2021年度下期『Best Project賞』 受賞インタビュー(安平町情報チーム)
FoundingBaseでは半期に一度全社で合宿を行っており、「高めあい、分かちあう場」として半期・通期の表彰式を行っております。
Best Project賞を受賞した安平町情報チーム。
地域の情報を地域内外に発信。地域のケーブルテレビの番組制作から、youtubeやinstagramなどのSNS運用、また役場採用などの切り口から情報を発信。人口8,000人程度の小さな町、北海道安平町で、たった一人のメンバーからはじまったシティプロモーションをする「情報チーム」。数年間、地道にコツコツと積み上げた取り組みと、その裏側に迫ります。
■ 安平情報チームメンバー
■ インタビュアー
たった一人で始まった情報チーム
高橋:
まずは、受賞本当におめでとうございます!みなさん、今回の受賞をどう捉えていますか?
山本:
ありがとうございます。本当、メンバーに感謝だなって思います。
情報チームは、自分ひとりで始まった仕事でしたが、今は彩香や佐紀ちゃんがいてくれて、最近ではインターンメンバーも一生懸命事業を担おうとしてくれています。私は今産休に入ったんですが、安心して手放せるなと感じられるチームになりました。
高橋:
当初は大きなカメラを持って町中をひとりで走り回ってるって聞いていました(笑)ここまでくるのに、大変だったこともあるんじゃないですか?
山本:
そうですね、大変でした(笑)
カメラの使い方もわからず、編集の仕方もわからずのど素人でした(笑)
一人だったので代わりもおらずで…編集なんて今の3倍かかってましたね。本当最初の1年は大変だったんですが、町がシティプロモーションの必要性を本気で感じ取り組もうと決めた2年目から、少しずつ変わってきました。
2年目で初年度の倍以上の予算提案をしたときに「やりましょう」と返事をいただけたときや、採用広報の結果として大きな昨対比成果を残せたときは本当に嬉しかったです。
高橋:
きっと初期の大変さと今の大変さは違うと思うのですが、河口さんや水野さんはどうですか?
水野:
そうですね、情報チームは今期で3年目。今まで改善を繰り返し、一定数の方々に見ていただける番組になってきたと実感しています。
だからこそ、町の人から「出ている人偏っているのでは?」とか「同じような内容を前も見た」といった意見をいただくこともでてきました。見られている、期待されている、という嬉しい側面もあれど、期待値がどんどん上がっている今、作っているものをもっとアップデートをしないとと感じます。結局の所、シティプロモーションって町民をどう巻き込めるかが大事だと思うんです。
河口:実は先日、情報チームは、「まちを自分ごと化する機会を創出する」というコンセプトを作ったんです。私たちの存在意義って、作成過程で繋がりをつくりながら、どこまで町民や視聴者の皆さんがそのテーマや課題を自分ごと化出来るか、巻き込めるかどうかなんです。安平でこのコンセプトを実現するプロセスを確立して、社内に拡げ、どの地域もこのコンセプトを共通認識として持てるようにしたいと感じています。
同じ目線で喜び、悔しがる。二人三脚で挑んだ役場採用
高橋:
すでにいい話をたくさん聞かせてもらっております…!さらに伺いたいのが、情報チームのターニングポイントについて。「うねり」を見せた瞬間って、いつだったんですか?
河口:
役場の採用活動の仕事は大きなターニングポイントだったんじゃないかと思います。役場職員の方が採用活動を通じて自分の仕事を嬉々として語っていた姿を見た時はとても嬉しかったですね。
今までは「自分の仕事なんて」と恐縮しながら話されていた方だったのに。私たちがしている仕事は「町を前に進めていくこと」だと思っているんです。だからこそとても嬉しかったですね。他の職員の方は、移住定住のWebサイトを一緒に作った後、「久しぶりにワクワクする仕事だった」と言ってくれました。自分の仕事に対して希望を持てたからワクワクしたんだと思うんです。
高橋:とても嬉しい変化ですね。何がそうさせたんでしょう?
河口:
シティプロモーションのお仕事に対して、私たちが誰よりも、町のファンになって向き合おうことが大切だと思ってるんです。町民の目線で町の良さを考えたいと思っている。受注者と発注者の関係ではなく、人としてのコミュニケーションをとったからだと感じます。
山本:
私たちは、思い切り当事者として入っていきます。同じ目線で仲間として一緒に取り組む。相手からしても、仲間ができたって思ってくれてるのかも。これこそ、FoundingBaseの強みであり、地域で活動するにあたって最も大事にしている『地方共創』というスタンスですね。
高橋:
素敵ですね。
山本:
正直、私たちが前のめりすぎたこともあり、職員の方々も最初は抵抗があったと思います。オンラインイベントを開催するときも、顔出しNGって言われました(笑)
それでも実際職員の方も一緒に出てみた後は、「お疲れ様でした!!!」って清々しい顔で言ってくれて。「めっちゃイベント楽しかった。出てよかった!」って言ってくれたりしましたね。
高橋:
本当の意味で、一緒の目線で喜び悲しむことができる。
目的や想いを共にできるからこその『地方共創』ですね。
山本:
そうですね。Wantedlyという媒体を活用しながら採用広報の支援もさせていただいているのですが、当初なかなか結果が出ない時は一緒に苦しみました。定員割れをなかなかクリアできなかったんですよね。
だからこそ、3年目で6人定員の中で34人の応募者という結果が出た時、めっちゃハイタッチしちゃいました。「いえぇぇぇぇい!」って(笑)
水野:
採用って、言語化の機会だと思うんです。先輩スタッフのインタビューとかを載せてるんですけど、職員さんからしても自分の仕事を言語化する機会ってあんまりない。そうした時に自分の仕事を誇りに思えたりするんです。自分の仕事ってこういうものだと思えるたりする機会になるのも、採用支援かなと思います。
情報チームの今後
高橋:
最後に、ズバリ!これから力を入れていきたいこと、展望をききたいです!
水野:
今後力を入れたいのは、SNS関連ですね。4月15日にリリースしたinstagramの「ことこと」は、新しいメディアの取り組みになるので、頑張りたいなと思っています。
山本:
このコンセプトもすごく思い入れがあるんですよね。3人でめちゃめちゃ考えて決めました。あびら教育プランを紹介して、移住定住を推し進める内容になるんですけど、広いターゲットにあてるために、考えに考えてきめたのが「暮らし」に焦点を当てること。
個と、子と、こと。
じっくりコトコト煮込むように、あびら暮らしを楽しむメディア。
安平町の日常をしっかりと伝えていきたいと思います。
河口:
私たちは日常に全てのヒントはあると思っています。ヒントをいっぱい拾って、それを組み立てコミュニケーションを繋ぎながら町の未来を創っていくことが出来るのが情報チームだと思います。私たち自身も何が出来るのか見えてないことがあると思うけど、まだまだやれるな余地があるな、と思います。ぜひ、期待しててください!
水野:
昨年度はシティプロモーションとして実績をつくれた1年でした。
シティプロモーションって、とてもシンプルに考えると「情報を使って、まちの捉え方を変えること」だと思っています。
安平町で始まったこのシティプロモーションのプロジェクトですが、今期から拠点も増え、メンバーも増え、文字通り「事業化」のフェーズに入ります。
”その地ならでは”の情報を集め、編集し、最適なプラットフォームで展開する仕組みを創る。その連鎖によって、「その地の捉え方」に変化を促す。
一つひとつ形にしながら、FoundingBaseにとっての中核事業に育てられるように頑張りたいです。
最後は力強いメッセージで締め括ってくれた情報チーム。
地域に根付き、町の人と一緒に泣き笑う仲間になるからこそできる情報の伝達がある。
これからの安平情報チームの動きに、乞うご期待ください。