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北海道美唄市では、若者が立ち上げたまちのブランドが、わずか1年で市内認知率63%を達成しました

北海道美唄市とFoundingBaseが2022年から進めている美唄シティプロモーション事業。1年目に美唄の若者が中心となり美唄ブランド「Be Beautiful 美しくあれ。」を制作し、その約1年後に実施された市民アンケートで、シンボルを「知っている」と答えた割合が63%、「制作背景を含め知っている」と答えた割合は11%となりました。ブランドのリリースからアンケート実施までの1年間の取り組みと今後の展開についてお伝えいたします。

<これまでの取り組み>

最盛期に9万人超いた美唄市の人口は、2022年に2万人を切り、2040年にはさらに1万人にまで半減すると予測されています。そのような逆境の中でもより豊かな美唄をつくっていくために、2022年より美唄シティプロモーション事業が始まりました。

本事業は、住民参画を通じたシビックプライド(まちへの誇り)の醸成を大きな目的とした取り組みです。その第一歩として、10〜30代の市民11人と立ち上げた「美唄の未来に夢を描く委員会」で1年にわたる議論を通して、美唄の軸となる魅力の言語化を進め、今後の指針となるシンボル「Be Beautiful 美しくあれ。」を制作。美しさとは、風土や文化に根ざし協働して逆境に立ち向かう精神を表しています。

2年目である2023年度は、市内認知率の向上を目標に以下の取り組みを実施しました。

広報紙「メロディー」やSNSで美唄の魅力を発信したり、ブランドカラーでまちの制作物を統一したりしました。まちなかには「B」のマークやブランドカラーが溢れ、まちの雰囲気が明るくなり、視覚的な統一感が生まれています。

また、ただシンボルを知ってもらうだけでなく、シンボル制作の背景やそこに込めた想いをより多くの市民と共有することが大切だと考え、市民参加型のワークショップやコミュニティスペースの運営も並行して行っています。
「〇〇を美しくしよう。」をテーマにしたワークショップでは、農業や福祉、教育など様々なテーマで開催され、約130人が参加しました。参加者からのまちを美しくするアイディアが実際に実現し、さらなる認知の拡大につながっています。

中心市街地にある複合施設の中に開設したコミュニティスペースには、約半年で1300名以上の方が訪れ、対話が活発に行われています。住民を巻き込んだ取り組みは、1年間で20件以上メディアに取り上げられました。

<市民アンケートについて>

美唄市では「市が進めている施策や事業が、時代・環境の変化や市民ニーズに対応しているか、また、市民サービスの質が向上しているかなどを調査するため」に毎年、市民アンケートを実施しています。

●市民アンケートの概要
調査対象:美唄市内に居住する18歳以上の男女
調査方法:対象者にアンケート用紙を送付し、郵送、回収箱、Web回答の方法により回収
調査時期:令和6年6月13日から7月1日まで 
標本数:1,200件
回答数:388件
回答率:32.3%

その中で、『美唄市では、まちへの愛着や誇りを高める取組として「美唄シティプロモーション推進事業(シティプロモーション)」を進めています。シティプロモーションで制作した”シンボル”を知っていますか。』という設問を設け、シンボルの市内認知率を調査しました。

アンケートの結果、「制作背景も含め知っている」「シンボルだけ知っている」と答えた人は計244人で全体の62.8%、「制作背景も含め知っている」は全体の11%でした。

<今後の展開>

3年目となる2024年は、引き続き市内認知率を高めつつ、美唄シティプロモーションの関連活動に参加する人の割合を指標において事業をさらに推進しています。

ワークショップは、「美唄まちづくり大学」とリニューアルし、テーマに関するゲストをお呼びして、事例を楽しく学びながら、美唄を想う仲間とワクワクを形にしています。今後も市民や関心を寄せてくださっている方とともに美唄を美しくするアイディアを考え、一つずつ実現させていきます。

またこの動きをより多世代に広げるために、子どもたちが部活動のようにまちづくり活動を行う「美唄まちづくり部」を設立し、週3回放課後にコミュニティスペースで活動しています。

これらの取り組みを通して、より主体的な住民参画のまちづくりを進めていきます。

美唄シティプロモーションでは現在メンバーとインターンを募集しています。詳しくは以下の各ページをご覧ください。

①メンバー募集

②インターン募集