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古民家DIY×まちづくりツアーin海の京都#3を開催しました!(宮津市)

京都府宮津拠点では、コワーキングスペース「クロスワークセンターMIYAZU」を中心に関係人口創出事業に取り組んでいます。5月27日〜28日にかけて、「古民家DIY×まちづくりツアーin海の京都#3」を開催しました。
 
地域内外が共創して、みんなでDIYしながら移住者用の古民家シェアハウスを創りあげていくのが古民家DIYツアーシリーズの特徴です。第3弾は、福知山公立大学と地元の高校生による連携が実現。地域外の大学生と地域内の高校生、そして地域にいる大人たち。世代から出身までバラバラなメンバーが15名以上集まり、共創することで様々な化学反応が生まれました。

■これまでのツアーの経緯と今回のポイント

『古民家シェアハウスのDIYを通して、地域と協働する機会を提供し、第二の故郷を作りたい』と、昨年から始まった古民家DIY×まちづくりツアー。最初は床の解体や掃除といった地道な作業から始まり、第二回目ではゲストルームの壁の塗装をメインにDIYを実施。昨年の3月にはおおよその改装が終わり、無事に農泊シェアハウス「ohashi」としてオープンしました。

▼オープンした農泊シェアハウス ohashi

その過程では、地域内外合わせて50名近くの方が関わってくださり、様々なストーリーが生まれてきました。シェアハウスの名前をみんなでアイデアを出し合って決めたり、第一弾のDIYツアーの参加者がこの春にはなんと移住者として実際にシェハウスに住んでいたり!

▼これまでのDIYツアーの様子

無事オープンを迎えたシェアハウスですが、ここで終わりではない。みんなの遊び心と地域の余白を生かして、常に変化し続ける、ワクワクするシェアハウスを今後も一緒に創っていきたい。そんな想いで、今回のツアー第三弾はシェアハウス隣の畑の中にアイデア次第で何にでも使える畑の見える作業小屋をDIYしました!

今回の参加者は、地域経営学部で有名な福知山公立大学の2回生ゼミ7名と、地元の宮津高校でフィールドワークを行っている高校生4名が中心。

彼らとは、年間を通して宮津という地域で挑戦し、地域の魅力を発見し、最終的には秋頃に自分達で企画した地域マルシェに出店することで深い関係人口になることを目指しています。

そのためには、まずは地域の魅力や課題を知り、地域を好きになり、自分のやりたいことを見つけることが重要だと考えます。今回のツアーは、そんな「地域を好きになる」ための最初の機会の提供をすることを目的に実施しました!

■ツアー内容ハイライト

目的:継続的に地域に関わりたくなる最初のきっかけづくり。
ポイント:地域の課題や余白を、仕事に変えて愉しんでいる&経済を作っている人に会い、実際に体験する。

メインコンテンツ
・地域体験:秘境の滝の中での鍼灸体験
・古民家DIY:畑の中での小屋づくり
・懇親会:大学生×地元高校生×地域の方との交流

地域体験:秘境の滝の中での鍼灸体験
お昼に集合し、みんなでカレーを食べた後は今回のツアーの会場となった宮津市上宮津地区の知る人ぞ知る名爆「今福の滝」への冒険に出発。
神奈川県から宮津市へ移住した鍼灸師の高橋さんを講師に招き、滝壺での鍼灸体験を行いました。

勾配の多い森の中をしばらく歩くと突如現れる壮大な滝に参加者一同感動。しばらく滝壺で涼んだ後にいよいよ鍼灸体験が始まりました。

総落差78.2mを誇る今福の滝

最初は、高橋さんが何故移住して宮津で活動しているのかお話からスタート。 「鍼灸は東洋医学の治療法の一つで、自然と調和し共生しながら発展してきました。」「なので、せっかく鍼灸を行うなら、大自然に囲まれながら自然の循環を感じて治療を行いたかった。」と語る高橋さんから地域との関わり方のヒントをもらいました。

その後は、宮津に自生している蓬の葉っぱをすり潰してお灸づくり!
滝壺の側の囲炉裏で、心頭滅却して自然の音を感じながらひたすらお灸作りに向き合います。

最後は、滝の正面にリクライニングチェアを置いて、身体の不調を解消する針治療体験。自然のパワーをたっぷり感じる時間となりました。

鍼灸師の高橋さんによるお話
手作りのお灸を楽しむ参加者

古民家DIY:畑の中での小屋づくり
DIYは共催の株式会社百章の矢野さんと、宮津へUターン起業して塗装を中心としたよろず屋を営む松井さんの手ほどきを受けながら進めていきます。今回のツアーでは、シェアハウス横の畑の中で、みんなで使える作業小屋を作りました。

高校生と大学生をごちゃ混ぜの2チームに分け、高大合同チームでDIY開始。最初はぎこちなかったメンバーたちも、段々とそれぞれの得意分野を見つけて作業を分担しあったり、大学生が声をかけて高校生をサポートしながら作業をしたり。自発的なコミュニケーションと一体感が生まれる作業となりました。

良い天気に恵まれて畑の中で作業

DIYする小屋自体も、窓をつけて畑を眺めながら瞑想できるお茶室のようにしたら面白そう!など、様々なアイデアが飛び交いました。ツアー中には完成には至らなかったものの、屋根と壁の大枠は完成して立派な小屋の全貌が見えてきました!

泥だらけになりながら、みんなで協力して小屋ができました

懇親会:大学生×地元高校生×地域の方との交流
DIYが終わった後は、いよいよお待ちかねの懇親会!
今回もたくさんの地域の方が集まってきてくれました。

料理を担当するのは、京都市内などでイタリアンシェフとして活躍されていた橋田さん。現在は、宮津にUターン起業して地元の素材にこだわったアイスミルクジェラートの事業を営んでいます。そんな橋田さんによる料理はまさに絶品の一言。地元のエビや野菜を使ったパスタにこんがりグラタンなど、お箸が止まらない至福の時間となりました。さらには、地元漁師さんからのとれたての貝類とイカの差し入れも!山と海が隣接する宮津の食の魅力を堪能しました。

コロナ禍直撃の学生時代を過ごした高校生、大学生にとって一期一会の出会いや、多種多様な人が集い、知らない大人たちと語り合うという経験自体がそもそも初めて。高校生と大学生がお互いの夢や進路を語りあったり、大人の事業者の声に耳を傾けてみたり。地域ならではの深いつながりを知り、たくさんの新たな繋がりが生まれる夜となりました。初回のDIYツアーに参加した大学生(当時)が、この春から実際に自分がDIYしたシェアハウスに移住して、今度は地域住民として参加者をおもてなしするという、素敵な交流も生まれました。

懇親会での一幕

■これから

宮津拠点の属するスペース&ツアー事業部は地域外(交流人口)と地域内(定住人口)の人々が協働する機会を提供し、共にまちを創っていくパートナーとして、そのまちのエリア価値を向上させることを目指しています。

地域外の人にとっては、ツアーを通して単なる観光だけじゃない宮津ならではの体験と人に出会い、宮津が第二のふるさとになっていく。

地域の人にとっては、地域外からの視点や価値観で、地元の魅力を再発見することで地域を好きになる。

そして、ツアー単体でおわらせず、継続的に関わり続ける機会を提供し、今度は参加者がコトを起こす。そんなチャレンジを今年度は行っています。

今回は、そんな継続的な関わりを生むための最初の一歩として実施したツアーでした。参加してくれた高校生の中には、当初懇親会は参加する予定ではなかったけど楽しすぎて最後まで参加する!と行って残ってくれたりと、まずは地域を好きになる。地域の魅力を再発見するという目的は達成できたのかなと思います。

最後まで参加してくれた高校生たち

ただ、あくまでこれは最初の一歩。ここから、どれだけ深く地域の魅力や課題を深堀り地域での挑戦機会を最大化できるかが大切です。これからも、秋実施予定の地域マルシェ開催に向けて一緒に取り組んでいきます!

そして、最後になりますが改めて今回のツアーにご協力いただいた全ての地域事業者のみなさま。このような地域固有の体験ができるツアーを提供し続けることができているのは、ツアーの趣旨に賛同していただき一緒にツアーを創り上げてくれている方々のおかげです。本当にありがとうございました!


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