【”地方共創”のリアル】 イベント「岬November 」を終えて in長崎鼻ビーチリゾート
■ 『岬November』イベントの終了報告
11月28日-29日にかけて長崎鼻エリア一体で開催されたイベント「岬November」を無事に終えることができました。
準備期間も少なく当初は300名の来場目標を立てていましたが、結果としては600名を超えるお客様に足を運んでいただくことができました。
ご来場いただいた皆さま、本イベントにご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
海辺にある長崎鼻エリアは、春から夏にかけては大勢の観光客や近隣住民の方々で賑わう場所です。
一方で、秋から徐々に客足が遠のき、冬にかけては閑散としている状態でした。
ありがたいことに弊社運営の長崎鼻ビーチリゾートには秋・冬でも多くのお客様にご利用・ご宿泊をいただいておりますが、ビーチリゾートだけでなく「長崎鼻エリア全体をもっと盛り上げたい!」という想いから開催されたイベントでした。
※市役所主導のもと、コロナウイルス対策には万全を期して実施しております。
当日は大分市をはじめとした市外からのお客様、他県からのお客様も訪れていただけましたし、何より長崎鼻のある香々地地区に住んでいる地元の方がイベントに多く訪れて、参加してくださったことが本当に嬉しかったです。
イベントに参加されたお客様からは、
「長崎鼻がこんなにも人がいて賑わっているのがとても嬉しい!」
「初めて長崎鼻に来たけれど、海と山に囲まれていて落ち着ける場所とは知らなかった。是非また来たい!」
と言ったお褒めのお言葉を多くいただきました。
これまでの苦労が報われた瞬間でもありました。
■ イベント当日の様子
長崎鼻ビーチリゾートでは2020年に新設されたBBQ場のお披露目キャンペーンとして、特別なランチプレートを提供しました。
加えて、普段はカフェメニューとしてご好評いただいているソイミートグリーンスパイシーカレーを提供したり、イベント内で膝下フットオイルケア、ヘッドマッサージなどタラソテラピーの特別な施術を体験してもらいました。
そして、長崎鼻リゾートキャンプ場では、"豊後高田ココカラ市"というマルシェイベントを開催しました。豊後高田市にある素敵なお店や地元の農家さんがイベントのために長崎鼻エリアに集結し、出店してくれました。
さらに、豊後高田市に移住したシンガーソングライター・小久保淳平さんの投げ銭ライブの開催やアートギャラリーの開館など、1日では全て回りきれない盛りだくさんな内容でお送りしました。
特にお客様から好評だったのが、トレーラーサウナや新BBQ場、新コテージ等に貼ってあるキーワードを集めて1つの言葉を完成させるキーワードラリー。
言葉を完成させると抽選をすることができ、キャンピングトレーラーもしくはコテージの無料宿泊券や各種割引券をもらうことができ、長崎鼻に再訪された際に使用することができます。
ご参加いただいた方々の再訪が心より楽しみになりました。
(写真:当施設の無料宿泊券を当てた男の子。特賞を当てて満面の笑みで喜んでいました!)
■ なぜイベントを開催したのか?
イベントを企画・開催した目的は上述のとおり「エリア一帯が閑散期になるこの季節における賑わい創出」です。
そもそも長崎鼻エリアには、私達が運営する「長崎鼻ビーチリゾート」とNPO法人が運営する「長崎鼻リゾートキャンプ場」の2つのキャンプ場、民間企業が運営するアートギャラリーという3つの施設が存在しています。
しかし、これまで長崎鼻エリアにある施設同士で協働したイベントを企画したことがありません。各施設ごとに情報交換をしたりする間柄ではありましたが、基本的には各々が各々の事業に専念して運営してきました。
こういう状況こそ、私たちが大事にしている役割である”Community Coordinator”の腕の見せどころ。
市役所に企画を持ちこみ、長崎鼻エリアの事業者様を巻き込んでイベント開催に向けた打合せを開始。イベントでの出店内容については各事業者様で企画検討していただき、私たちはビーチリゾートとしての企画と、当日の会場設計や導線設計についても協議を重ねてきました。
また、集客施策においては長崎鼻ビーチリゾートのSNSフォロワー(約2,000名)への発信、本社SNSフォロワー(約10,000人)への発信はもちろんのこと、普段からお世話になている地元のBarや居酒屋にイベントチラシを置いていただいたり、教育委員会と連携して市内の小中高学校にチラシを配布させていただきました。
並行して、イベント当日の流れの確認をし人員配置の決定。備品の準備や運営のオペレーション作成等を全てをイベント運営者で手分けして行う。
ここまでの企画から準備までを1ヶ月半で全て終えました。
なかなか思い通りにいかないこともありますが、長崎鼻エリアのイベントをなんとしてでも成功させたいという想いと、地域の方々の助けや応援にちゃんと応えたいという想いが原動力となり、私達を突き動かしました。
■ イベントを通して再認識した『地方共創』の価値
私たちはコンサル屋さんでもアドバイザーでもなく、私たち自身も地域における一事業者であり、一プレイヤーです。
地域の皆さんと、同じ土俵で戦っています。
その中で積み重ねてきた結果に対する信頼、結果の背後にある苦楽あるプロセスで培われた地域との信頼。決して口だけではなく、最後まで責任をもってやり切る姿勢。
これらの信頼残高によって、元は”よそ者”であった私たちが地域を巻き込んだ様々な企画やイベントを実施できる。その旗を振ることができる。
『地方共創』の土台を創り、その地の未来を背負うことができる。
今回のイベントを通して、あらためて現場で戦う大切さ、結果で背中を見せる大切さを痛感しました。
「地域を良くしたい」という想いだけでは、現実は何も変わりません。
同じ志を共有できる人や地域と共に未来を創造することが『地方共創』であり、私達が目指すべき地方創生の在り方だと思っています。
あるべき未来の実現に向けて、私たち自身も一プレイヤーとして事業を創り、拡大させる地力をもっともっとつけていく必要があります。
長崎鼻ビーチリゾートに関しては、「あなたにとっての3つ星リゾート」を実現させること。
そして、事業づくり・組織運営で培ってきたノウハウを地域に還元し、これからも様々な協働イベントを創り上げること。
この先も、愚直に誠実にコトに向き合っていきます。
長崎鼻ビーチリゾートはもちろん、長崎鼻エリアの今後にもぜひご期待ください!