山口支店長にもお越しいただきました。minetoの生徒たちが、実際に地域に飛び出しながらふるさとを見つめ直し、半年間かけて美祢市の新たなマップを作成していきました!
今回の観光マップのポイントは、「つながり」です。来てくれた人が「まちとの”関わりしろ”が生まれる」ような素敵なマップを作成したいという想いからこのプロジェクトは発足しました。そして、今までの観光マップにはない、「まちの人の顔が見える」という要素を子ども目線で取り入れることも今回のプロジェクトのポイントとなっています。
そんな観光マップができ上がるまでのプロセスをフェーズに分けて見ていきます!
フェーズ①:美祢の街を見つめ直す
最初に行ったのは、「美祢の街を改めて見つめ直す」を目標に、実際に街を歩いて写真を撮ったり、若者向けの3days美祢旅行プランを考えプレゼンしたりと苦戦しながらも自分達の住む美祢市とはどういう特徴があるのか、どんなところを知ってもらいたいのかを考えました!
■ 生徒感想
・美祢市の名所は、自分が思っていた以上にたくさんあって書き出してみることで、気づけた事がたくさんありました。
・美祢ってやっぱり都会すぎでもなく、田舎すぎるところでもないけど、自然ならではの感動があることがわかって、嬉しかったです。
フェーズ②:カスタマージャーニーマップの作成
次に行ったのは、「カスタマージャーニーマップの作成」です。カスタマージャーニーマップとは、お客様が商品・サービスとの関わりの中でたどる一連の流れを旅のように見える化したものであり、実際に美祢に来る旅行者が、どんな感情で旅行をするのかを言語化しました。そうすることで、よりターゲットを深く理解することができ、魅力的なマップを作るヒントになると考え、この難しいワークを会えて授業として取り入れました。
■ 生徒感想
・カスタマージャーニーマップで設定したペルソナにあうようなプランの計画を考えてみて、旅行に行く人はこう考えているのかと共感できました。
・みんなで設定したペルソナに伝えやすい観光マップを考えるのが難しかった。
フェーズ③:インタビューの実践
次に、魅力的な観光マップを作成するために実際に地域に出て情報を集めてきました。初めてのインタビューに苦戦しながらも、自分なりに質問を工夫してみたり、笑顔で頷きながら真剣に聞いたりしている姿が印象的でした。「次は〇〇に挑戦したい」と意気込む生徒も出てきており、約2ヶ月間かけて全17ヶ所のインタビューを実施しました!
■ 生徒感想
・インタビュー音声を聴くと、名言だなぁと思ったものもあったので、マップに入れたいです。次回はしりとり法を使って話を広げたいです。
・しっかり相づちを打って、リアクションを大きめにして、相手に「話したい!!」と思ってもらえるように頑張りたいです。
フェーズ④:観光マップのデザイン制作
最後に、いよいよマップのデザイン制作に着手し、インタビューの情報をもとにデザインに落とし込む授業を実施しました。デザインチームと文章構成チームに分かれて作業を行いました。デザインチームは、マップに載せる素材を描き、文章構成チームは、マップの構成や文章を考えました。また、プロのデザイナーによる「人の描き方レクチャー」や大手広告代理店で経験を積んだマーケターによる「プロモーションについて」の特別授業も実施しました!
◉ ゲストスピーカー:堀越さん(株式会社カヤック / 慶應義塾大学SFC研究所上席所員)
◉ ゲストスピーカー:宮本さん(株式会社FoundingBase LXデザイナー)
■ 生徒感想
・時間が経つのがあっという間だった。絵を描くのにとても疲れたけど楽しかった。建物や植物は簡単だったけど、ご飯や人を描くのがとても難しかった。
・キャッチフレーズを考える時、いかに聞いた情報が大事かということを知りました。インタビューの下準備をきちんとしていないと、後から困ることがだんだん多くなっていくので、下準備からしっかりしようと思いました。
市内成果発表会に向けて
最後に、今回完成した観光マップの美祢市内成果発表を3/19(土)に実施することが決まっています。マップが完成し、この発表会を実施しましたら、追記の形で改めて活動報告をしたいと思っています!乞うご期待!
■ 生徒感想
・マップを作成したことによって美祢の観光場所や美味しい食べ物など、もう一度確認できたと思います!でも、美祢市の人は、その良さに気づいていない人が多くいるので、美祢市の良さに気づいてもらえるような発表にしたいと思いました。
・今日は、成果発表会のプログラムとメッセージを考えることに挑戦しました。特に、頑張ったことは、プログラムの構成です。これから発表まで頑張りたいです。
まとめ
このプロジェクトは、mientoの開塾当初から進めてきており、初めての長期プロジェクトとなっています。生徒自身も初めての挑戦が多く、試行錯誤しながらたくさんの壁にぶつかってきました。その中で「ふるさととはどんな場所なのか」を体験学習を通して発見していき、「美祢には何もない」と言っていた生徒が「美祢に生まれてよかった」と感想を書くほど生徒にとって美祢という地域が「自分の証が存在する、この世界でたった一つの場所」となるきっかけになりました!
今後もminetoの活動を発信していきますので、応援のほどよろしくお願いします!