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地域の竹を活かした「流しそうめん イベント」を開催しましました

熊本県球磨郡あさぎり町にあるコワーキングオフィスALOTにて「流しそうめん イベント」を開催しました。
ALOTは2024年2月にオープンし、地域課題に向き合いながら「新しいコト」を創っていく起点となることを目指しています。
今回は地域で竹林整備やメンマづくりを行う事業者さんと共創し、実現したイベントになります。


向き合う町の課題と3つの目的

1. 竹を楽しく身近な存在に

放置竹林は「土砂災害の原因になる」「害獣被害が増える」などの問題を孕む地域課題である一方、うまく使えば地域資源として価値のあるものになります。そんな竹を身近な存在として理解し、関わり続ける人が増えて欲しいとの想いがありました。

2. 国籍関わらず交流できる場の創出

町内には約200名の外国籍の方が住んでいるにも関わらず、交流の機会はほとんどないのが現状です。結果的にお互いの偏見や摩擦が生まれやすい環境となってしまっています。日本文化を題材にすることで国籍関係なく集まる場所を目指しました。

3. 子ども達が体験しながら遊べる機会の創出

「子どもを土日に遊ばせられる場所がない」「子どもに新しい体験をさせられる機会が少ない」という声は多くの方からいただいていました。

竹の無限の可能性を信じる共創者

今回イベントを共創したのは竹林整備やメンマ作りを行う事業者さん。
事前の打ち合わせでも竹林問題の話だけではなく、竹という不思議な植物が持つ無限の可能性を力説してくださいました。

最近は竹の硬度を活かした鉄筋コンクリートならぬ、「竹筋(ちっきん)コンクリート」を作る活動もされているそう。

「竹林で竹を切るところから始めよう」
というアイデアは事業者さんの「竹を身近に感じてほしい」という熱い想いから生まれました。

竹を楽しむ半日

リハーサルや保健所への確認も入念に行い、当日は5名の外国籍の方・7名の親子を含む合計14名の方に参加していただくことができました。

竹を切り出す

まず、竹林で竹を切るところからスタート!
竹を選ぶ基準はズバリ「なるべく新しいこと」
竹の太さは年数と関係なく、白い粉がついているものが新しいのだそう。
この日は2年ものの太い竹を選びました。

竹林では事業者さんが竹の生態についても説明してくれて、素敵なプチツアーになりました。

竹を加工する

竹を採った後にすることは大きく3つ

  1. ナタで真っ二つにする

  2. 中の節を取り除く

  3. 洗浄する

新しい竹はしなやかで柔らかく、ナタでスパッと割ることができます。
割れた竹から香る新鮮な香りにみなさん感激していました。

節はハンマーで壊しながら、最後にグラインダーで仕上げをします。
どれくらい削ればそうめんが流れるか、想像を膨らませながら削っていきます。

最後の洗浄には小さなお子さんも参加!
暑い中の水遊びを楽しんでいました。

また最後には余った竹で器作り!
作業をして竹の扱い方が分かってきたからこそ、即興で器作りができました。
皆さん竹の器が気に入って、イベント終了後には持ち帰る方が多くいました。

町の大豆を使った豆乳そうめん

みんなで作った流しそうめんは最高に美味しい!
水が流れて喜び、そうめんが流れて喜び、食べた時には大歓喜。
自分で作ったからこその喜びがありますね〜

この日のそうめんは地域事業者さんが作る「豆乳そうめん」
あさぎり町産の大豆がたっぷり使われています。
柔らかく口当たりの良い豆乳そうめんはどんどん食べ進められます。
<商品詳細はこちら>

また、事業者さんからは自家製メンマの差し入れがありました。
「この竹が美味しいメンマにもなるんですね〜」
と1日竹に触れ合った後だからこそ、参加者さんは竹の可能性を感じていました。

イベントの様子は施設Instagramにて動画を投稿しています。
ぜひご覧ください。
<イベント紹介動画はこちら>

町の「課題」を「魅力」に

今回のイベントでは改めて、町で課題とされていることも視点を変えれば資源であり、魅力であることを痛感するものとなりました。
ALOTとしてそんな「課題」を「魅力」にしていく活動を続けていきたいと思うと同時に、それは町の皆さんの挑戦を応援しながら「新しいコト」を共に創っていくことが何よりも重要であると確信しています。
そんなALOTの挑戦をこれからもぜひ応援してください!