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【期末テスト対策に本気で臨んだその先に〜四万十町町営塾じゆうく。〜】


高知県四万十町にある高校生向けの町営塾じゆうく。では、定期テスト開始日の1週間前からの期間をテスト対策期間と設定し、普段の授業をストップさせてテスト対策に力を入れて取り組んでいます。先日実施された期末テストの対策期間においても、連日眠い目を擦りながら来塾する生徒たちとともに目標点数を掲げ、達成のためのアクションを日々積み重ねていきました。

今回の記事では、「地域を好きな人を育む」という教育事業コンセプトを掲げている我々が、なぜ「期末テスト対策」に力を入れて取り組むのかを伝えていきたいと思います。


「地域が好きな人を育む」と「期末テスト」の関係性

 「地域が好きな人を育む」ことと、期末テストで良い点数を取ること。この両者は、一見遠い位置に存在し、互いの関連性も見出しにくいかもしれません。なぜなら、別に、地域のコミュニティスペースで勉強するわけでもないし、地域を題材にした分かりやすいプロジェクト学習を実施するわけでもないからです。それでも、「期末テスト対策」に塾として力を入れると決めているのはなぜか?

 端的に言えば、両者は繋がっていると捉えているからです。「地域が好きな人」になるためには、2つのことが必要です。1つは、「地域に対して関心を持つこと」。もう1つは、「コトを前進させていくこと」。まずは、「関心がなければ何事も始まらない」という観点、そして関わり始めたとしたら、「何かしらのアクションを重ねないと『好きになる』レベルには至らない」という観点です。

 そして、実は、結果に拘って目の前の勉強に愚直に取り組むことが、この2点を獲得することに繋がっていると我々は考えています。

 なぜなら、勉強に愚直に取り組むことで、「わからないことを理解するプロセス」と、「努力するプロセス」を体感できるからです。わからないことを理解するには、相当な労力が要るため、普段の生活では基本的に敬遠しがちですが、定期テストというある種の強制力があるからこそ、愚直に取り組めば、そのプロセスを体感することができます。また、わからないことを理解した後は、何度も何度も反復し、それを自分のモノにしていかなければいけません。たとえ解き方が分かっていたとしても、引き出しから即座に出せるようにしておかないと、本番では解けないからです。この点に関しても、わかりやすく結果が出る機会に直面するからこそ、辛くても最後までやり切ることができます。

 これらのプロセスは、先ほど書いた「地域が好きな人」になるための2つの要素にも必ず現れる。なぜなら、「地域に対して関心を持つこと」は「知らないことを知りにいくこと」であるし、「コトを前進させていく」には、一定のストレスを伴う努力が必要だからです。
 そのため、期末テスト及びそのための対策は、「地域が好きな人を育む」というコンセプトに繋がっていると、そう捉えています。

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変化は小さな一歩から

「やっとわかった」
「今までこんなに勉強したことない」
「今回はめっちゃできたと思います」
「負けず嫌いの気持ちが最近わかるようになりました」

 テスト対策期間。ほとんど毎日通塾して勉強を頑張っていた生徒たちからはこのような言葉が出てきました。そのどれもが、我々スタッフの感情を揺さぶります。なぜなら、生徒たち自身が、「自分が変わった瞬間」を捉えることができているからです。自分を変えることは容易なことではない。日々仕事をしながら、そのことを痛感しているからこそ、テスト対策期間というツールを通して、自らをアップデートできている生徒たちを尊敬するし、誇りに思います。

 そのための一つ一つの行動はとても地味です。暗記のためにプリントの答え欄を黒で塗りつぶしたり、眠気を飛ばすために歩きながら暗記したりなど。でも、これこそが、弊社のValueの一つである「平凡を非凡に努める」という話なんだと、生徒たちを見て思わされます。

 我々が提供しているのは、端的に言えば、勉強に集中できる環境と、より効率的なやり方のみです。その素材を使い倒せるかどうか、最後の最後は生徒たち自身に委ねるしかありません。でも、だからこそ、生徒たちがその道を選択したいと思えるような、仕組みづくりや言葉がけをし続けていきたい。これからも、「地域が好きな人を育む」に到達するべく、日々の生徒対応に努めていきたいと思います。

みんなにも読んでほしいですか?

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