正木 梨乃夏(Masaki Rinoka)
教育事業部/ 美祢市
2000年7月生まれ。愛知県刈谷市出身。南山大学総合政策学部に進学。
大学時代は、長期有給インターンシップ斡旋事業の立ち上げや島根県津和野高校の視察、鳥取県大山への地域留学などビジネス、教育、暮らし、多方面の分野で活動。
高校生向け探究プログラムBEAU LABOの大学生パートナーとして関わる中で、地域✖️教育に関心を持つ。2023年に新卒としてFoundingBaseにジョインし、美祢市の公営塾minetoで活動している。
自由奔放さと逃げる気持ちが育まれた幼少期
幼少期は環境変化の年。
長野県から、愛知県刈谷市に定住をし、愛知県での暮らしが始まりました。
旅好きの父に連れられ、幼少期のアルバムには海外や全国各地の旅先にしまじろうのぬいぐるみを持って映る写真がたくさんあります。
図書館で出会った知らない子と仲良くなったり、「愛知の幼稚園に通う初日に友達と遊んでくる!と飛び出していってびっくりしたよ〜」の母の言葉は、幼少期から旅にたくさん連れていってもらっていたからなのかもしれません(笑)。
一方で、誰も知らない幼稚園での環境に慣れること、おじいちゃん・おばあちゃんの家が隣にあり関係性が変わったこと、いとこが生まれ、妹が生まれ、家族の中やいとこの中での一番上の子供/孫で「しっかりしなくちゃ!」と思っていたこと。
たくさんの変化に慣れることに必死で、楽しさを感じると同時に、自分の感情が落ち込むと幼稚園の園長先生の部屋に逃げ込んだり、身近な人の不安や悲しみ、怒りを自分ごとのように受け取ってしまったり。
誰にでもあるネガティブな感情を自分の中で認められず、「悪いものだ!!」と決めつけて逃げることを第一優先に考えていたなと振り返って感じています。
挑戦が怖くなり、自分の思い込みに縛られる
自分や他者のネガティブな感情にどのように向き合うかにモヤモヤし始めた幼少期でしたが、小学生のときは習い事のバレエを通して人前で表現することに楽しさを感じ、学芸会で役のオーディションを受けたり、クラスの補佐役に立候補をしたり、自分が「やってみたい!」と思ったことに素直に挑戦をしていました。
しかし、中学生時代、先生に期待され部長に立候補するも部長としての自分は不甲斐ないままに終わリます。
試合に勝てない、力強い言葉でチームを引っ張ることもできない自分と背中で語りチームを引っ張ってくれた前部長の姿とを比較し、「私が部長でよかったのだろうか。なぜ立候補したのだろう」、「こんな不甲斐ない部長で同期や後輩に申し訳ない、何も不満をぶつけてこないが本当はどう思っているのだろう」と自分の中の思い込みに縛られるようになっていきました。
この時から、他者からの視線や見られ方を気にするようになり、ただただ目立たず、誰にも迷惑をかけず、自分のネガティブな感情(怒り、不安)や本当の気持ちを押し殺しながら過ごすようになっていきます。
「本当にこのままの自分で良いのだろうか?」一歩踏み出す
大学進路選択では、自分の考えられる職業の中から「教師だったら興味あるな」「愛知に学校の先生を目指す大学があるからそこでいいか」と教育学部をなんとなく志望するも不合格。
「社会科の免許が取れるから・愛知の中では知名度があるから」という理由だけで選んだ南山大学に進学を決めました。
「いざ、大学生になるんだ!!!」と思ったとき、「このまま自分の意見もなく、なんとなく生きる私で良いのだろうか?」とむくむく湧き出る感情。
大学生になる前から、謎の焦りと、「私は今ここで動き出さなくては変われない!!」という責任感から"大学生やるべきこと"を調べ、ベトナムでの武者修行(ビジネスインターン)やヒッチハイク、東海の様々な大人と出会うイベントのスタッフ。「自分を変えたい!!」と手当たり次第に色んな人と出会い視野を広げていきました。
動き出してみると、意外にも自分の挑戦を応援してくれる人は周りにたくさんいて、自分の挑戦が誰かに勇気を与えることもあり、「心のままに一歩踏み出し挑戦することは案外怖くないかもしれない」と思うようになりました。
Foundingbaseとの出会い
自分の「やってみたい!」という心のままに大学時代を過ごす中で、福井県をフィールドとしたオンラインの高校生探究プログラムに携わります。
「自分のまちはなんもない」と言っていた高校生が、フィールドワークや地元の大人と話すことを通して、「人が温かい、こんなにも応援してくれる人がいるんだ」と地元の良さに気がついたり、自分の言葉で語る経験をすることで自分の言葉が育っていく姿に胸が熱くなり、"出会いから気づきが生まれる瞬間"が私は大好きで、この瞬間を作り続けられる仕事につきたい!!と思うようになりました。
そんなとき、旅で出会った友人からFoundingbaseのことを知ります。
自分の想いやなぜやるのかにとことん向き合う環境の中で「地域とは?」、「まちづくりの中の教育とは?」自分の問いを足を動かしながら探究できることに魅力を感じ、採用面談時も人として私の大切にしていること・経験から得たことの言語化を問いを投げながら聞いてくれることに感激し、「この会社で私は自分自身を高めながら自分の中の問いを探究したい!」と入社を決めました。
気づきや変化の連鎖を生み出し続ける
私は今、「子どもたちの好奇心を引き出し、挑戦する力を育む」をミッションにキャリア教育やPBL型授業を中心とした山口県美祢市の中学生対象の公営塾minetoでスタッフとして関わっています。
知識やスキルもなく毎日学ぶことだらけの日々ですが、minetoで活動するこどもたちがその場ですぐ変化が生まれなくても、ふとした瞬間に「あの時あの人に出会えてよかったな」「あの経験が自分の視野を広げてくれたな」と気づきや変化が生まれる種まきを私はしたい、大人もこどもも自分のまちにワクワクできるきっかけづくりを行っていきたいです。
同時に、私の中には自分の言葉を飲み込み思い込みを壊すことを恐れている部分があります。"「自由」をupdateする"MISSIONのもと自分の意思で、言葉で自分自身と他者と向き合い、気づきや変化の連鎖を生み出し続けます。