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令和2年度 活動報告(四万十町 町営塾「じゆうく。」)

こんにちは。町営塾「じゆうく。」の塾長を務めています、高橋沙希と申します。
新年度が始まりましたが、改めて、昨年度の「じゆうく。」を振り返り、
この場を借りて1年間の活動報告をさせていただきたいと思います。

私たち「じゆうく。」は、昨年度新たに塾のビジョンを掲げました。
それが、「19歳、未来が動き出す」というビジョンです。

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ー込めた願い

生徒達が「じゆうく。」を卒業して19歳になった時、自分の未来を、意志を持って創っていけるような人であって欲しい。
今いる場所に安住することなく新しい環境に飛び込み、飛び込んだ先で自分が描いた理想のために全力で取り組む、烏滸がましくもそんな人になって欲しいという願いを込めました。

そのためには、たくさんのトライアンドエラーを繰り返し、今の自分を少し超えるストレッチした経験が必要です。
そんな経験を、「じゆうく。」を通じて体感してもらうべく、私たちは毎日試行錯誤を繰り返しました。

ー3つのトビラ

FoundingBaseEducationでは、「トビラを拓く」というコンセプトのもと、
「3つのトビラ」を掲げてきました。

①科目学習を中心とした「知のトビラ」
②子ども達の興味関心を引き出す「好奇心のトビラ」
③具体的なアクションに落とし込む「挑戦のトビラ」

昨年度は、3つのトビラに紐づく形で活動を進めてきました。

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昨年度実施した活動は下記項目です。また、こちらに記載されている活動は昨年度初めて始めた活動です。その中から特に注力したものを中心にご報告をさせていただければと思います。

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ー知のトビラ。「受験」という挑戦

昨年度「じゆうく。」が何よりも力を入れたのは、「知のトビラ」です。
1年生向けに初めて導入した数学と英語の科目授業。
Benesse基礎力診断テストに向け、学校と連携する形で対策を行なった補習授業。個々の生徒に対しても、一人一人の学習特性を見ながら、学習を進めてきました。

そして、昨年度特に注力したのが「受験」です。
今まで「受験」は、推薦が主流。一般受験は学力が追いつかないからと、
基本的には推薦で受けられる進路を決める生徒が多かったです。
しかし昨年度の3年生は、海外研修やシゴトフェスなどの様々な塾のイベントに触れ、次第に「大学でも留学をしたい」「県外に出てみたい」「自分が決めた進路に進んでみたい」という想いを強くしていきました。
まさに、「19歳、未来が動き出す」に近づくことであると感じ、私たち「じゆうく。」は受験に踏み切りました。

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今まで勉強してこなかった生徒の1日の学習時間が、2時間から4時間に増え、最終的には1日12時間が当たり前になりました。
周りの推薦組が進路を決めていく中で、不安と戦いながら、クリスマスもお正月も勉強し続けました。直前の模試は軒並みE判定。
ここで諦めてもいいはずなのに、彼女達は諦めるそぶりを見せませんでした。スタッフも、10年分の過去問分析をし、毎日5時間の授業を続け、全力で彼女達を応援しました。
結果、最後までE判定だった大学に合格。まさに逆転合格でした。

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ー好奇心のトビラ。河合塾と連携した未来洞察授業

昨年度初めて実施した授業の1つが「未来洞察」と呼ばれる授業です。
大手進学塾の河合塾と連携して行なった未来洞察授業は、地域の魅力の再発見をテーマとし、トピックを「四万十町の水辺」としました。町の入り口から出口まで四万十川が流れる四万十町ならではのトピックです。
未来洞察とは、これから起こりうる、もしくはすでに起こっているテクノロジーや社会問題などの「未来の兆し」と、日本や世界で起こっている水辺の事例「水辺の兆し」を掛け合わせ強制発想する手法です。
今回の未来洞察では、四万十川で出来る未来のイベントを自由に発想しました。

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全部で15名の生徒が参加し、3つのグループで発想された事例が発表されました。「未来洞察」という手法を用いて、自由な発想をした結果、とても面白いイベントのアイディアが作られました。

ー挑戦のトビラ。地域内外問わず積極的に挑戦した1年に

昨年度は、地域内外問わず積極的に活動した1年になりました。
殺風景な商店街の壁を明るくしたいというお店のオーナーさんの希望と、アートに興味がある高校生がコラボレーションして、壁に巨大な絵を描きました。
また、FoundingBaseのデザイナーが武蔵野美術大学出身だったので、制作へのアドバイスをもらい、参加生徒はアートに対してより強い興味を持つことが出来たようです。

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町のお祭りにも出店。ただお菓子や食べ物を作って売るだけではつまらないので、どうしたら利益が出るのか、PRはどうしたらいいのかなどを生徒達と共に考えました。

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最後は、現在FoundingBaseの教育チームが総力を上げて形にしている地域横断型プロジェクト「フミダス!」。
「じゆうく。」からは昨年度10名の生徒が参加し、大きなプロジェクトをやり遂げました。

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ー最後に

「じゆうく。」にとって多くの活動が初めてでしたが、3つのトビラを叩き続けた1年であったように思います。
今年度も、その歩みの速度を緩めることなく、更に面白い学びが提供できる塾であれるよう、スタッフ一同尽力して参ります。
1年間、「じゆうく。」を見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。