宝島社『田舎暮らしの本』2026年2月号で発表された「住みたい田舎ベストランキング」で、大分県豊後高田市が「人口3万人未満の市」のうち全世代対象の総合部門、若者世代・単身者が住みたいまち部門、子育て世代が住みたいまち部門、シニア世代が住みたいまち部門の全部門で1位に輝きました。
豊後高田市は平成25年の第1回からベスト3以内にランクインし続け、全国で唯一14年連続ベスト3を達成し、今回は全国初となる全部門1位を6年連続で達成しています。
豊後高田市は、人口増対策として「0歳から高校生までの保育料・授業料・給食費・医療費の完全無料化」など、大胆な子育て支援策を打ち立て全国的にも注目を集めています。
しかし、移住者の定着と持続可能なまちの未来を築く決め手は、「このまちで子どもの可能性を広げられる」という、教育環境の「質」への期待・信頼が必要不可欠です。
全国25の自治体とまちづくり事業を共創する株式会社FoundingBase(本社:東京都世田谷区、代表取締役:山本賢司、以下「FoundingBase」)は、同市唯一の県立高校である「高田高校」の魅力向上を担う高田高校生のための学びの21世紀塾「うみね」(公設民営塾)を運営しています。
経済支援の先に「学力向上・進路実現」という成果を生み出す同市との「教育共創」の取り組みについて、令和4年度より「うみね」の運営に携わる勝畑さんとともに振り返り、今後の展望を語りました。
公設民営塾「うみね」とは
―改めて、「うみね」とはどんな場所なのでしょうか。
勝畑:「うみね」は、県立高田高等学校の魅力を高め、地域内外から選ばれ続ける高校となることを目的に、令和4年に開塾しました。
高校教育の現場では、学習指導要領に基づく一斉授業が前提となるので、生徒それぞれの学力や学習意欲に合わせて授業をすすめるのは難しい現状があります。
私たちが運営する「うみね」は、生徒自らが学習計画を立て、自走する力を育てる『伴走型学習』を提供しています。
基礎学力の向上と、自分の関心分野を見つけて掘り下げる探究学習に伴走する仕組みをつくることで、高田高校が「成長できる場所」として選ばれ続けること。それが「うみね」の役割です。
数字で見る、5年間の実績と生徒たちの変化
―今年で運営5年目となりますが、具体的にどのような成果がありましたか?
勝畑:はい。令和7年度の延べ通塾者数は114名に達しました。これは高田高校生の約3割の生徒が通っている計算となります。
―開塾当初と現在で、生徒たちの意識に変化はありましたか?
勝畑:開塾当初は、地域に高校生対象の公設塾がなく、民間事業者がやっている私塾のみでした。
そのため、開塾当時は「無料だから来てみた」という生徒も多かったのですが、近年では「苦手科目の克服」や「卒業後の進路実現」といった目的をもって通う生徒が増えています。
徐々に「選ばれて、通う場所」として、「うみね」の存在がまちに浸透している実感を持っています。
―市としては、進学率向上も重要指標として取り組んでいるとか。2025年度の進学実績はどうだったのでしょうか?
勝畑:うみねでは「受験コース」を設置し、推薦入試や共通テストなど生徒の志望校の入試方法に合わせた学習カリキュラムや受験対策を実施しています。
令和7年度は、大分大学や鹿児島大学など19名が大学への進学を、他にも大分県庁への就職を決めるなど、生徒たちが自らの意思で進路を切り開いています。
新たに集団個別授業を導入し、より着実な成功体験の創出に繋げる
―新年度が始まりましたが、新たな取り組みはありますか?
勝畑:昨年度までの実績を踏まえ、本年度から集団個別授業の導入を予定しています。
同じ目標を持つ仲間が隣にいることで、一人では維持しにくい学習への『強制力』を適度に促すと同時に、講師が全体の進捗を効率よく確認できる状態を作ることで、個々の学習状況に的確なアドバイスができるメリットがあります。
集団個別授業を主とした授業構成にすることで、学習の『量』と『質』を高い水準で担保し、生徒が希望する進路実現へ繋げていくことを狙いとしています。
―来年度以降の展望について教えてください。
勝畑:県立高田高校と「うみね」が連携して進める学習支援やキャリア教育などの取り組みが、テストの点数アップ、進学実績などの成果にあらわれてきています。
市では「学びの21世紀塾」として、小中学生を対象に『いきいき寺子屋活動』事業、『わくわく体験活動』事業、『のびのび放課後活動』事業の3つを展開しています。
現在は、市民や教員らが有志で集まり、これらの活動をサポートしていますが、ゆくゆくは「うみね」の取り組みモデルを小中学生にも拡充できればと考えています。
「うみね」スタッフはもちろん、地域の大人たちと共に学び成長する経験を通して地域への愛着心を育み、仮に進学や就職でまちを出たとしてもまちと関わり続ける。
最終的には、教育を軸とした『人の循環モデルの構築』を目指したいと考えています。
教育を軸とした「人口循環モデル」の構築へ
FoundingBaseは、教育を単なる学力向上の手段ではなく、地域への愛着を醸成し、多層的な関係人口を創出するための「未来への投資」と捉えています。
特に令和9年1月に開始が予定されている「ふるさと住民登録制度」において、自治体が最初に直面する課題は「数ある地域の中から自町が『ふるさと』として第一想起されるか」という点です。
地域をフィールドに「自ら学び、挑戦した」という教育体験こそ、例え進学等で一時的にまちを離れても、豊後高田市を自身の原点として想起し、関わり続ける「ふるさと住民」の核となります。教育を通じて「関わりしろ」を提供することで、一時的な移住に留まらない持続的な人の循環を創出します。
私たちは、豊後高田市と共に地域教育のUPDATEを加速させ、全国の自治体が抱える高校存続や学力向上の課題解決に寄与してまいります。
施設情報
高田高校生のための学びの21世紀塾「うみね」
場所 :豊後高田市中央公民館、豊後高田市教育会館
営業時間:17時20分~21時(土日祝日休み)
HP :https://www.city.bungotakada.oita.jp/site/kosodate-kyoiku/19810.html
リリースに関するお問い合わせ
株式会社FoundingBase 広報担当
電話番号:050-5482-3333
メール :pr@foundingbase.jp
※この記事は2026年04月時点の情報です。
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