「時を超える旅 〜 大分県豊後高田市を巡る旅 〜」
こんにちは!
FoundingBase豊後高田teamの眞鍋です!
10/3(土)~10/4(日)の一泊二日で、「時を超える旅 〜大分県豊後高田市を巡る〜」を実施しました!
「住みたい田舎ベストランキング」に8年連続ベスト3に入っている大分県豊後高田市は、移住政策や子育て政策、「昭和の町」が有名ですが、実は「歴史」も凄いんです!
最盛期には”65”の寺院があり、今でも多くの寺院が残っています。
宇佐の八幡信仰と古代仏教とが融合した「神仏習合」が今も残る地でもあります。
市内の中でも特に「田染(たしぶ)」という地域には多くの寺院が点在し、
地域の方が守り続けた「田染荘」は平安時代から変わらない風景と言われています。
そんな中世の風景を色濃く残す「田染」と私たちFoundingBaseが現在運営している「長崎鼻ビーチリゾート」を楽しんでいただくツアーでした!
東京、大阪、福岡という遠方から8名の方が参加してくれました。
事前オンライン授業の実施
今回は普通のツアーとは一味違います。
何が違うかというと、ツアーの前に「田染の歴史を知るオンライン授業」を実施したことです。
講師はFoundingBase Education Div.Managerの新免が担当。
実際に夏に豊後高田市に来て様々な寺院や田染地域を下見し、オンライン授業の作成に臨みました。
9/29(火)にオンライン授業を実施しました。
オンライン授業では、お互い自己紹介をして事前に参加者のことを知り、その後授業がスタートしました。
時には大きな笑いを取り、時には盛大に滑り(笑)、終始和やかな雰囲気で神仏習合の里となった背景や、日本の自然信仰について学びました。
(当日参加できなかった参加者の方と現地のガイドさんには録画した授業を見ていただきました)
アンケートでは以下のようなご意見をいただきました。
・事前知識があることでガイドさんの話を理解しやすかった。
・参加者同士が事前に顔合わせができて、当日仲良くなりやすかった。
・事前学習によって、ツアーの回る箇所それぞれに面白みや深みが出た。
「時を超える旅」当日!
そしていよいよ「時を超える旅」当日を迎えました!
最初に訪れたのは「富貴寺」。
富貴寺は平安時代に宇佐神宮大宮司の氏寺として開かれた由緒ある寺院です。
阿弥陀堂(いわゆる富貴寺大堂)は、宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺金色堂と並ぶ日本三阿弥陀堂のひとつに数えられ、現存する九州最古の木造建築物であり、国宝に指定されています。(お堂の中は撮影禁止となっています)
富貴寺や富貴寺周辺にある石造物についてガイドさんが丁寧に説明してくれました。
私は何度も富貴寺を訪れていますが、周辺にある石造物には目もくれず、本堂を見るのみだったので新しい発見がたくさんありました。
また、ここではVRも体験できます。
VR映像では、創建当時の色鮮やかに描かれた大堂内部の様子を360度の視点で見ることができます。
昼食は、「田染交流館 蔵人」。
観光案内所、地域文庫やカフェとして、観光客と地元の人々が集い交流する施設です。空き家になっていた酒蔵を活用して地域活性化に関わる活動もしています。
田染の農家のお母さん方が作る旬の野菜をふんだんに使ったランチをみんなでいただきました。
ここで1枚記念撮影(^ ^)
午後からは知る人ぞ知る山道を歩きました。
田染の自然や田舎暮らしなについて話しながらと田染の風景を楽しみました。途中、鹿の親子にも出くわし、初めて鹿を見た参加者の方もいらっしゃいました。
山道を歩いて到着したのは「熊野磨崖仏」。
「大日如来」と「不動明王」の磨崖仏があり、国指定の重要文化財となっております。国内最古にして最大級の磨崖仏です。また、鳥居から熊野磨崖仏まで続く100段(多分100段以上あります笑)もの石段は、昔、鬼が築いたと伝えられています。
ガイドさんからそんな鬼のストーリーも聞きながら鬼が築いた石段を登りました。これがかなりきつい。。。。笑
皆息を切らせながら何とか登り切りました。
登った先にある熊野磨崖仏は圧巻です。7Mほどあるそうです。
辺りは緑に囲まれ、風もよく通るとても心地良い場所でした。
ここで、ガイドさんが田染の歌を歌ってくださったのですが、これがすごく良いんです。
参加者のアンケートを見ると皆さんガイドさんの歌が印象に残っているようでした。
ってきた石段を降りて次に訪れたのは「真木大堂」。
ここは、六郷満山65ヶ寺のうち本山本寺8ヶ寺のひとつとして36坊を有した六郷満山最大の寺院として、僧達が修行に励む場所であったと伝えられています。
収蔵庫には9体の国指定重要文化財の仏像が安置されています。
それぞれの仏像についてガイドさんに説明していただきました。
(収蔵庫の中は撮影禁止となっています)
旧本堂では国東半島では極めて珍しい木造の仁王像が今もお堂をお守りしていました。
ちなみに真木大堂では猫を飼っており、最近赤ちゃんが4匹生まれたそうです。(後日、FoundingBaseのメンバーが一匹飼うことになりました笑)
次に行ったのは、「穴井戸観音」。
石段を登ると、木造のお堂があり、さらに奥の洞窟の洞窟に入っていきます。
この洞窟の中に安置されているのが「穴井戸観音」様。
いつも水に濡れていることから、別の名を「濡れ観音様」と言われているそうです。
独特な雰囲気の洞窟の中にはご利益のある「仁聞の隠れ水」が。この水を頭につけると知恵が付き、目につけると視力回復、飲むと子宝に恵まれると言われているそうです。
最後は、「朝日観音、夕日観音」。
穴井戸観音から10分ほど山道を登り到着。
山のてっぺんに安置された朝日・夕日観音様は、まるで田染一体を見守っている様にひっそりと佇んでいます。
ここには、田染を一望できる展望台があり、この時期は稲穂の黄金色に染まった絶景を見ることができました!!
↓ちなみにこの写真は夕日観音がある場所から撮影したものです!
ここで中世を体感する旅は終わりです。
次に行ったのは、温泉!
大分県と言えば温泉ですよね^ - ^
旅の疲れを癒すのはやっぱり温泉です。(豊後高田市では温泉に400円ほど入れちゃいます)
今回は長崎鼻ビーチリゾートから車で15分のところにある「夷谷温泉」に行ってきました。
1時間ゆっくり温泉でくつろいだ後は、ツアー最終地点の「長崎鼻ビーチリゾート」に到着。
まさに令和を代表するオシャレなビーチ。
中世から現代に戻ってきました。
そして早速BBQ!
今日の巡った田染の話やお互いのこれまでの人生、恋愛(笑)、FoundingBaseの取り組み、などなど様々なことをお酒を片手に語り合いました。
ある人は焚き火を囲んでお話ししたり、ある人はビーチ沿いをお散歩したり、ある人は九州名物「うまかっちゃん」を食べたり。
とても充実した時間となりました。
旅の疲れもありましたが、24時近くまで過ごしキャンピングカーで就寝しました。
2日目は、みんなで朝ご飯(ホットサンド)を食べ、
その後はSUPをしたり、コーヒーを飲みながらゆっくりしたり、穏やかな時間を過ごしました。
ここで「時を超える旅」は終了です。
残った参加者の方々は、長崎鼻に新しくできた美術館や粟嶋公園、昭和の町を楽しみました。
アンケートの感想を見てみると、参加者の方には豊後高田市という地域を楽しんでいただけたようで大変嬉しく思います。
・「自然や神様を感じることくらいしか想像できていませんでしたが、人の温かさや想いにも触れることができ、実際に行かないとわからない良さがたくさんあるのだなと感じられたのがとてもよかったです。」
・「昔から残っているお寺や神様、山から見える絶景から、美味しいご飯、新しく作られている綺麗なビーチまで様々あり、これら全てが合わさって豊後高田の良さなのだなと思いました。」
・「石に彫られている仏様はなかなか見られるものではなく、石段を登った先に磨崖仏があったため達成感があった。またガイドさんの鬼の伝説の説明がとても面白かった。」
今回は事前にオンライン授業を受けてもらう「教育事業×観光事業」のツアーとなりました。今後もこのような形で、豊後高田市の各地をつなぎ、様々な角度から楽しめるツアーを実施していきたいと思います!!