吉岡 大翔(Yoshioka Hiroto)
観光事業部 / 浜頓別町
2000年8月生まれ。奈良県葛城市出身。
同志社大学政策学部政策学科にて組織論を専攻。
大学時代は地元の青年会議所、一般社団法人橿原青年会議所に学生会員として所属し、青少年育成委員、会員交流委員として活動。
小学生向けのわんぱく相撲大会、青少年の食育イベントなどの企画運営に携わる。
2023年に休学し、教育系アプリケーションのスタートアップ事業にジョイン、主にマーケティングを担当した。アプリリリース時の集客施策や対外イベントでの利用者増加施策を主に担当し、アプリリリースの滑り出しに貢献。青年会議所での地域活動と教育系アプリのスタートアップの経験から、「地方創生」のキーワードに関心を持つ中で、一組織では地方創生の推進力は小さいことを実感している中で、行政と民間企業がともに「まち」を共創するビジネスモデルに感銘を受け新卒として2024年10月にFoundingBaseにジョイン。
北海道浜頓別拠点にてクッチャロ湖畔キャンプ場の魅力を最大化するミッションに奮闘中。
全力疾走な青年期
小学4年生から高校3年まで陸上競技をしており、短距離をメインに9年間部活動中心の生活をしていました。
当時10歳の吉岡少年は足が速いけれど、特にスポーツをやっているわけではない子供で、友達のお母さんたちがサッカーやらへん?野球やらへん?とたくさんお誘いを受けていましたが、「やってみたい!」と思えずイマイチしっくり来ないので入部しない子供でした。
少し遠めの地域の陸上クラブの関係者の方と出会い、体験入部をし初めて自分より足が速い同級生と出会い、まだまだ自分が知らない世界があるのを知りました。そこから、陸上競技に没頭し、中学・高校と陸上を続けました。
作戦云々ではなく、自力を100%戦わせるシンプルな競技性が好きで、「走る・飛ぶ・投げる」のスポーツの要素が詰まった陸上のおかげもあり、今でもスポーツは好きで、観戦するのも趣味の一つです。
スポーツの中で見つけた興味
高校2年で陸上部キャプテンの命を受けてから、チーム運営に対して興味関心が芽生えました。
陸上競技はリレーを除いて個人競技ですが、練習は各個人ではなく、チーム全体で行います。なので、練習の強度や組織としての方向性は合わせて行かなくてはなりません。しかし、当時通っていた学校は特別スポーツが強い!力を入れている!というわけでなく、勉強頑張る系の学校で、部活動はそれぞれ捉え方が多種多様でした。
陸上部は100人ちょっと部員がいたのですが、みんな部活に入る理由(例えば、体を動かしたいので入部した、近畿大会に行きたい!)はそれぞれで、部活動をやる理由や目標が違う個人を「一つの方向にまとめて動かしていくこと」、「全体で練習をしながら各個人が求めるレベルアップを提供すること」にとても苦戦しました。それぞれの要望があって、それぞれの目標をクリアさせてあげたい。ハレーションを起こさずにここを改善することは困難でした。
結果的には、試行錯誤を繰り返して、なんとかチーム全体としての方向性と各個人のベクトルを合わせることができましたが、感覚的にチームマネジメントをやっていたけれど、学問的にこれを理解したいと考えるようになりました。そこで、「組織学」というものを知り、初めて勉強してみたいなと感じました。そうして、組織学が勉強できる大学・学部に進学しました。
祖父母の家業と地方についての興味
僕の母の実家は兵庫県でぶどう農家をしています。その地域で一番古いぶどう農家らしく、農協や市場には卸さず、昔からのお客さんや地域の方に販売をしています。毎年、夏の収穫期になると手伝いをして、ぶどうを買いに来てくれるお客さんと「大きくなったねえ」とか「ここのぶどうが一番美味しいよ」などの声に触れ合いながら、育ちました。僕としても祖父母が作っているぶどうが大好きでしたし、家業に対して誇らしく思っていました。
家業は13年ほど前から叔父がぶどう農家の家業を継ぐためにUターンで兵庫に戻り、叔父が中心となってぶどうの生産を続けていました。
ところが、2023年の2月中心となってぶどうの生産をしていた叔父が突然亡くなりました。僕も小さい頃から遊んでもらったり、僕の年齢に合わせいろいろ話してくれる優しい叔父でした。もちろん僕も悲しい気持ちでいっぱいでしたが、一番悲しみが深かったのは祖父母だったと思います。死んでいく順番だけは間違えたらあかんなと感じました。
家業のぶどうの生産はメインの叔父を失ったことで、「今年で辞めようか」そんな話もでました。地域の人たちの応援の声や、叔父の思いを受け継ぐ意味合いもこめて、規模を縮小しながらも祖父母が続けています。
「地域の産業がこうして無くなっていくのか」と無くなりそうになる現状を目の当たりにして、地方の課題や地域産業のもろさを痛感しました。
そこで、「地域課題解決」や「地域産業」の領域で自分が何かできるのか。何か貢献したいと考えるようになりました。
「地域創生」「プレイヤーとして自ら地域に入っていける」を軸に就職活動を行い、FoundingBaseと出会い、入社に至ります。
未開の地 北海道
現在、北海道の浜頓別町で観光事業の「関係人口・交流人口の増加」をミッションに、浜頓別拠点立ち上げに従事しています。
実は、僕自身北海道に行ったことがなく、初めての北海道です。スケールの大きさに驚きの連続です。
浜頓別は広大な自然に囲まれ、漁業・酪農を基幹産業としている町で、人口減少・高齢化の問題でこれらの産業にも影響がでています。
奈良から来た僕にとって、「自然」や「産業」といった魅力的な要素が詰まっている環境です。その良さを磨き上げて魅力の最大化を図っていきたいと感じています。ただ、僕一人ではなく地域の人々や事業者の方、行政とも連携を取りながら、この「浜頓別町」を共創していきたいと感じています。
FoundingBase最北拠点となりますが、一番寒そうなところが一番アツく勢いのある拠点だと感じてもらえるよう精進していきます。