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\日本一の公教育を目指すまち/北海道安平町にて、あびら教育フォーラムを開催しました!

日本一の公教育を目指すまち、北海道安平(あびら)町は、最も優先するべき政策分野に「子育て・教育」を据え、学校教育と社会教育の2本柱で教育まちづくりを行なっています。

株式会社FoundingBaseは、2019年より開始した町独自の社会教育事業「あびら教育プラン」の立ち上げを皮切りに、今年度新設された小中一貫義務教育学校の域開放スペースの利用促進や、小中学校の総合的な時間のカリキュラム作成等、町民の方とともに教育まちづくりを推し進めてきました。

「日本一の公教育を目指すまち」はどのように生まれ、今後、どのような飛躍を目指すのか。試行錯誤を繰り返し辿り着いた“安平町らしい”教育まちづくりのあり方を発信したいという思いから、この度、安平町役場と共催で「あびら教育フォーラム」を開催する運びとなりました。

当日は数多くの教育関係者・自治体職員の皆様にお集まりいただき、2日間の総動員数は340名に上るほどの大盛況でした。安平町を拠点にこの規模で「教育」をテーマに一堂に会する機会は初めてとのことです。

▼プログラム概要

2日間のフォーラムでは、安平町の変化を支えてきた一貫性、接続性、協働性をキーワードに幼児教育、学校教育、学校設計、社会教育、まちづくりに関するパネルディスカッションを8コンテンツ実施しました。

町長、教育長、早来学園校長、子ども園園長を始めとした安平町の教育関係者や、大学教授、学校教員、まちづくりプレーヤー等、様々なジャンルから教育に関わる方々にご登壇頂き、今の時代を生き抜くために必要な教育について活発な議論が交わされました。その中からいくつかのコンテンツをご紹介させていただきます。

今回のあびら教育フォーラムで伝えたいメッセージ

※プログラム詳細はこちら!

▼ハードとソフトの融合〜早来学園の環境設計について〜

早来学園の設立に関わった、堺様(チームラボ株式会社)、野島様(教育環境研究所)、菊池様(株式会社アトリエブンク)の3者をゲストにお呼びし、早来学園が設立するまでのプロセスや、これからの学校設計について話していただきました。

フォーラムの様子

安平町らしさをどう追求するのか、子どもたちの学びや発達に応じた学びの空間、またデジタルとハードの融合などさまざまな観点で考え抜かれた早来学園の設計について共有をしました。

▼自分が“世界”と出会う場所「早来学園校内見学ツアー」

その後、早来学園の設計に込められた“世界”と出会う校内見学ツアーを実施。

校内見学ツアーで実際に案内をしている様子
管理をベースとした考えよりも、まちとの交流を価値においた空間設計を行った
スペースのご案内

分けることよりも混ざることを意識した建築設計、一つ一つかたちが異なる机や椅子、360度学べるようにと教室の前後に設置されたホワイトボードとプロジェクター…今の「学校」の常識を覆す「学校」との出会いに、参加者の方が夢中になって聞いている様子が印象的でした。

▼100人参加!大懇親会!

1日目の夜にときわキャンプ場にて、大懇親会を開催しました。
参加者は100人を超え、それぞれが得た学びや気付きを共有したり、深めたり、ギリギリまで冷めることなく盛り上がった懇親会となりました。

キャンプ場で乾杯!当日は地元のクラフトビール屋さんも駆けつけました

▼現場職員が語る!安平町教育まちづくりへの挑戦ストーリー

2018年の震災を機に「子育て・教育」に舵を切った安平町。なぜ教育だったのか?そして、FoundingBase(民間会社)からの提案を、形にするまでどのような苦労や葛藤があったのか?を追いながら、官民連携における行政職員としての役割を、政策推進課、教育委員会の職員とともに、紐解いていきました。

安平町の行政職員のみなさまと協働プロセスについて議論

震災を皮切りに急速に意思決定が進んできたこともありますが、それ以上に官民が連携し、行政ができること、そして民間が得意なところをそれぞれリスペクトしながら進めてきました。まちづくり会社として、行政とプレイヤーと一緒になって創り上げるプロセスの重要性を再認識し、共有できた会でした。

▼町長、教育長、学校長が語る!安平町の未来への思いとは?

フォーラム最後のコンテンツは、安平町の未来について、町長、教育長、学校長それぞれの立場で、パネルディスカッションをしていただきました。
教育まちづくりを推進していくには、組織の壁を超え、それぞれの強みを活かし、まち全体で取り組むことが重要であると、改めて感じる時間となりました。

これまでの施策とこれからの未来を語る安平町の町長

教育の力がまちを変え、まちの未来を変えていく。力強いお話とともに、エリア価値向上を実現する教育とまちづくりについて、町長・教育長・学校長などのトップから未来の姿を伺うことができました。

▼参加者の声

  • 安平町の教育まちづくりで幼少中の連携をハードにソフトと素晴らしい取り組みをされていて、この町に移住してみたいと思わせるものでした。

  • 民間と行政の連携力の強さを非常に感じました。大変参考になりました。

  • 今年2月にフィンランドに教育視察に行ったが、安平町はフィンランドの実践内容と非常に重なることを強く実感しました。これからも目が離せないし、当町の学校づくりの貴重なモデルとして関わっていきたい。素晴らしい教育フォーラムでした。

  • 行政・民間と同じ方向を向いて進めていること、進めるにあたってのマインドセットが参考になった。

  • 学校職員だけでなく、町全体で子供たちのことを考えているところに驚きました。また、うらやましくも思いました。 そして、そこに民間の企業が入りしっかりと役割を果たしている所にも驚きました。

▼教育×まちづくりの可能性-「挑戦」の文化の浸透-

このフォーラムを通して、参加者に教育まちづくりの取り組みをお伝えできたことはもちろん、時間や役割を超えて、安平町の教育に関わった方々と共に「日本一の公教育を目指すまち」としてのフォーラムをつくることができました。ここに至るまでにはさまざまな苦労と壁がいくつも存在し、その壁を必死に乗り越え、形にしてきました。それは「挑戦」の文化が子どもから大人へ、大人からまちへと伝播していったからだと考えています。
FoundingBaseの教育事業では、エリア価値向上のために「ひととまちとの関わりを通じて、挑戦機会を最大化する」という事業MISSIONを掲げています。まさに今回の安平町の取り組みは、そのMISSION実現に向けての大きな一歩であり、FoundingBaseが掲げる“地域共創”の一つのかたちだと思います。この機会をスタートにし、さらに「日本一の公教育を目指すまち」づくりを、まちと共に進めていきます。

最終セッションでご登壇いただいたみなさま

今回のイベントを共に作り上げて下さった、安平町教育委員会子育て教育総合専門員の井内聖さま、安平町教育委員会のみなさま、早来学園のみなさま、登壇者のみなさま、誠にありがとうございました。