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北海道美幌町にて、地域課題解決&事業開発インターンを実施しました!

北海道美幌町にて、2023年8月21日〜9月7日の18日間において地域課題解決と事業開発に取り組む地域おこしインターンを実施しました。

美幌町は北海道の中でも道東エリアに位置し、FoundingBaseは2023年4月にオープンした「WorkingSpace KITEN」という移住相談拠点 / コワーキングスペースの運営を行っています。

今回のプログラムでは、関東、関西、四国など全国各地から集まった3名の大学生がインターン生として参加してくれ、地域課題解決と事業開発を目的に活動に取り組みました!

本プログラムの実施にあたり、協力してくださった地域の事業者様、美幌町役場の皆様、グランピングにご宿泊頂いたお客様、参加してくださったインターン生の皆様に深く感謝申し上げます。

プログラムの様子はこちら

本インターンのフィールド:美幌みどりの村について

みどりの村キャンプ場の様子

美幌町は中心街の半径2km圏内に都市機能が集約されたコンパクトシティです。その中心街から車で10分ほど離れたエリアに「美幌みどりの村」はあります。ここには、博物館やキャンプ場、研修宿泊施設やWorkingSpace KITENがあり、農村学習と地域交流を目的として昭和後期に開発が進められたエリアとなっています。

現在、みどりの村キャンプ場の宿泊形態としては、フリーサイトとバンガローの2種類が提供されています。本インターンプログラムでは、みどりの村再開発に向けたニーズ検証を行うため、みどりの村キャンプ場の中で「グランピング」を期間限定でオープンさせる実証実験に取り組みました。

プログラム序盤:自分を知る

ワークに励むインターン生たち

本インターンは大きく分けて4段階のステップで進行しました。

序盤は、自分を知るためのワークショップ、及びプログラムで取り組む個人の目標設定。中盤は、グランピングのサービス提供と地域活動を通じて、まちに関わり、まちを知る活動。終盤は、最終報告会を通じてインターンでの取り組みや成長について、関わってくださった方々に報告をしました。

不安と期待が入り混じったインターン生たち

KITENに到着直後、まだ固い笑顔のインターン生たち

インターン初日、最寄りの空港である女満別空港に到着したインターン生たち。FoundingBaseの社員およびインターン生同士が、実際に顔を合わせるのはこの日が初めてでした。

最初は不安と期待が入り混じった微妙な面持ちのインターン生達でしたが、美幌みどりの村に向かうまでの道中で、北海道の広々とした農村地帯を走る中で、都会とは異なる美幌町の風景に「北海道に来たんだ!」とワクワクした表情になっていきました。

アイスブレイク

ワークショップ取り組むインターン生たち

KITENに到着したインターン生たち。

「何を求めてこのインターンに来たのか」
「自分以外の2名はどんな人なのか」

を知るために、アイスブレイクとして自己紹介やKJ法を使ったワークショップを行いました。

ワークショップが進む中で、

「実際に地方に中長期滞在をし、まちづくりの現場を体験したかった」
「何かしらの変化や成長を期待して参加した」
「挑戦するフィールドとして、このインターンを選んだ」

などなど、インターン生3名に共通する目的や課題が見えてきました。

また、お互いの異なるバックグラウンドについても理解を深め、時に質問し合うことで、3名は段々とチームになっていきました。

目標設定

フィードバックを受けるインターン生

また、プログラム序盤においてインターン期間でコミットする個人の目標設定にも取り組みました。KITENメンバーから複数回のフィードバックを受けながら目標設定に取り組みます。

「定量と定性の違い」「本当に求めていることは何か」「自分の強みを伸ばすべきか、弱みを補うべきか」など、インターン生たちはこれまでの人生で触れてこなかったトピックについても思考を深めつつ、悪戦苦闘しながらも無事3名共に自分が取り組みたい個人目標を設定することができました。

プログラム中盤:グランピング事業の実証実験

グランピングテント内で作業するインターン生

インターン中盤は「グランピング事業の実証実験」と「美幌町内外の地域活動」の二軸から構成されました。

美幌みどりの村キャンプ場に新たな事業としてグランピング事業が運営可能であるかを実証するために、実験としてグランピング事業を期間限定で展開。

インターン生たちは「事業のゼロイチ」に挑戦をしてくれました。事業づくりを通じて、実際にお客様へサービスを提供するところまで取り組みました。

おもてなしの精神でお客様に向き合う

お客様と触れ合う風景

プログラムの中では、FoundingBaseの観光事業部が大切にしている「おもてなし」の精神を通じたお客様への「経験価値の提供」に取り組んでもらいました。

例えば、事前にお客様の構成を聞いて会話のトピックや質問事項を洗い出しておく。高齢のお客様には、寒さを考慮して追加のブランケットをお渡しする。降雨が予想されるお客様のチェックイン前には客室清掃時にテント内に電飾を配置するなど、お客様が宿泊滞在している時間を最大限くつろいでいただけるようにインターン生を含めたチーム一丸で取り組みました。

このように、おもてなしの精神を持ってお客様に向き合うことで、結果としてお客様の総合満足度は「大変満足」が100%となりました。

自分たちも泊まってみる

客室清掃に取り組む姿

プログラムの中ではインターン生自身もグランピングに一泊、宿泊してもらいました。実際に自分たちが経験することで、グランピングのサービスやソフト面での改善案を出してもらいました。

これによりお客様へのお声がけにおいても、実際に宿泊した経験を通じて伝えられるようになり、お客様目線でのコミュニケーションができるようになりました。

インターン生の変化

焚き火で使用する木を切る作業

プログラム1週目からはじまったグランピングのサービス提供。実際に自分たちが作るサービスをお客様に提供することを通じて「自ら考え、サービスを提供する側になる」という経験を得たインターン生たちは、段々と変化をしていきました。

「挑戦するフィールドとして、このインターンを選んだ」彼らですが、最初はどうやって挑戦すれば良いか分からない様子でした。しかし、グランピングの実証実験を通じて、だんだんと実際のサービス提供の中で様々なコトに挑戦できるようになるなど、インターン生自身にも変化が起きていきました。

プログラム中盤:美幌町や周辺エリアを知る

隣町の弟子屈町でSUPをしました

地域おこしインターンは、地域を知ることを通じて将来的に地方で活動してくれる人材を生み出すことを目的とした総務省の制度です。

そのため、インターン生たちは美幌町やオホーツク近隣の周辺エリアの魅力を知るために美幌峠などの観光地に赴いたり、町に出向いたり、アクティビティに取り組んだりしました。

美幌町や周辺エリアの魅力を知る

薪割りに取り組むインターン生

プログラム内では周辺エリアの魅力を知るべく、さまざまな活動に取り組みました。

元美幌町地域おこし協力隊の滝川さん(ピーカン企画代表)に、森林学習や薪割り体験、自然を楽しむアクティビティを提供いただき、美幌町やオホーツク周辺の自然環境について学びました。

また網走市や弟子屈町、大空町などオホーツクの近隣市町村にも足を運び、周辺エリアの魅力や観光資源についても学びを深めました。

美幌町内の地域活動(地域を知る、美幌を体感する)

ブロッコリーについて学ぶインターン生

プログラム内では、美幌町内の事業者様や行政の活動にも関わりを持ってもらいました。

美幌町の基幹産業である農業を学んでもらうために、美幌町へ数年前に移住されたご夫婦で営まれている「さいこうファーム」様にお邪魔をして、農業体験をさせて頂きました。

また、美幌町で50年以上続く食品加工会社「クレードル食品」様にお邪魔し、美幌町やオホーツク周辺で収穫されたジャガイモや玉ねぎなどの農産物が、どのように全国に流通しているかを視察させて頂きました。

美幌町で30年以上続くお祭り「美幌ふるさと祭り」のお手伝いにも取り組みました。美幌町役場の方や地域の方と一緒に大型のテントを設営したり、子供向けの迷路を設営したりと、実際に地域に入り込んで活動をすることで、地域の催しがどのようにして成り立っているのかを学びました。

美幌やオホーツクを知り、地域を好きになっていく

お祭りのテント設営をするインターン生

美幌町やオホーツクの観光資源を知り、美幌町のまちづくりの最前線に飛び込んでくれたインターン生たち。農業体験やお祭りの手伝いにおいて積極的に取り組む姿が、地域の方の共感を生み出し、たくさんの交流機会が創出されました。

インターン生たちがインターンに期待していた「実際に地方に中長期滞在をし、まちづくりの現場を体験する」ということを実現できる環境をフルに活用し、まちの人たちと沢山の接点を持つ中で、インターン生自身の思考や考え方がアップデートされていったと感じています。

プログラム終盤:インターン最終報告会

最終報告をするインターン生

インターン最終日には、インターンプログラムに関わった美幌町役場の方々と、プログラム内で関わった地域の方に向けて最終報告会を実施しました。

最終報告会ではインターン生3名それぞれが、
・プログラムの中で学び成長できたこと
・美幌町におけるグランピング事業の提案
の2点について発表をしました。

インターン生それぞれが、個性あふれる振り返りと提案に取り組み、発表をお聞き頂いた方々からもご好評を頂くことができました。

一番印象的だったのは、インターン生3名ともが「今回の活動・体験を通じて、美幌がとても好きになった」と言ってくれたことです。ここから、本インターンの趣旨である「美幌町を知り、体感することでそのまちを好きになり、本質的な関係人口となる」ことの第一歩が達成できたと感じています。

関係人口への変容

みんなでお昼ご飯を食べる様子

インターン参加当初は、期待と不安が入り混じった固い表情だったインターン生。それがインターン最終日には、たくさんの経験や学び、日々の取り組みを通じて一皮向けた言動や表情になり、頼もしさを強く感じました。

また、インターン生が示してくれた「美幌町が大好きになりました!」という想い。まちと向き合う中で自分自身と向き合い、時には衝突もしながら事業づくりと地域活動に関わる過程は、本プログラムが終わった後も美幌町に関わり続けたいと感じられる経験になったのではないかと感じています。

コメント

・まちづくりの大変さ、自分の経験を人に伝えることの大切さを学んだ。
・自分が興味を持っている、地方創生について学ぶことができました。将来なりたい像に近づくことができました。
・たくさんの人と関わりを持って、一緒に活動する中で自分自身、成長することができた。

インターン生のコメント

また、インターン生自身の変化だけではなく、インターン生のまちへ向き合う姿勢と行動は、地域の方へ与える影響もありました。次の言葉はプログラムで関わった役場の方、事業者の方々から頂いたものです。

・まずは美幌町に来てくれたことが何よりも嬉しいこと。若者・よそ者の視点から美幌の魅力や現状について改めて分析をしてくれて、とても参考になった。
・学生の一人が提案してくれたアイデアが実現できたら面白いと感じた。ぜひ取り組んでみてほしい。

役場の方・事業者の方のコメント

本プログラムの展望

インターン生と美幌拠点メンバー

本プログラムの実証実験を通じて、土日の繁忙タイミングにはグランピングの予約が埋まるなど、美幌みどりの村にグランピングのニーズがあることを実証することができました。

また、若者が縁もゆかりもない地方に赴き、事業やプロジェクトに主体的に関わってもらうことを通じて、その町の関係人口になっていくという点についても、可能性を見出すことができたのではないかと感じています。

冬にも美幌町にて地域おこしインターンを実施します!

一面の雪景色が広がる冬の美幌町

今回の地域おこしインターンを活用したグランピングの実証実験ですが、、、
なんと極寒期の2月にも実施予定なんです!!

極寒期にはマイナス25度に達する美幌町で、冬でも快適に過ごせるグランピングを実現するべく、プログラムを実施予定です。挑戦的な企画となること間違いなしですが、ぜひご興味もっていただけた方はインターンにご参加いただけますと幸いです。

↓冬季インターン詳細はこちら↓

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