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中原 雪(Nakahara Yuki)

教育事業部 / 四万十町
1995年生まれ。愛知県出身。
大学時代はグローバル地域文化を学び、卒業後上海の大学院で国際関係を学んだ。友人の紹介から始めた児童と成人むけの日本語教師に面白さを感じていたが、一対一ではなくより多くの人に出会いたい、という考えからリゾートホテルでフロントスタッフとして働く。一日何百人単位のゲストに触れ合いながら「この人達の人生に残ることがしたい」という思いが芽生え、2024年9月にFoundingBaseにジョイン。
四万十町にて、教育事業部で町営塾「じゆうく。」スタッフとして活動。

私だけなのか?

生まれが中国の東北に位置する遼寧省で、そこで8歳までを過ごしました。その後日本の愛知県で高校時代まで過ごしました。日本に来た後から中学くらいまでは習い事の琵琶の検定を受検するために夏休みになれば帰っていました。よく親戚や学校の友人に「どっちの国の方が好き?」と聞かれていたが子供ながらにその質問に対して違和感を拭えなかったことを記憶しています。私にだけ投げられた質問で私だけがどちらかを選ばなければいけない、選んで答えなきゃいけないことを次第に負担に感じるようになりました。
だんだんと、そんなに興味ないだろ!と心の中でツッコミながらも律儀に毎度選べない理由を聞いてくる人に説明していました。
自分は存在してるだけなのになぜこんなに毎日説明をしなければいけないのか?と思春期は常に思っていました。次第に自分だけにしか起きていない現象なのかがどうしても気になるようになりました。

きっとたくさんの違いがあればいい

中学3年になると進路について決定しなければいけなくなった時にほぼ迷いなく英語科に進むことに決めました。こんなに自分が説明しなくちゃいけない環境から脱したい、そうするためには英語を武器にしてもっとたくさんの選択肢ある場所に行けばいいと結論づけました。日本に来ることは自分の選択じゃないことにこんなに答えがない状態に納得がいかない、ということが大きかったので、自分から選びたいとも思うようになりました。
ちょうどその頃高校時代に日本に交換留学にきていたアメリカ人の同級生に自分のことを話してみると、「違うことが当たり前すぎて考えてなかった」といったようないい意味でも悪い意味でも無関心な反応に当時は安堵したのを覚えています。これがきっかけとなり人が移動することとなぜそうするのかに興味を持ち始め、大学ではグローバル地域文化を学び始めました。

一個ずつ諦めたらいい

小学生からずっと自分や自分と似た存在と優先的に向き合うことによって、どうしても自分軸が強くなって行きました。それが人生決定においても表れました。元々大学卒業後ファッションとアートについて学びたいから留学させて欲しいと両親に伝えていましたが、挑戦した結果その道には進まないことを決定しました。卒業後の進路計画が白紙に戻ったが、自分の意思で挑戦した結果とその決定に従うだけのことで落胆もなく悲観もありませんでした。ただやはり応援してくれていた両親への伝え方には迷いました。それでも「一個ずつ諦めていけばいい」という言葉には救われ、まだ学び切っていない、学術の道にもう少し進もうと思い、上海にある大学院に進学しました。些細なことから刺激を受け毎日が情報過多ではありましたがそんな中だからこそ見えるものもありました。初めての仕事でもある日本語の教師も会社には前例がなかったですが少しずつチームと連携をとり日本語授業のサービス拡大へと拡げて行きました。その時間の中でコロナを経験してやはりより多くの人とその人たちの経験の横にいたいという思いからリゾートホテルでホテルマンを経験したのち強く残ったものは「人の人生に残るものを」という部分でした。「自分だ」と疑わないものは結局色々な要素の集合体であり、その要素たちをできるだけ多く体験をすることに価値がある、その創出に携わりたい!が諦められないものでした。

これから

FoundingBaseに出会ったきっかけはちょうど「人の人生に残るものを」とその体験の創出について具体的に考え出すタイミングでした。
転職活動を開始した直後に「中原さん、これまでのキャリアに一貫性はないですよね」と転職エージェントからの発言に逆にプロセスを大事にしてきたんだと気づくことができました。
その時その時出会ったもの、課題に取り組むことによって自分の譲れないものをしっかりと向き合い、自分の中に確実に残ってきたんだと認識しました。
このタイミングでしっかりと自分のこれまでとこれから、そして目指したいところまでロードマップに必要なものは「教育」なんじゃないかとたどり着きました。
教育をどう定義するか、一言でできるものではないとは思いますが、自身の意思で自身で決定した上でトライ&エラーを繰り返すこのプロセスは必ず含まれていると思います。そしてFoundingBaseの「自由」をUPDATEするというミッションにもしっかりと表れていると思います。これからもこのプロセスを大事にしながら教育を通じて人々の人生に確かな価値を届けられるよう、自分にできることを全力で取り組んでいきたいと思います。


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