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海の駅東洋町「直販所交流」盛り上がっています!

 「海の駅東洋町」は、高知県と徳島県の県境に位置する人口2100人ほどの町、東洋町の直販所です。高知県東洋町はぽんかんや小夏などの柑橘類の収穫が盛んで、収穫時期になると沢山の柑橘が海の駅にも並びます。また、サーフィンの聖地でもある生見海岸を求めて全国からサーファーが集まる、ぽんかんとサーフィンの町です。今回は、「海の駅東洋町」で行っている「直販所交流施策」について皆様に少しだけ紹介したいと思います。

海の駅東洋町の役割

 直販所交流を語る上で重要なのが、東洋町での海の駅の役割です。高知県の東の玄関口として観光客を迎えるのはもちろんですが、地元民の生活の一部として、地元の海産物や農作物が揃う、必要な食材が手に入る場所、直販所としての役割を担っています。

町の現状

 東洋町内には大きなスーパーがなく、必要なものが手に入らない場合は、隣町のスーパーへ車に乗って買いに行かなければいけません。住民の高齢化が進んでいる東洋町では、尚更、近所で必要なものが購入できる場所が必要でした。また、海の駅は地元の生産者の農産物のみを扱っており、地元で生産していない野菜、気候が生産に適していない野菜は時期によって出荷がなかったり、そもそも出荷されることがなかったりもしています。

直販所交流施策とは

高知県の取り組みからスタート

 先程のような地域による農作物の不足の解消や、直販所同士の交流を深めることを目的に始まった取り組みが「直販所交流施策」です。高知県内の直販所が集まり、交流商談会を実施。そこでできた繋がりから県内の農産物の仕入れや、東洋町の農作物の出荷を行っています。その他にも、農作物の仕入れため、県内直販所を訪問し直接取引の相談を行い、現在では県内、県外合わせて15箇所の直販所との交流をしています。

高知県本山町から届いた交流品

地元の特産品の販路拡大

 東洋町は柑橘類の収穫が盛んな町。春は小夏、冬はぽんかんの出荷が盛んです。直販所交流でも、東洋町の柑橘を高知県内各地へ出荷を行いました。2023年4月から7月にかけて、小夏は全体で3000個以上、7つの直販所への出荷を実施。生産者さんの販路が大きく拡大しました。

高知県南国市の直販所に並ぶ東洋町の小夏

県外直販所との交流

 直近では、FoundingBaseの全国の拠点を活かし、県外からの仕入れを進めております。海の駅がある高知県の気候では収穫ができない農作物や特産品の仕入れを行い、商品の充実や取り寄せをしなくても、新しいものを食べることができる環境づくりを行なっています。大分県豊後高田市の長ネギ、福島県国見町の桃、北海道安平町のメロンなど、北から南まで様々な地域から仕入れを実施しています。直近では地元民向けに直販所交流品で北海道フェアを開催するなど、交流拠点を広げています。

福島県国見町の桃(入荷日に大半が売れるなど大好評でした)

取り組みの効果

 直販所交流を始め、半年たった今、入荷・出荷の両面で良い効果が生まれ始めています。

交流品にファンができる

 東洋町から出荷した小夏やぽんかんに出荷先の直販所でファンができ、リピーターになっていただくケースがありました。中には東洋町まで足を運んでいただく方もおり、交流品が「町に訪れる」きっかけとなりました。また、仕入れた交流品に地元のファンがつき、その地域の名産の発信、仕入れ先への追加出荷依頼にも繋がりました。交流品が町を知るきっかけとなり、商品の良さ、町の良さの発信のきっかけとなっています。

農産物不足の解消

 東洋町では夏の時期、農作物の収穫量が減少し、どうしても野菜コーナーに空きが出てしまっていました。直販所交流を始め、他地域からの農産物・野菜の仕入れを行い、地元民が必要なものを地元で買うことができる環境を作ることができました。交流地域が多いことによって、入荷の幅も広がり、地元顧客の満足度向上にも寄与しています。

「海の駅に行けば大丈夫」そんな場所を作りたい。

 直販所交流は、海の駅の商品の充実や地元民の満足度向上など、海の駅を良くする活動の一環として行なっています。 何か買い物をする時、お散歩をする時、海の駅に行けば買いたいものが揃うし、誰かがいてくれる、会話が生まれる。そんな安心できる場所を作りたいと思っています。実際に商品をきっかけに、海の駅内で会話が生まれたり、他の町を知るきっかけになったり、出荷することで東洋町の農産物の良さに気付かされることもあります。 今後のこの活動を通して、海の駅の更なるアップデート、全国へ東洋町の発信を行なっていきます。


海の駅 東洋町
【営業時間】 午前9時~午後5時 ※定休日は元日のみ
【所在地】〒781-7413 高知県安芸郡東洋町大字白浜88-1