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地域おこし協力隊向け事業研修ツアー@豊後高田

11/15(土)~16(日)に大分県豊後高田市で、1泊2日の「地域おこし協力隊向け事業研修ツアー」を開催致しました。
地域おこし協力隊を対象とした研修ツアーはFoundingBaseにとって初の試みでしたが、県内外各地からご参加いただくことができました。
今回はそんなツアーの様子をご紹介いたします。

地域おこし協力隊向け事業研修ツアー

ツアー写真②

1日目:オープニングと豊後高田市について(「昭和ロマン蔵」にて)

まず、今回ツアーで伝えたメインメッセージは、「最終ゴールを決めて、その差分を埋めるアクションを取ろう」です。
地域おこし協力隊として、地域に入り込んで活動していくといっても、持続的な事業づくりや関係性を築いていくというのはなかなか難しいものです。また、地域おこし協力隊の任期は3年間。限られた期間の中で、結果を残すには、ゴールとステップを明確に描くことが重要となります。

そこで、事業のすすめかたとキャリア形成をテーマに、座学だけでなく、豊後高田市の活動を事例に用いながら、現地視察やワークショップなどを通して思考のフレームワークを学び、3年間のビジョンを描くというコンテンツをご用意いたしました。
また、協力隊員同士の交流会も兼ねており、異なる地域から集った参加者同士で互いに刺激を受けながらの濃いツアーとなりました。

ツアー写真③

1日目:「昭和の町」散策の様子

豊後高田市について簡単にご紹介した後に、まちなかを実際に散策。
昭和30年代は300店舗が軒を連ねておりましたが、一時期は通称「犬猫商店街」と呼ばれるほどのシャッター通りとなってしまっていました。そんな商店街一帯を行政と地域の方が協力して、「昭和の町」をコンセプトに40万人が訪れるまでに再生した背景について視察しました。

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1日目:視察&事業研修①(「玉津まちの駅 夢むすび」にて)

「野菜の価値の最大化」を事業目的に、”玉津まちの駅 夢むすび”という直売所の運営をメインに活動する豊後高田市の地域おこし協力隊兼FoundingBaseメンバーから、一次産業の事業化や地域内雇用に関する組織体制などをお話いたしました。

地域おこし協力隊が着任する以前から活動する地域の方々と協働しながら事業を推進している夢むすびの事例に、関係性づくりやチーム作りといった観点で多くの関心が寄せられました。協力隊1年生の参加者にとって参考になった様子でした。

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1日目:視察&事業研修②(「長崎鼻ビーチリゾート」にて)

「滞在型観光におけるKeyplace化の実現」を目標に海辺のリゾート運営に取り組む豊後高田市の地域おこし協力隊兼FoundingBaseメンバーから、事業のすすめかたとキャリア形成についてご紹介しました。

昨期に、補助金に依存しない自主独立採算での運営体制を実現した長崎鼻ビーチリゾート。また、昨期の1年間分の売上を、今期は半年で達成するなど事業として着実に成長を遂げております。
そんな長崎鼻ビーチリゾートでの具体的な事例を交えて、3年という任期の中で目標をどこに設定し、どうやって進めていくのかについて皆さんメモが止まらない様子でした。

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2日目:ワークショップ(「長崎鼻ビーチリゾート」にて)

1日目の視察と研修内容を踏まえ、今度は自身のミッションに当てはめて3年間を描くワークショップを実施。フレームワークに沿って"とにかく可視化してみる"ということを行いました。木々や海などの自然に囲まれた集中できる環境も手伝って、ミッションに対する現状の問題の発見や新たな課題設定ができました。

本ツアーの意義

 本ツアーを開催した目的の1つ目は、私たちのミッションである"「自由」をUpdateする”に向けて、私達自身の活動を紹介して実際に触れてもらうためです。

私たちが考える「自由」とは、自らの意志で未来を創っていく、というあり方です。まずはメンバーや組織として「自由」を体現していくことで関わる人へと伝播させていきます。

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私達は「地方共創」のスタンスを掲げて、実際に自らが地域に入り込み、それぞれの地域の未来を作っていくような魅力的なコンテンツを創造することで、「自由」を体現しようと日々活動しています。そういった取り組みを知っていただける機会として企画したのが今回のツアーでした。

また、FoundingBaseの事業は日本全国13拠点に展開しています。
教育、観光、一次産業や商社、コミュニティ運営など活動内容は多岐にわたっています。1地域の1プレイヤーとしての実践によって積み重ねてきたナレッジを、組織として共有し再現性をもたせることで、これからの全国の地域課題を解決する未来の一手を創り出せると捉えています。
まさに、FoundingBaseのValueの一つである「協働し、共創する」。組織で活動しているからこそ、「自由をUpdateする」というMissionの実現に近づくことができます。

今回のツアーでは、これまでに実践を通じて得た再現性のあるナレッジの一部をご紹介させていただきました。参加者の皆様が各地域に持ち帰って、それぞれの地域の未来を変えていくきっかけとなりましたら幸いです。

次に、本ツアーを開催した目的の2つ目は、地域の魅力発信と他の地域のプレイヤーとの交流機会の創出です。

本ツアーでは、地域おこし協力隊個人や自治体との交流機会だけでなく、開催地となった豊後高田市の魅力発信と交流機会も創出しています。

私達自身が「地方共創」のスタンスでプレイヤーとして実際に地域に入り込み、魅力あるコンテンツを創っていく。そんな町づくりのプロセスをご紹介していくことで、この地に対して深く愛着を持っていただけたり、「また来たい」や「一緒に挑戦したい」と継続的にこの地に関わる人を増やしていく事ができるのです。

これからの展望
第1回目となる本ツアー参加者からは、
「参加前と比べて、具体的に考える筋道がクリアになり、意欲的に未来を描けるようになった」
「その後、研修内容を試したら本当にコトが進み、効果を実感している」
「2度目を開催してほしい!」
など、貴重な声をたくさん頂いています。

"「自由」をUpdateする”というミッションを言葉として掲げるだけではなく、本ツアーのように具体的なアクションとして起こした結果として、このような言葉をいただき嬉しいばかりです。

今回の参加者の方に大変ご好評いただけたので、今後は他の自治体に展開してツアーを開催したり、豊後高田市でも一つ一つの取り組みによりフォーカスして第2弾、第3弾と継続的な関わりを創っていけるようにしようと、既に計画しております。

引き続きMission「自由をUpdateする」を掲げて、私たち自身がより魅力的なコンテンツを創っていけるように磨きをかけて参ります。