2023年5月2日に福岡県朝倉市杷木松末エリアにて、杷木松末アウトドアヴィレッジをオープンいたしました。2021年度から開業に向けて準備を始めてきました。こちらの施設は杷木松末にて事業を展開している有限会社九州バーク運輸が事業実施主体となり、FoundingBaseが運営サポートとして携わっています。FoundingBaseとして初となる民間事業者との協働プロジェクトについて、今回は開業までの道のりをご紹介していきます。

■福岡県朝倉市”杷木松末”ってどんなまち？

福岡県朝倉市は、福岡市の南東部に位置し、福岡市内から車で1時間圏内の場所にあります。山間の豊かな自然に恵まれ、フルーツの里としても知られています。中でも杷木松末エリアの近隣には筑後川温泉や、県内一の湧出量を誇る原鶴温泉があり親しまれています。
また、平成29年7月には九州北部豪雨の被災地として被害を受けた杷木松末地区。河川の氾濫により家も流されてしまい、人が戻って来れないような状況だったとのことです。

■開業に至るまでの経緯

今回、その杷木松末エリアの復興に携わらせていただくきっかけとなったのは、弊社が大分県豊後高田市で運営する長崎鼻ビーチリゾートでした。施設を利用された九州バーク運輸の社長からご縁をいただき、杷木松末で所有する遊休地を利活用することで、エリア復興をしていきたいとご相談いただきました。

実際に候補となる地を訪れて、九州バーク運輸の社長のまちにかける熱意に共感し、協働して観光の拠点となるグランピング事業を立ち上げる運びとなりました。

■ハードの設計（地元施工事業者と進行）

実際に、遊休地を活用する計画となるハードの設計から携わっていきました。施設としてお客様のご滞在をイメージしながら室数やサービス内容を構想し、地元の施工業者と協議しながらハード設備の要件を整理していきました。ラグジュアリーなDOMEテントとコットンテント泊、プライベート感のある快適なBBQスペースなど、”この地ならではの”体験が実際に形になっていきました

■サービスづくり（オールインクルーシブプラン）

提供サービスは、夕食、朝食、ドリンクや焚き火体験などすべてが含まれたオールインクルーシブのプランを提供することに。初めてのアウトドア体験を手軽に満喫したいという方でも十分に楽しんでいただけるようなサービスを充実させています。BBQなどの食事メニューは地元の事業者さんを探すところから始め、相談しながら非日常感のある大ぶりのカットでご用意するなど一つ一つをゼロから創り上げていきました。

■施設名やロゴの制作

また、施設の発展とともに杷木松末エリアの復興を目指して、施設名には「杷木松末」を冠することに。施設を表現するロゴには、「コミュニティ」「灯りが灯る」「希望」といったキーワードをもとに構成しました。また、「杷木松末」という漢字には3つの「木」が使われていることから木のモチーフをデザインにいれました。作成ロゴには、杷木松末エリアに火が灯り、新たに多くの人が集うような場所を目指していきたいという想いが込められています。まちの文脈からデザインを組み立てていく、弊社デザインを担当するLXDチームが要件定義からデザインまでを丁寧に落とし込みました。

■魅力あるコンテンツづくりを通じた地域経済の活性化

今回の杷木松末アウトドアヴィレッジの目的は、観光拠点を作り出すことによって、町に多くの人が集い、活気あふれる場所にしていくことです。その結果として、”杷木松末”エリアを知る人が増え、実際に訪れて地域を回遊して、地域が経済的に持続的な発展をしていくことを目指しています。

また、FoundingBaseとしては初の民間協業で事業を実施するプロジェクトです。FoundingBaseが考える「まちづくり」は行政が主導し、行政が実施するものを指しているだけではありません。どのような座組みであれ事業として持続可能な体制を創り上げること。その地になくてはならない事業・サービスにまで育てること。それがエリア価値の向上につながると考え、活動しています。このように「まちづくり」に多くの企業やプレイヤーが様々な関わり方で貢献できるあり方もまた、MISSION”「自由」をUpdateする”につながると考えます。まずは我々がその前例となるべくFoundingBaseとして体現するところから。スタッフ一同、魅力的なコンテンツづくりに地道に取り組んでまいります。

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杷木松末アウトドアヴィレッジのこれからの活動にご注目ください。

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