【まちの名物を使ったイベントを0から企画実行する”イベントプロジェクト”本番までの奮闘!】
公設塾minetoでは、毎週土曜日に挑戦のトビラ授業を実施しています。
2023年5月より挑戦のトビラ授業の一環として実施している「イベントプロジェクト」。
今回は、イベント本番までの塾生たちの奮闘の様子をお届けします!
FoundingBase美祢拠点については、こちら
イベントプロジェクトとは?
イベントプロジェクトは、minetoの3つのトビラのうち、「挑戦のトビラ」の一環として行うものです。
公設塾minetoの3つのトビラについては、こちら↓
「挑戦のトビラ」では、これまでに、観光マッププロジェクト、ジビエプロジェクト、映像制作プロジェクトなどのプロジェクトを実施してきました。
今回のイベントプロジェクトは、美祢の名物を使ってイベントを企画・実行するプロジェクトです。
塾生たちは2つのグループに分かれて、「いずれテレビで取り上げられる美祢市の名物を使ったイベントを企画せよ!」「イベントで目標人数を集客し、満足度平均8/10点以上を獲得せよ!」というミッションに取り組みます。
イベントプロジェクト授業の様子
イベント本番までは、下記のような流れで進んでいきました!
① イベント内容の考案(第1回〜第3回)
塾生たちは、秋吉台を舞台にした宝探しイベントと、美祢市の湧水を活用したウォーターサバゲーイベントを考案しました。
詳しい様子はこちらの記事をご覧ください!
https://foundingbase.jp/n/n290a1729544d
② 中間発表(第4回)
第1-3回の授業で、チームで話し合って決めた企画案を、プロの方に発表して、フィードバックしていただきました。
フィードバック役としてご参加いただいたのは、イベント企画会社 you&me 代表のなかむらみゆさん。
サバゲーチームに対しては、「自信を持って友達を誘えるか?ということを考えながら企画を練ろう」というフィードバックをいただきました。
また、案がなかなかまとまらず、2つの案を発表した「秋吉台で宝探し」チームに対しては、「企画の根本は実は同じかもしれないので、2つの案の共通の点について考えてほしい」というフィードバックをいただきました。
塾生の中には、なかむらさんのフィードバックに対して追加で質問して、より理解を深めようとしている塾生もみられました!
③イベント内容の修正(第4回〜第8回) ・ ④集客(第6回〜第9回)
第5回以降は、頂いたフィードバックを踏まえて、チームで話し合いながらイベントをブラッシュアップしていきました。
ブラッシュアップと並行して、イベントの集客も進めていきました。
第6回授業では、株式会社リージョナルマネジメントの日下さんにお越しいただき、キャッチフレーズの作り方についてレクチャーしていただきました。
日下さんからは、集客においてキャッチフレーズが重要であることや、イベントの「目的(=誰にどんな気持ちになってほしいのか?)」から落とし込む必要があることをお話しいただきました。
その結果、
秋吉台で宝探しチームは、「家族で絶景フォトを撮ろう!絶景宝探し」
弁天池でウォーターサバゲーチームは、「涼しい!珍しい!子どもに来てほしい!」
というキャッチフレーズが出来上がりました!
その後の授業では、イベント現場に行き、施設を管理されている方とイベントの開催について交渉しました。
交渉を担当した塾生は、緊張している様子でしたが、結果は快諾。
事前に、相手がどんなことが気になるか?どんな流れだと理解しやすいか?を予想して準備した結果が発揮されました!
さらに、広報を開始した後の授業では、集客状況を確認。
目標人数に対して、10%未満の申し込み状況だったため、次の打ち手を考えました。
塾生からは、
「イメージが湧いたほうが、申し込みそうなので、動画を作ったらいいのではないか」
「ターゲットに届けるために、家族連れが集まるスーパーの前でチラシを配布したらいいでのはないか」
という意見が挙がり、早速実行しました!
挑戦のトビラのアップデートの進捗
今年度の挑戦のトビラでは、3つの点をアップデートしました。
アップデートの目的は、塾生の”自分の殻”を破るような「主体的な行動」を引き出すこと。
今年度の挑戦のトビラ第一弾となるイベントプロジェクトでも、アップデートを実践しています。
ここからは、アップデートの進捗状況についてお伝えします!
アップデートしたのは下記の3点。
① 塾生がプロジェクトの進め方を決める
企画の作成に取り掛かる前に、塾生がスケジュールを作成しました。
スケジュールを自分たちで決めて、可視化することで、「少なくともこの日までにイベントの大枠を決めたほうがいいね」「今日はここまでは絶対進めよう」という会話が多く生まれていました!
②塾生自身が自分のブレイクスルーポイントを認識する仕組みを構築する
毎授業の冒頭に、”今日のチャレンジ”を個人で記入。「進行」「発言」「記録」という3つの役割を軸に、自分が今日どんな役割でどんな行動をするのかを具体的に決めてから授業に臨みました。
実際にシートに記録し始めてみると、
「進行役をしてみて、意思決定するのを避けがちだとわかってきたから、今後は意思決定をするように心がけよう」
「自分から意見を言うのは苦手だけど、誰かの意見に対して違う視点で意見を言うことは得意かもしれない」
などの気づきがあったようです!
また、プロジェクト中間面談を実施。これまでやってみて難しかったことや、今後できるようになりたいことをスタッフと一緒に言語化しました。
③「やってみたい」を行動に移すために必要なワザの体系化・コンテンツ化をする
誰かの心を動かす企画をつくる「企画術」
関係者とのコミュニケーションの取り方を学ぶ「協働術」
ターゲットに魅力を感じてもらう「集客術」
など、”コト”をつくり”コト”を進めるために必要な要素を「ワザ」として提供。
レクチャーで学んだことを、実際にまちに出て実践していきました。
塾生の中には、
「レクチャーで学んだように“理由”を説明したほうがいいのではないか」
「ターゲットは小学生と家族連れだから、企画はこうしたほうがいいのではないか」
など、学んだことを生かして実践する様子も見られました。
いかがだったでしょうか?
私たちFoundingBaseは、まちづくり会社としてエリア価値の向上を目指して、定住人口向けに教育事業を行っています。「ひととまちの関わりを通じて挑戦機会を最大化する」を事業MISSIONに掲げて、各地域で子どもたちの挑戦機会を創っています。
今回、minetoでイベントプロジェクトを進める中でも、様々な挑戦機会がありました。
・それまでは、自分の伝えたいことをメインに話をしていた塾生。湧水を使用させてほしいとお願いをする際には、「どのように話したら相手が気持ちよく承諾してくださるか?」を考えて実践できた。
・参加者の視点に立って企画をした。しかし、実際にイベントの参加者の方からいただいた意見の中には、自分たちの予想とは逆の意見があった。本番後に、グループで振り返り、その原因を見出すことができた。
これらは、ひと(塾生)とまち(美祢市)が関わることが、塾生にとってのリアルな挑戦機会に結びついている事例だと思います。
まちの中での挑戦を繰り返す中で、塾生の中に小さな自信が積み重なり、「自分の可能性を信じて行動する」というスタンスを育むことができると考えています。