三田 伶海(Mita Reimi)
教育事業部/安平町
1999年7月生まれ。埼玉県さいたま市出身。建築士であった祖父の影響で芝浦工業大学建築学部へ入学。大学で建築を学ぶうちにまちづくりに興味を持ち、大学院進学後は東京都江東区を中心に豊洲運河クルーズやミニとよすなどのまちづくりイベントの企画・運営や、市民参加型のワークショップに関わる。特に子ども向けまちづくりワークショップのスタッフとして運営を行う。2024年に新卒としてFoundingBaseにジョインし、安平拠点の教育事業に関わっている。
大きな二つのものに出会った幼少期
わたしの家では祖父が建築事務所を持っており、わたしは幼い頃から建築に興味を持っていました。方眼紙を渡され、将来こんな家に住みたいと子どもながらに理想の家を描いて遊んでいました。その頃から「将来は建築家になって、自分の理想の家をつくる!」と言っていました。また、幼児向けテレビの体操やダンスが大好きで、弟が生まれてからは、幼稚園や児童館では、母が弟に付きっきりなのもあり、先生とお手本役として前で踊ることが多かったそうです。それを見た家族がわたしを新体操教室に連れて行き、5歳で新体操を始めます。
小・中・高の12年間は、朝から夜まで新体操の練習をしていました。
練習を続けるうちに、技術を磨くだけでなく、人の心に残る演技をしたいと思うようになり、ダンスやフィギュアスケート・ミュージカルなど表現すること全般に関心を持ち始めました。そのような学生生活を送っていたため、勉強に時間をかけていた記憶はないです。しかし、建築家になりたいという夢は持ち続けていて、いつ寝ていたのだろうかというようなスケジュールで毎日を過ごしていました。
大学で見つけた新しい目標
大学入学をきっかけに、学業に専念することにしました。希望していた建築学部へ入学し、設計をすることだけが建築ではない、暮らしや人とのつながりも大切なのだと学びます。大学2年生の頃、ある商店街がまちづくりの一環でストリートミュージカルを行なっていることを知りました。この時、自分が今学んでいる建築と今まで学んできた表現活動が繋がるかもしれないと思い、まちづくりに強い興味を持ちます。
まちづくりについて学ぶうちに、人やコミュニティが重要ではないかと考えるようになります。研究室で関わった地域では、防災区域に指定されているにもかかわらず、住民の意思が統一されていないため防災対策が進められないという問題がありました。その地域では解決方法として、子どもが参加できるまちづくりイベントを行い、親や地域の大人にもまちに対して興味を持ってもらうという取り組みを行なっていました。建築を考える上でもコミュニティが大切、また子どもが重要な役割を担っているのではないかと考えるようになります。
大学院へ進学後は、まちづくりイベント、特に子どもが参加できるイベントの企画・運営を行うようになりました。近年、都市開発が進み、ビルや高層マンションで形成された都市が増え、“その地域らしさ”が失われつつあります。イベントを通じて子どもたちが、まちの事を考えたり、将来ここで何かやったと思い出したりすることで、地域の魅力を存続させてほしいという思いを持って取り組んでいました。
思い出と場所はリンクしている
大学・大学院で行ったイベントでは「楽しい!」「また来たい!」という感想をもらい、イベントを通じて子どもたちの成長の見ることがとても楽しかったです。また、子どもたちがこの経験を思い出すときにこの場所も思い出してくれるのではないかという考えを持つようになり、子どもの経験や体験をつくることに対して価値があるのではないかと思い、今後も、子どもに関わりながらまちづくりや地域のコミュニティ形成に携わりたいと思いました。
そんな時に、Founding Baseに出会い、教育事業の“子どもの原体験を育む”という言葉に惹かれここに入社したいと思いました。会社説明会などで話を聞くうちに、地域に不足しているものの一つに“情報”があることを知ります。何かを知れないということだけで、その人にとってもその地域にとっても世界にとってもすごく勿体無いことなのではと思い、この会社で地域に入って経験を与えられる存在になりたいと思いました。
子どもたちがたくさんのことに挑戦し、できたという経験をまちで育んでいきたい、子どもの経験を通じてまちづくりをするという思いをこの会社で実現させて行きたいと思っています。
「楽しい」を大切にしたい
小さい頃に思った「自分の理想の家をつくる」という言葉は「自分の理想の暮らしをつくる」ことなのではないかと今では思います。わたしにとっての理想の暮らしは、小さい頃から大好きだった表現することを続けることです。わたしは小さい頃に自分の好きなものに出会う機会がありました。これからは地域の子どもをはじめとした人たちに「楽しい」と思えることを見つけられる、そんなまちや地域をつくっていきたいです。