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国見町で桃の収穫体験会を実施しました!/桃の木オーナー制度

福島県国見町では、2022年4月から1本の桃の木を複数人でシェアする桃の木オーナー制度を実施しています。

■桃の木オーナー制度とは?

桃の木オーナー制度は、あらかじめ申し込みを行いオーナーになることで、桃を受け取るだけではなく、生育過程を知れたり、農業見学や収穫体験などに参加したりすることができます。

■福島県国見町はどんな町?

国見町は、福島県最北端に位置し、宮城県との県境にあります。
人口9,300人の小さな町ですが、県庁所在地の福島市からは電車で17分程の好立地。
古くに栄えた宿場町の面影や養蚕住宅だった古民家が残る歴史を感じられます。

4月になると桃の木が一斉に花を咲かせ、桃源郷のような景色を見ることができます。
また、肥沃な大地は農業にも適し、美しい田畑が四季折々の顔を見せてくれます。

■クニミノマドって?

クニミノマドは四季折々の様々な景色を見ることができる「窓」であり、国見町と関わる方をつなぐ入り口として、自然と人に出会うなかで、一人一人が気付きを受け取る場所でありたいという想いから2021年に立ち上がりました。

人口減、少子高齢化が進行するなかで、国見町の地域や人々との多様な関わりを生み出し、継続的に関わり続けられる仕組みを作ることで、町との関係人口創出に取り組むことを目的としています。

国見町は、全国的に有名な観光地ではありません。
そして、イベントを実施しても1回だけの参加になってしまったり、町との関わり方のきっかけが少ないがために、短期的で一時的な関わり方になってしまっている点が課題でした。

また、国見町は観光農園がなく、ほとんどの農家がJAや道の駅に卸しています。直接販売する贈答用の果物はごくわずであり、消費者の方と直接関わることは少なく、販路が限られております。

加えてコロナウイルス感染症拡大の影響で、これまでのイベント施策は立て続けに中止になっていました。

そこで、国見町や農家さんとの関われる機会をつくり、一度だけの関係性で終わらず、長期的かつ継続的に関われる仕組みを考えた結果、町の主要産業である桃とそれを作る農家にスポットを当て、始動することになったのが「桃の木オーナー制度」です。

町の職員の方に一緒にできそうな農家を紹介をしてもらい、共感してもらえる方をパートーナー農家として依頼をしました。

■桃の木オーナー制度ではどんな体験ができるの?

福島県内外の方がオーナーになっており、定期的に生育状況を見ることができます。

2022年度は4月の桃のお花見会、6月の袋掛け体験会を経て、7月〜9月にかけ約半年間見守ってきた桃の収穫体験を行いました。

収穫体験は、福島県内外のオーナーとそのご家族・ご友人、合わせて100名の方が参加しています。
一部にはなりますが、収穫体験当日の様子をお届けします!

■チェックイン

オーナーの木がある農園に集合。
農家の阿部さんと松浦さんからはじまりの挨拶をいただきました。

参加者の方は、三世代での参加や夏休みに遠方から遥々農園に来た方までおり、年代や住んでいる場所も異なる方々が集まりました。

また、一眼カメラを持参したりと皆さん準備万端でした!

■桃の収穫体験

まずはじめに農家さんから美味しい桃の見分け方と収穫のコツを教わりました。
長年の経験と知識が必要になる作業ですが、分かりやすい点としては、桃のお尻が左右対称でまあるく、白いつぶつぶ(果点)があると美味しい桃のサインなんだとか。

■食べ比べと交流タイム

普段は貴重な桃ですが、この日はあらかじめたくさんの桃を準備していたため、丸かじりをする方が続出!最後の果汁まで余すことのなく味わっていました。

黙々と桃を剥いたあとは、農家さんへの質問時間。今年の桃の出来や福島の農業の課題、やりがいなどたくさんの質問がありました。

■写真撮影

収穫した中で一番大きな桃を持つ方もいました!

「桃の木オーナー2022」と書かれたプレートの前で参加者の皆さんと集合写真を撮りました。

実際に現地で農業体験を行ったり、写真や映像で桃の生育状況を見てきたことで、どんどん葉っぱが大きくなっていることに気付かれたり、実際に桃を収穫することができた喜びの声がありました。

■参加者の感想

最後に、参加者の皆さんと感想をシェアしました。

「桃のができるまでの過程や農家さんのことを知り、これまでなんとなく食べていた桃の味わい方が変わった」

「子供がテーマパークに行くよりも楽しかったとのことで、夏休みの宿題には収穫体験の思い出を残した」

「毎日天気を見ながら、桃や国見町の様子が木になる半年間だった」

農家の松浦さんからは「美味しい桃にするためには?を問い続けた半年間だった。国見町の桃が美味しかったからまた食べたいと味で勝負をしていきたい」と話がありました。

阿部さんからは「この収穫期が一番農家としては大変。しかし手間暇かけて作った桃を実際に皆さんに食べてもらえて感想が聞けて良かった。家に帰ってからも体験を思い出しながら桃を味わってほしい」とメッセージがありました。


桃が届いて、食べて終わりではなく、農家さんとつながりを深めながら一緒に桃の成長を見守ることができる半年間でした。

すでに来年度の桃を楽しみにしている方もおり、次回もアップデートした内容で実施していきます。

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