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島根県津和野町にて、地域おこし協力隊員向け研修(ロードマップ・アクションプラン作成)を実施しました!

島根県津和野町にて、地域おこし協力隊員向けに2泊3日の研修を実施し、島根県内より2名、静岡県から1名、計3名の方に参加いただきました!

地域おこし協力隊の制度を用いて全国の自治体で事業の創造・実践を行うFoundingBaseは、行政および地域住民など多様なプレイヤーとのやりとりが発生する各拠点の隊員のサポート・マネジメントを実施しています。
今回は、その手法・考え方に基づき、各参加者のロードマップ(キャリアの棚卸し、現状認識および課題特定、各年ごとの目標設定)・アクションプラン作成を少人数制で個別にサポート
研修終了後に、「自身のキャリア実現に繋がっている」自信を持って、日々の隊員活動に打ち込める状態になっていることを目指しました!

▼募集内容

▼参加者の想定
☑︎ 自身のスキルを踏まえ活動中の目標も考えて隊員にはなったが、具体的な目標・計画には落とせておらず、とりあえず目の前のことに取り組んでいる。
☑︎ 活動上のさまざまな相談(活動の進め方、地域・行政との関わり方、起業・副業など)をできる人をつくりたい!
☑︎ 隊員としての活動がスタートしたが、明確な目標が持てておらず不安に感じている。
☑︎ まちに入る前に想像していた活動内容と、実際に入って役場や地域から期待されている内容が違っていて戸惑っている。

▼ゴール(研修後の状態)
☑︎ 現状の活動内容と隊員終了後の目標を設定・言語化することができた!
☑︎ 日々の活動方針とアクションプランが作成できて、早速明日からの活動で活かせそう!
☑︎ 自分のビジョンや活動方針について、役場や地域とコミュニケーションを取り、共通理解ができた!
☑︎ 同じ隊員の仲間と、隊員マネジメントのノウハウを持つFounidingBaseとのつながりができて、今後も情報交換や悩みを共有しながら活動に取り組めそう!


■ロードマップ・アクションプラン作成

地域おこし協力隊としてまちに入ると、たくさんの課題が見つかったり、地域からも様々なことを求められることがあります。
このような「やったほうがいいこと」が溢れている地域で、毎日の活動を自身のキャリア実現と繋げて行くためには、最終ゴールに向けて「やるべきこと」を決め、それに沿ってアクションしていく必要があります。

研修では、まず初めに自身の現在地を把握するため、以下の2点を行いました。
①キャリア棚卸し
これまでの経歴(職歴・サークルやバイトなど)を振り返り、現在自身が持つ強みや経験・スキル・知識を理解
②現状整理
地域・役場から与えられている役割や期待、自身が今行っているアクションを可視化

その上で、自分が隊員活動終了後に実現したいこと(ビジョン)を設定、ビジョン達成に向けた各年ごとの目標や必要なスキル、今月やるべきアクションまで落とし込みをしました。

参加者の皆さんは、各自でプラン作成を進めつつ、自身の内容について発表・共有。地域おこし協力隊という同じ立場の人が、現在どのような活動をして、どのような課題を抱えているのか、将来どのような目標に向けてアクションをするのか。意見交換を通して、自身の考えを深めていきました。


3日間で自身のプランを作り切りました!

■キャリア事例理解

自身の隊員終了後のビジョン設定の参考にするため、隊員OBで活躍されている方々から講演をいただき、意見交換の機会を設けました。

島根県津和野町の協力隊OBで、現在はフリーランスとして津和野町内外の各種プロジェクトを推進している舟山さん。隊員終了以降の収入推移というリアルな面!も見せていただきました。
活動終了後に向けて、協力隊期間中から着手すべきなのは以下の3点とのことでした。
①人の繋がりを作っておく
②給与以外の報酬を獲得する
③事業計画を考える

島根県川本町の協力隊OBで、現在はカフェ運営のほか、2つの組織に所属し、人づくり・地域づくりのサポート業務等に携わっている川本さんにもお話を伺いました。
ご自身の活動を振り返りつつ、活動終了後に向けて大事なこととしては、隊員年数を重ねるごとにフットワークが重くなるため、なるべく早くロードマップを作成すること。そして、一度作成した目標・アクションプランに固執せず、定期的に更新し、軌道修正を繰り返すことも大事であるとお話いただきました。

また津和野町は、地域おこし協力隊員受け入れ事例が全国的に少なかった平成24年度から、積極的に隊員を受け入れてきた先進地域。
津和野町の観光協会で隊員として昨年から活動している岡野さんに、サイクリングツアーで町内を案内いただきながら、津和野町のまちづくり・観光における地域おこし協力隊員としてのご自身の役割、隊員活動終了後のビジョンもお話いただきました。

お三方それぞれ、活動内容は異なりますが、「隊員活動終了後の自身の姿を念頭に置いてアクションを心がけるべき」という意見は一致。
参加者は、お聞きしたお話を踏まえて、自身のロードマップ・アクションプランをブラッシュアップしました。

キャリア事例として隊員OBの方のお話をお聞きします
津和野町のまちづくりのお話も伺いました

■個別キャリア相談

それぞれのロードマップ・アクションプラン作成を終えた最終日。
島根県津和野町に地域おこし協力隊として活動した経験もあり、現在はFoundingBaseマネージャーとして、メンバーのマネジメントや事業づくり・行政との折衝などを担う坂和との個別相談(1対1)の時間を設けました。
自身のアクションを進める上での悩みや、地域・行政の方とのコミュニケーションに関する相談など、ざっくばらんに全体ワーク中では話せない内容が多くあり、満足度も非常に高いものになりました。

■役場や地域の方々との共通理解

今回の参加者の皆さんは、地域おこし協力隊員として求められている役割に紐付き、自身のビジョン・活動の目標・アクションプランを言語化しました。
研修終了後は、参加者の皆さんはそれぞれの自治体に戻り、各々の活動を進めていくことになりますが、地域の中でより良い形で事業を進めていくためには、役場や地域の方との協働が不可欠。地域おこし協力隊員の多くの方が悩まれる点です。
そのため、今回作成した目標・プランに関して他の方に伝えるための整理シートもお渡ししました。ぜひ、自身の活動に関して、まちの様々な人と共通理解を図り、キャリア実現に近づく活動内容を進める環境づくりを行なっていただければと思います。

■参加者の感想(抜粋)

・地域おこし隊員2年目だが、これまで自身の目標やそれに基づくアクション設定などをする機会がなく、この機会に作成できて本当によかった。
・2年目の初めのタイミングで受けられてよかった。自分のビジョン達成に向け、残り2年を今回決めた内容をもとにアクションしていきたい。
・自分一人では、ここまでの内容を作り切ることはできないと思う。
・頭の中でふだん考えていることも、言語化・可視化することで、内容についてさらに理解が深まった。
・研修を受けた目的(自分の隊員期間中の目標設定と、アクションを明確化する)を200%達成できて、とても満足です!
・地域で自分1人で活動をしていると不安を感じるが、こうして他の人と、自分の考えや行動について話せると安心する。
・津和野町になかなか来る機会がない場所だが、またプライベートでも来たいと思う!

今回の研修を通じて、各隊員の皆さまが、地域おこし協力隊活動を自身の目指すキャリアの実現に繋げられること、そして、自信を持って日々の活動に打ち込み、その結果、地域で更なる機会を創り出し、機会に由って未来を創造することに繋がっていくと嬉しく思います。

今後も、全国の自治体で事業の創造・実践を行う実績・ノウハウ・考え方をもとに、地域おこし協力隊員向けの研修を企画してまいります!