【地方共創の最前線】イベント「岬November2022」を終えて@豊後高田市
■「岬November」を今年も開催
11月6日(日)に長崎鼻エリア一体で開催されたイベント「岬November2022」が終了いたしました。
2020年からはじまった本イベントは今年で3回目。
食/音楽/体験を軸とした各種コンテンツをご用意し、多くの方にご来訪いただきました。
改めて、ご来場いただいた皆さま、本イベントにご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
■私たちが「長崎鼻」で開催する理由
長崎鼻は、大分県豊後高田市にあり、国東半島から周防灘に突き出した岬です。
菜の花やひまわりなど、春から夏にかけて多くの方で賑わう観光スポットで、「花とアートの岬 長崎鼻」と呼ばれています。
一方で、秋から冬にかけては徐々に閑散としていくという課題がありました。
「一年を通して人が訪れるように盛り上げたい!」そんな想いから岬Novemberは始まりました。
弊社が長崎鼻で運営しているアウトドア宿泊施設「長崎鼻ビーチリゾート」のメンバーも、例年同様イベント企画の主要メンバーとして運営に携わりました。
■イベント全体の様子
そんな本イベントですが、メインコンテンツとなる食/音楽/体験に分けてご紹介いたします!
(※市役所と連携のもと、コロナウイルス対策には万全を期して実施しております。)
①食コンテンツ
昨年大好評だったキッチンカーやご当地ハンバーガー、地元出店者によるイチオシメニューなどが並びました。
②音楽コンテンツ
長崎鼻のある「香々地」という地区に代々受け継がれている「豊後みさき太鼓」。
迫力満点の大太鼓の演奏に、会場が釘付けになっていました。
③体験コンテンツ
お子様向けの工作兼ゲーム大会である「砂ASOBeach」や、長崎鼻の花オイルでつくるハンドクリーム作り、長崎鼻の海の恵みを取り入れたオイルトリートメントであるタラソテラピーなどが出店。
例年大好評のチェックインラリーは、この度パワーアップ!長崎鼻一体に点在するアートをめぐり、集めたキーワードで抽選会を行いました。
当施設でも、通常コース料理でお出ししているローストガーリックチキンの串や、各種ドリンク、
実際にご提供している焚き火台を使ったポップコーン体験、ゲーム形式で施設を回る謎解き体験などをご提供。
長崎鼻を中心として、地域の魅力を存分に活かしたイベントとなりました。
■なぜイベントを開催したのか?
このイベントを企画・開催した目的は、上述のとおり「エリア一帯の閑散期における賑わい創出」なのですが、そこには裏テーマがありました。
それは、「地方共創」です。
そもそも長崎鼻エリアには、私達が運営する「長崎鼻ビーチリゾート」とNPO法人が運営する「長崎鼻リゾートキャンプ場」の2つのキャンプ場、民間企業が運営するアートギャラリーという3つの施設が存在しています。
適宜情報交換をしつつも、普段は長崎鼻エリアの活性化のために各々が役割を持って事業に専念しているため、
一体となって1つの催しをするのは稀な状態でした。
そこで、賑わいの創出を目的として一致団結し、各々の強みを活かしながら1つのコトを創り上げることに挑戦したのです。
初回の2020年度は、
まず市役所に企画書を持ち込み、事業者を巻き込んでイベント開催に向けた打合せを開始。個別の出店内容については各事業者様で企画検討していただき、私たちはビーチリゾートとしての企画と、当日の会場設計や導線設計、広報についても協議しました。
並行して、イベント当日の流れの確認をし、人員配置を決定。備品の準備や運営のオペレーション作成など、全てをイベント運営者で手分けして行うなど、
イベント全体の運営プロセスの中で、長崎鼻の連携体制を整え、魅力的なイベントの実現を達成しました。
続いて2021年度は、
前回の振り返りや制作物など、ナレッジとして蓄積していたものを活用し、スムーズな実行とより魅力的なイベントへのUpdateを実現。初回の倍の来場者数を獲得することができました
そして3回目を迎えた今年2022年度。
一定の連携体制が整い、ナレッジをもとにスムーズな運営ができるようになったからこそ、私たちはネクストステップに挑戦しました。
それは、地域の事業者の出店/出演機会を増やすこと。
イベントの魅力をさらに高めるために、さっそく各市内事業者に相談。
結果、食/音楽/体験を通して、昨年以上に地域の魅力を詰め込んだイベント内容になりました。
■ イベントを通して再認識した『地方共創』の価値
私たちはコンサル屋さんでもアドバイザーでもなく、私たち自身も地域における一事業者であり、一プレイヤーです。
地域の皆さんと、同じ土俵で戦っています。
その中で積み重ねてきた結果に対する信頼、結果の背後にある苦楽あるプロセスで培われた地域との信頼。決して口だけではなく、最後まで責任をもってやり切る姿勢。
これらの信頼残高によって、元は”よそ者”であった私たちが地域を巻き込んだ様々な企画やイベントを実施できる。その旗を振ることができる。
『地方共創』の土台を創り、その地の未来を背負うことができる。
今回のイベントを通して、あらためて現場で戦う大切さ、結果で背中を見せる大切さを痛感しました。
地域を良くしたい」という想いだけでは、現実は何も変わりません。
同じ志を共有できる人や地域と共に未来を創造することが『地方共創』であり、私達が目指すべき地方創生の在り方だと思っています。
あるべき未来の実現に向けて、私たち自身も一プレイヤーとして事業を創り、拡大させる地力をもっともっとつけていく必要があります。
長崎鼻ビーチリゾートに関しては、「あなたにとっての3つ星リゾート」を実現させること。
そして、事業づくり・組織運営で培ってきたノウハウを地域に還元し、これからも様々な協働イベントを創り上げること。
この先も、愚直に誠実にコトに向き合っていきます。長崎鼻ビーチリゾートはもちろん、長崎鼻エリアの今後にもぜひご期待ください!