柴山 真(Shibayama Makoto)
経営管理本部 経理財務部 / 東京本社
1992年4月5日生まれ。東京都新宿区出身。東京経済大学経営学部を卒業後、衛星通信会社の営業職、コワーキングスペースの設立・運営経験を経て、税理士法人に従事。顧問先の月次決算、インボイス制度対応や創業期の会社設立支援等を行う。2024年にFounding Baseにジョイン。
経理業務に従事。
自然と人と触れ合うことが好きだった子ども時代
小さい頃は黙々と一つのことに集中して取り組むことが好きで、よく絵を描いたり、楽器を弾いたり、表現することが好きな子どもでした。
そのきっかけでもあったのが、シュタイナー系幼稚園で育ったことがきっかけと思います。とにかく友達と泥団子がいかにピカピカに作れるか競った記憶があります。家の近くにあった大きな公園で朝から晩まで遊んでいたり、生き物を取ったり、星空を観察したり、自然とともにいる環境で育ったことは、今の自分を大きく形創る経験でした。
好奇心のままに
中学生のときに父親が経営していた税理士事務所が移転するに伴い、吉祥寺へ引っ越しすることになり、新しい環境の中で人との付き合い方を学び始める日々が始まります。それまで黙々とひとりで集中して取り組むことが好きだった自分が、このころから誰かと作り上げる、人との信頼関係をつくる、の基礎を少しずつ学んでいた時期だったと思います。
また、このころから地域のお祭りや市の活動にも参加することが増え「地域で暮らし、働き、学び、活動したい」という思いの基礎もここで育んでいった時期だったと思います。
その思いが加速したのが大学生になってから。どこかに所属するのではなく、自分発信で何かやりたいという気持ちは自然と好奇心から出たものでした。
大学1年生のときに渋谷で開催されていた「アースデイ東京」のボランティアに参加したことがきっかけで、卒業後の現在も継続して続けているエシカル消費・フェアトレードの仕組みについて知りました。
祖父と父が税理士をしていたことから、自然と税務、会計の道を目指したいという思いが以前からあり、世の中の経済循環や会社の経営にこのころからアンテナが立っていたのですが、普段から家庭にオーガニックな商品は多かったこともあり、フェアトレードの商品がある背景や、ストーリーを知ったとき、「これから私たちはどんな幸せを、どのように追及していきたいのか?」「その幸せの追及の中に不幸せになる人たちがいてほしくない」という思いが強く湧いてきました。
そして、それは数字においても、人の気持ちにおいても、嘘をつくのが嫌い、素直に本当に生きたいという思いがふつふつと生まれてきました。その後の学生生活は、かつて自分が自然と触れ合った経験から環境教育のサークルに参加したり、フェアトレードを推進する活動の中で企業や、学生同士でつながったり、学生の今だからできることを謳歌していた時期だったな感じます。
今も思いますが、この時期に謳歌していたことで今につながる人間関係も、その後の人生の分岐点も乗り越えていくリソースだったなと感じています。
税理士試験とライフワーク
大学卒業後は、学生の時期だからこそ謳歌していた時期から一転、社会人としてのキャリアを積むことに迷いがありながらも、就活のときに声をかけていただいた営業職に入社。キャリアを積みたいと必死であがいて、上司とも連携してながらいきなり成績上位に入るなどするも、心身ともに「ここではない」が強くなり、学生時代に学んでいた経営、簿記を実践を積みながら仕事にしたいという思いが強まります。
その後にご縁にあった京都の税理士事務所に就くことになり「地域で暮らし、学び、働くこと」を日常の中で取り込んでいく豊かさを味わいます。京都はエシカルな活動も盛んな地域だったため、学生のときに経験していたフェアトレードの活動を仲間とともに再会することになり、それから環境が変わった今でもこの活動は続けています。
薄々は自分の中で気が付いていた地域や人とつながる、共創すること、クリエイティブの中で生きていくことといった「本当にやりたかったこと」と、親戚の思い応えて税務と会計の道に進んでその道だけに進むことの「このままだと安定だけど、好奇心が湧かない道」の温度差が徐々に広まることになります。そんなときにコーチングに出会い、今まで抑えていたやりたかったこと、20代の多くを仕事と学びに費やしてきた中で人生のデザインを改めて考える時間を持って、少しずつ出会いたい人、環境を変えていこう、そして自分も人を思いを聴き、変わるお手伝いができる人になりたい、と感じるようになります。その後にコーチングを学び始め、地域とつながる仕事がしたいと地元でご縁があった経営者の方が運営するコワーキングスペースの運営に参画させていただけることになりました。
この経験は、現在のFounding Baseでの経理をする上での現場感覚を想像するのにとても役に立っている経験でした。
やりたかった仕事とCPCC
地域で仕事をする上でプレイヤーとして活躍することも本当に楽しく、人との交流の中で生まれる仕事が本当に向いているなと感じていましたが、これまで税務と会計の世界で蓄積してきた勉強、経験を無駄なものにしたくという思いもありました。
税理士法人で顧問先を巡回しているときに、地域の特性が見えたり、経営者が考えている思考に興味があったり、数字の話から数字で語れない話まで、論理性と感情を両方扱う不思議な仕事だなという認識があり、自然とじぶんをそれを身に着けていました。
自分が事業を応援できる仕事であれば、これまでのリソースを自分の中の納得を持って、嘘をつくことなく、働くことができる。そんな場所にいたいと思うようになり、地域×会計の仕事をこの2024年からよく探していました。
そんな中、コーチングのプロコーチとしての試験に合格(米国CTI認定CPCC)し、より自分の気持ちに正直に生きることが求められてくる中で、まだ実は本当の意味で組織で共創して、成果を創ることをしてきていないじゃないか、もっと挑戦したいという気持ちが湧いていたと覚えています。
今は月次の数字を作る中で課題が浮き彫りになることもありながら、現場の活動を見て、これまでの税務、会計の経験から地域を支える仕事に就けたことの喜びも感じています。
Founding Baseが設立して10年が経ちますが、これまで会社が走り続けてきた中で、仕組みの構築はこれからというところが多く、課題も多くありますが、現場と共創することで、より見やすく、わかりやすく、お互いに納得できる形をともに創っている感覚があります。
今後、さらに会社が大きくなった際に新しいメンバーを迎える?かもしれませんが、数字から地域を追う楽しさは、ほかに事業部にないわくわくがあると感じています。
自分自身、これからも研鑽を続けながら、会社とメンバーの皆さんとともに成長したいと思います。