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喜多 航太郎(Kita Koutaro)

教育事業部/四万十町
1998年生まれ、埼玉県桶川市出身。文教大学人間科学部を卒業後、コロナウイルスの影響で予定していた内定先が白紙に。その後、岡山県の温泉旅館へ就職をし、サービス部の副リーダーとして現場運営を経験。
2022年2月、FoundingBaseへ入社。高知県四万十町の町営塾「じゆうく。」スタッフとして活動中。


原体験となった高校時代

小学校3年生の時に野球を始め、高校まで続けていました。
高校時代の野球部では、私たちの代は歴代の中でも弱い代と言われ、監督やコーチ、先輩たちからもかなり叱られました。
その度に悔しい想いを味わいましたが、本気だからこそ厳しい言葉を掛け合いながらみんなで練習や試合に取り組んだ結果、結束力も深まり最後の大会では野球部史上初の記録を達成!!

チームを勝利に導くタイムリーヒットを打った時の「楽しい」という感覚も苦しい練習を乗り越えたからこそ経験できたこと。また、チーム全員で1つの目標を達成しようとなれたからこそ、それを達成した時に誰かと喜びを分かち合うことの楽しさを知りました。

この経験を通して、心のそこから湧き上がる「楽しい!」と思える瞬間は、一定の苦しさや辛さを乗り越えた先にあるということだということ、誰かと1つの目標に向かって取り組んでいくことが、今でも私の原体験となっています。

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色んな生き方と出会った大学時代

大学へは、教員になることを目標に進学しました。
当時は教員になりたいと思っていたのは、自分にとって1番身近な職業でもあったことや家族も喜んでくれるからということから。
自分が心の底から教員になりたいと思えていたわけではなかったので、学部の教育過程を受けるための選抜試験に落ちてしまい、自分の目標を見失ってしまいました。

サークルの雰囲気にも馴染めず、大学でも野球部にも入りましたが高校時代にやり切った感覚があったので身が入らないという状態で、「楽しい!」とはかけ離れた生活をしていました。
そんな中、たまたまSNSを見ていたら、アイスランドのオーロラの写真が目に止まり、「行ってみたい!」と思い、航空券をすぐに取り、大学2年生の夏休みに1人で2週間アイスランドへ行きました。

初めての海外は初体験の連続で、ストレスがかかりながらも毎日が刺激的でした。言葉も通じないし、電車のチケッ トの買い方もよくわからない。不便さを感じては日本が恋しくなる。
でも、いざ日本に帰るとまた違う 国に行きたいと思うようになっていました。
そうして、在学中に国内外色んな場所に行き、そこでしか見れない美しい景色はもちろんですが、 そこに住む多種多様な人との出会いが一番印象的でした。
これまでは、スポーツを通じてできた友人がほとんどで比較的ノリも価値観も似たような人たちと多くの時間を過ごしてきました。
でも、海外に行って、価値観の異なる人たちと同じ時間を過ごしていく中で、無意識に「こうあるべき」という固定観念の中で生きていたことに気づき、「もっと自分の好きなように自由に生きていいんだ」と思うように。
色んな人と触れ合うことで、生き方の選択肢が増えていく。そして、選択肢が増えると自分はどんな生き方をしていきたいのかを迷うことにもなりましたが、自分自身と深く向き合うきっかけとなりました。

そして、私が辿り着いたのは「1人1人がありのままになれる居場所を創りたい」ということ。
 自分の人生をゆっくりと見つめ直すきっかけとなり、その人の実現したい未来へ向けて踏み出したいと思えるような場所を提供したいと思い、ご縁の合った沖縄県の古民家の宿に卒業後に行くことを決めました。

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挫折が自分の本当の願いに気づかせてくれた

世界で大流行したウイルスは、私の進路にも影響を与えました。
卒業後に行く予定だった沖縄県の宿の経営が悪化し、宿主の方から「今回は受け入れるのは厳しい」と伝えられ、大学卒業まで残り1ヶ月のタイミングで進路が白紙に。
当時は頭が真っ白になったが、そこから再度就職活動を始め、そこでご縁の合った岡山県の旅館へ就職することを決めました。
旅館の業務では、主にお客様へ料理を配膳する接待業務をメインに担当していたこともあ り、お客様と関わる時間が多かったです。お料理の説明から旅館の周りの観光地や名産品などお客様が求めていることをキャッチアップし、会話を広げていく時間が本当に楽しかったです。
「またあなたに料理を出してほしい」「ゆっくりくつろげました」など、嬉しいフィードバックもたくさんもらい、やりがいを感じていました。

一方で、旅館での仕事に充実感がありながらもどこか違和感が常にありました。
それは旅館で支配人になることや将来自分の宿を経営したいという思いがなかっため、今後もこの旅館で働いても先の未来が全く見えないということ。

改めて「自分は何をしたいのか」を考えた先に辿り着いたのが、「1人1人が自分の可能性を信じ、やりたいことに向かって生きている人を増やしたい」という想いでした。
そうした想いを持ち始めた時に、それを実現するためにはこの場所ではないと判断をし、1年3ヶ月お世話になっ た旅館を退職することを決めました。

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人との深い繋がりを作っていきたい

退職後は2ヶ月間、ヨーロッパを放浪する旅に出ました。
スペインにある「カミーノ・サンティアゴ」という800kmの道のりを1ヶ月かけて歩いていく中で、大自然の中でこれまでの自分の人生を振り返りました。
そうした時に、これまでに出会った人たちの顔がたくさん浮かんできて、色んな人に助けられて人との出会いによって今この瞬間があるんだということに気がつきました。
私が幸せを感じる瞬間は、「同じ志を持つ仲間たちと、1つのゴールを目指し、達成した瞬間を味わうこと」と「多様な価値観の人たちとお互いの考えを分かち合うこと」 です。

人と本気で向き合うことは簡単なことではないし、これまで生きていた環境が違うから価値観が異なっているのは当たり前とは分かっていても、理解できないことはたくさんあります。
でも、それを乗り越えた先の感動をこれまでも体験してきたからこそ、これからも目の前の人と向き合い、その先の感動を共に分かち合いたいと思いました。そして、1人1人が自らの意志で選択した人生を送っていて、お互いの挑戦を応援できる人で溢れた社会を実現したい。

そういった想いから、FoundingBaseで教育に関わっていくことを決めました。
「じゆうく。」で関わる生徒たちには自分の可能性を信じ、何かに挑戦をして、人生に対して少しでも前のめりな状態になってほしいと思っています。そして、自分が幸せになるために自分の人生を生きていて、それが周りの人の幸せをつくりだしていることに繋がっている未来を実現したいです。そして、そのためにもまず私自身が自分の可能性を信じ、挑戦をし続けていきます。

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