藤村 祐希(Fujimura Yuki)
教育事業部/ 美浜町
1998年10月12日生まれ。千葉県八千代市出身。大学では体育会サッカー部、海外短期留学、海外ボランティア、NPO法人インターンシップ、学童保育アルバイト、学校サポーター、中高の社会科免許の取得などを経験。その後WEBマーケティングの会社に入社し、プロモーションの企画、運用を担当。しかし教育に関わる仕事への憧れを捨てきれず、2023年8月より、福井県美浜町に着任し公設塾の立ち上げ、運営に携わる。
誰よりも遊びに明け暮れた幼少期
千葉県の田舎町で生まれた私はとにかく元気で自由な子だったと思います。両親には『暗くなるまで外で遊ぶこと』『誰よりも洋服を汚してくること』でたくさん褒められました。毎日森や公園を走り回り、虫やとかげを捕まえて、自然の中で遊んでいました。「ただいま」と「いってきます」は同時進行。ランドセルを玄関に放り投げ、そのまま遊びにいく毎日。気になったものは自分の目で確かめる好奇心、満足がいくまで物事を追求する体力の基盤はここで作られたのだと思います。
自分が恵まれていると知った初めての海外経験
中学 2 年時、千葉県八千代市のバンコク子ども親善大使に選出され、1 週間バンコクに派遣されました。タイでは学校交流会、バンコク市議会への表敬訪問、世界遺産の見学、ホームステイなど貴重な経験を数多くし、タイの裕福な部分を多く目にしましたが、それと同時に目の当たりにしたのは貧しい子ども達の姿でした。大通りの車の間を歩き物を売る子ども、道端に座り込み物乞いをする子ども、そんな子ども達の姿は中学2年生の私にとって衝撃的でした。自分よりも小さな子が今日を生きるのに必死に働いている…その時からいつかは海外と関わるような仕事がしたい、力になりたいと思うようになりました。また、自分がいかに恵まれた環境に身を置いているのかを感じ、より多くの挑戦をすることを心に決めました。
人生を変えた大学時代の挑戦
大学時代は自分の知見を広げるためにもとにかく色々なことに挑戦し、経験を積むことを意識しました。体育会サッカー部での活動、フィジーへの短期留学、フィリピンへの語学留学&ボランティア企画、NPO法人インターンシップ、カンボジア教育ボランティア、ミャンマーインターンシップ、クラウドファンディング、ヒッチハイクなどなど…忘れることができない挑戦が数多くあります。しかしそんな中でも私の人生を大きく変えた出来事が2つあります。
人生の転機①〜教育の可能性を感じた海外ボランティア〜
一つ目は海外ボランティアです。 大学生になり、中学2年時より憧れを持っていた海外ボランティアに参加しました。カンボジアの電気も水道もない村にホームステイ。村の人と食生活をともにし、村の小学校で日本語と英語を教える教育ボランティアを経験しました。子ども達と時間を共にする中で、彼らの持つ純粋な眼差し、堂々と夢を語る姿に感動しました。カンボジアでは日本語と英語を学ぶことで、ツアーガイドや教師、ホテルマンなど選択の幅が大きく広がっていくとのことでした。それまでは教育に興味はなかったのですが、このボランティアを通し、子どもの選択肢の幅を広げていくことができる教育に可能性を感じ、教職課程を履修、学童保育でアルバイトも始めることになりました。
そしてこの学童保育でのアルバイトが私の人生を大きく変えた2つ目の出来事となります。
人生の転機②〜8歳の少女が人生に絶望している姿〜
学童保育で4年間アルバイトをしていたのですが、その中で子ども達の自己肯定感の低さ、自尊心の低さに衝撃を受けました。特に「私なんていつ死んでもいい。」「私にできることなんて何もない。」そう涙を流しながら話す小学2年生の姿は、まるで昨日のことのように覚えています。私はただ抱きしめることしかできませんでした。その時から私は、生まれてきた子どもの一人でも多くが”生まれてきてよかった”、”人生って楽しい”そう思えるようになるきっかけを作りたいと思うようになりました。これは今も変わらない人生の目標です。
人生を見つめ直した前職時代
就職活動では教師になりたいという思いを抱えながらも、自分の経験を増やし、子どもに話せる内容を増やすためにも民間企業に就職することにしました。そんな中で就活イベントの中で見つけた「100人の営業マンより一人のマーケッター」。この言葉に感銘を受け、マーケティングの超プロフェッショナル集団になると目標を掲げるウィンキューブホールディングスに入社しました。
整体や理学療法などのヘルスケア業界を中心に、プロモーションの企画、運営を担当させていただき、新人賞も授与することができました。
互いに高めあえる仲間、スピード感を持って成長できる環境に恵まれ、仕事に対する責任感、クライアントやマーケットのニーズにこたえるためのマーケティング的視点などを学びました。しかし、webを使用して行うマーケティングの都合上、作り上げた成果が顧客の直接の喜びではなく、数値でしか見れないこと、救った人数ではなく、届いた人数でしか評価されない状況にどうしても大きな喜びを感じることができませんでした。またチームで作り上げるものではなく、一人で一日中パソコンと向き合い、作業をしていく毎日を繰り返す中で、チームで一つの目標に向かって創意工夫する時間を渇望するようになっていきました。
FoundingBaseとの出会い
そんな悩みを抱える中で友人の紹介でFoundingBaseと出会いました。移住や教育について嬉々として語る友人の姿は輝いて見えました。その後、数多くの社員の方と話していく中で、”「自由」をupdateする”というミッションや考え方が浸透し、同じ方向を向いて仕事に取り組んでいること、社員のみなさんが楽しそうに仕事の話や地域との繋がりの話をしている姿を見て、ここで働いてみたいと強く感じました。
また、FoundingBaseの教育事業では”ひととまちとの関わりを通じて、挑戦機会を最大化する”という事業Missionを掲げ、その中で、”自分の可能性を信じて行動する人材”の育成を目指しています。この考え方に深く共感しました。大学時代の学童保育アルバイトを通し目標にしていた、生まれてきた子どもの一人でも多くが”生まれてきてよかった”、”人生って楽しい”そう思えるようになるきっかけを作ることをここでなら体現できると感じ、入社を決意しました。
現在は新規拠点の立ち上げということで、福井県の美浜町にて公設塾の立ち上げに従事しています。町おこしにかける町の方々の熱い想いに触れ、ワクワクが止まらない毎日を過ごしています。もちろん立ち上げということでわからないことばかり。手探りの状態で不安もありますが、地域、そして子ども達の未来のために一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。