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オープンから100日経った美幌町KITENの「これまで」と「これから」

2023年4月1日、北海道美幌町にWorkingSpace KITENがオープンしてから早くも100日が経過。100日間で延べ1,490人の方にご利用いただきました。

また、地域の方々の「やりたい」、「やってみたい」を実現する場所として、様々なイベントを積極的に開催。KITENのコンセプトでもある「自然と人と地域が交わる場所」を実現すべく、日々活動を積み重ねてきました。

ありがたいことに多くの方が訪れ、様々なコトが起こり始めていると実感する瞬間も増えてきています。これもひとえに、美幌町及びオホーツクのみなさまが我々FoundingBaseを受け入れてくださり、一緒に変化を楽しんでくれたから。

今回は、そんな最初の節目を迎えたWorkingSpace KITENの軌跡とこれからについて綴っていきます。

KITENを運営する一戸(左)と森田(右)

WorkingSpace KITENを初めて知るという方に向けて、当施設の概要をカンタンに紹介します。

WorkingSpace KITENは2023年4月1日、北海道美幌町にオープンした施設であり、自然と地域と人が交ざりあい、新しい「コト」が進んでいく場所というコンセプトをもつコワーキングスペースです。企業のサテライトオフィスや、イベント開催ができるイベントスペース兼コワーキングスペース、人々の交流拠点となるコミュニティカフェや移住相談拠点など、様々な機能を複合的に有しています。

また、遊休施設をリノベーションしており、施設に備わっていたキッチンを活用して「飲食」を絡めたイベントやカフェとしても営業できるというのも特徴の一つとなっています。

KITENの外観

美幌町にKITENがオープンした背景

そもそも、なぜ美幌町にWorkingSpace KITENがオープンしたのか。「美幌町の課題」と「FoundingBaseの事業領域における位置付け」の両側面から考えてみたいと思います。

【美幌町の課題と背景】

美幌町は、北海道の中でも東側であるオホーツク総合振興局に位置する自治体です。(北海道は大きすぎるため14の振興局という行政区分が存在し、美幌町はオホーツク総合振興局に位置します)

そんな美幌町は①人口流出、②生産人口の不足、③移住相談拠点の不足、④コミュニティの固着化といった課題を抱えていました。こういった課題/背景を受けて、特に「②生産人口の不足」と「④コミュニティの固着化」に対してはコワーキングスペース兼コミュニティスペースとして地域内外の交流/生産活動を創出すること。「①人口流出」と「③移住相談拠点の不足」に対しては移住相談拠点の整備を進めていくことで、課題解決に取り組むこととなりました。

こうした課題・背景から2022年4月に美幌町役場が公募型企画提案方式(プロポーザル方式)にて提案事業者を募る中で、FoundingBaseの提案が採択され、WorkingSpace KITENのオープンに至りました。

赤いエリアがオホーツク総合振興局

FoundingBaseの事業領域における位置付け

FoundingBaseのスペース&ツアー事業部に属するWorkingSpace KITEN。スペース&ツアー事業部は「定住→関係」へと促すことで、それぞれの地のエリア価値向上を目指しています。ここでの「定住人口」はその地に住み続けている方々であり、「関係人口」はその地でなにかしらの生産活動を行う人々である、と私たちは定義しています。

私たちは、この「定住→関係」に取り組み、先述した美幌町の課題の「②生産人口の不足」と「④コミュニティの固着化」を解決するための場としてWorkingSpace KITENを位置付けています。

オホーツクのキープレイスを目指す!

こうして2023年4月からKITENの運営に日々取り組む中で「定住人口→関係人口」の流れは美幌町にとどまらず、オホーツク地域全体で捉えることもできるという気づきを得ることができました。なぜなら運営をする中で、近隣市町村からもKITENに多く訪れてくださり、その方々の中から「KITENでイベントを開催したい!」と声をお寄せいただく機会が増えてきたためです。

そこで、4月を終えた段階で、KITENの運営方針として、
“「オホーツクのキープレイス」を目指す” を設定しました。
オホーツクの中でのKITENの存在感が高まり、面白いヒトやコトが集まり、人々の交流が活発に起こることで、連鎖的に盛り上がり、生産人口の増加ひいては移住希望者も増えると考えたためです。

そのためWorkingSpace KITENでは、ただコワーキングスペースを使ってもらうだけでなく、地域の方の「やりたい」を伴走支援することで目的意識となりうる新しい「コト」を共創し、実現するという取り組みを行ってきました。

スープカレーの試作を食べた皆で話し合い

「これまで」取り組んできたこと

前提として、WorkingSpace KITENは美幌町の市街地から車で5分ほど離れた農村地区である「美幌みどりの村」のエリアに位置するため、なにかしら目的意識がある方がお越しくださる立地状況となっています。

そのため「まずは美幌町に住む方々に知ってもらうために目的となりうるコトを生みだそう!」と、様々なイベントを開催しました。

例えば、施設の無料開放を定期的に開催したり(通常時は入場される全ての方に料金が発生しています)、お花見の時期におしるこを販売したり(KITENの裏は桜並木がライトアップされるんです!)。とにかく沢山のイベントを企画・実行してきました。

KITENの裏の夜桜
KITEN無料開放の様子

地域の「やりたい」を実現する!

また、5月からKITENの運営方針として掲げている”「オホーツクのキープレイス」を目指す”ためにも、地域の方の「やりたい」を伴走しながら様々なイベントを共創してきました。

今回は、その中でも継続的な取り組みに至っている3つの事例を紹介します。

①スープカレー屋さん
将来スープカレー屋さんのオープンを目指す美幌町の方が一歩踏み出したい!と想いを寄せてくださり、WorkingSpace KITENのキッチンスペースを間借りする形で、毎月イベントとして不定期営業をして頂いています。先着限定10食などで販売をしているのですが、ほぼ毎回完売するほどの人気ぶり!

野菜ゴロゴロ、圧力鍋で仕上げた肉はホロホロで、とても美味しいスープカレーです。ぜひ機会が合えば一度食べてみてください☺️

野菜たっぷりスープカレー

②ファシリテーション講座
「ファシリテーションの学びを発信する場として講座を開催したい!」という想いを持たれた美幌町民の方が主催してくださったイベントです。様々なアイスブレイク技法やファシリテーション技法を参加者みんなで体験することで、それぞれの特徴や使い方を学びました。

中でも「マシュマロチャレンジ」はチームビルディングにも適しており、その日初対面のメンバーがすぐに協力しながら一つのコトに向き合える魅力的なワークでした。主催者の方からも「ぜひまた違うイベントを開催したい!」と仰っていただくことができ、継続的にイベント企画等で関わっていただいています。

みんなでヘリウムリングに取り組みました

③コーヒー講座
コーヒー好きが高じて自宅に業務用焙煎機を持っている、北見市在住の方が「美幌でコーヒー講座をやりたい!」ということで、共同で定期開催をしているイベントです。美味しいコーヒーの淹れ方指南や、異なる淹れ方の飲み比べなど、毎回異なるテーマに沿って真剣にコーヒーに向き合うイベントで、毎回大盛況となっています。

また毎回、美幌のお菓子屋さん「やまもと菓子店」さんから協力いただき、お菓子を出させて頂いております。まさにWorkingSpace KITENを軸に、地域の事業者さんと、オホーツクに定住している方が共に創るイベントとなっています。

コーヒー講座を主催してくださるお二人

移住相談拠点としての取り組み

WorkingSpace KITENは移住相談拠点として、主に移住相談窓口、移住フェアへの参加、移住体験住宅の受付、の3つの業務を行っています。

移住相談は、美幌町の移住相談に申込をいただいた方とお話をさせていただいたり、移住体験住宅を利用された方とお話をして、移住に向けた不安や疑問点を解消するお手伝いをしています。

移住フェアは、首都圏で開催される移住関連のイベントに赴き、移住を検討されている方に美幌町で暮らすリアルや、移住をして感じる点などについてお話させていただきます。

移住体験住宅の受付は、美幌町の民営移住体験住宅の一部の受付業務を担っております。

美幌町の移住体験のお申込はこちらのページからどうぞ!

カウンターで会話をする一戸

KITENが町にもたらした変化と、新たな課題

WorkingSpace KITENが美幌町にオープンして100日。「オホーツクのキープレイス」を目指して、様々なコトに取り組んできました。その中で、確実に美幌町にも新たな変化を生み出すことができていると考えています。

変化①:「個人のやりたい」を実現できる場が誕生
美幌町は自治会活動やサークル活動、ボランティア活動が活発な土地です。そうしたグループや団体に所属されている方が、チームで「やりたい」を実現されている一方で、個人単位での「やりたい」を実現する場が美幌町には多くありませんでした。

美幌町にKITENができたことによって「個人のやりたい」を実現できる場が生まれたということが、町にもたらすことができた変化の一つであると考えています。

変化②:KITENを軸として町内外を連結させた新たなツアー企画の誕生
WorkingSpace KITENはコワーキングオフィスとして、企業様からサテライトオフィス契約をして頂いています。その契約に向けて、首都圏の様々な企業様をモニターツアーとしてお招きするのですが、その中でいらした企業様がKITENを軸としたワーケーションツアーを実施したいとのことで、現在様々な調整を行っているところです。

これまでコワーキングスペースがなかった美幌町。KITENがオープンし、FoundingBaseのメンバーが現地で活動していることによって、町内外を連結させた新たなワーケーションツアーの企画ができるようになった点も、美幌町にもたらすことができた変化の一つであると考えています。

課題:美幌町外の方への認知拡大 / 利用促進
ここまでみてきた通り、KITENでは町内向けに様々なイベント等を企画・実施してきました。一方で、美幌町外の方への認知拡大や利用促進については、まだまだ伸び代があると考えています。

KITENは幸いにも女満別空港から車で15分ほどの好立地に位置します。そのため女満別空港を利用される方々や、オホーツク地域を観光で訪れる方にもKITENのことを知っていただき、ワーケーションや観光といった位置付けでより多くの方に施設を利用していただくことを推進していきたいと考えています。

「これから」のWorkingSpace KITEN

オープンして100日が経過した美幌町 WorkingSpace KITEN。これまでは、地域の方に使ってもらうべく様々なコトに取り組んできました。

これからは、より地域の外の人を北海道 美幌町に呼び込むようなツアーやイベントの企画に注力していきます。

そして地域内外の方にたくさんご利用いただくことで、自然と地域と人が交ざりあい、新しい「コト」が進んでいく場所となっていきたいと考えています。

引き続きFoundingBase 美幌チーム一丸となって頑張っていきますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします!☺️

FoundingBase Tシャツを着る美幌チームの2人

KITENより夏に向けたお知らせ

2023年8月26日(土)〜2023年9月3日(日)までの期間限定で、美幌町 みどりの村 森林公園キャンプ場の中で「グランピング」事業を展開します!都市圏には残暑の残る中、北海道には一足早く秋がきている時期。ぜひ涼しい北海道の自然を楽しむグランピングへの宿泊はいかがでしょうか。

みどりの村 キャンプ場

詳細は下記の連絡先までお問合せください。お気軽にご連絡お待ちしております!

美幌 グランピング 受付窓口
Tel:090-1207-0293
kiten@foundingbase.jp

グランピング宿泊イメージ

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