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【LXD×津和野team】デザインを通して、「まちのオフィスQ+」で伝えたい想い

■ 拠点「まちのオフィス」が生まれるきっかけ

島根県津和野町は、FoundingBaseが一番最初に関わりを持った地域。関わり初めて10年の歴史を積み重ねていく中で、多くの方との関係性が生まれ、様々な取り組みが生まれました。

まちをよくするためのアイディア発表の場「つわのスープ」など、特徴的な活動も起きてきていますが、そういった場に関わる人に「偏り」も見られるようになりました。様々な取り組みが起こり、まちの空気にも変化が現れているからこそ、私たちはより多くの方・多様な方と一緒にまちの課題に取り組んでいきたい。そのための課題解決の拠点を作りたい、と考えるようになりました。
町中の、古い歴史を持つ素敵な空き家を使わせていただくことが決まり、2020年秋頃より課題解決の拠点「まちのオフィス」を作るための活動が本格的に始まりました。

■ LXDとの連携で未来の姿を見える化

解体作業から始まった、「まちのオフィス」オープンに向けた改修作業。連日壁を壊す、釘を抜くという慣れない作業ばかりでした。解体ばかりで、未来を作る、には遠いように思えた日々でしたが、それでもこの期間から、多くの方と一緒に作っていきたい・仲間を増やしたい、そんな想いから、クラウドファンディングに挑戦しました。
クラウドファンディングにあたり、一番の難所は、自分たちがやりたいこと・伝えたいことを、どのようにわかりやすく伝えるか、という点でした。自分たちの想いを、言葉として表現することはできても、それだけではなかなか直感的に伝わらない。そんな難所を、一緒に考え乗り越えてくれたのが、LXDチームまりなさんでした。

「まちに暮らす人や学生・観光客が、まちのオフィスに関わっていくことで、それぞれが抱える課題感(モヤモヤ)が晴れて、まちの中で気持ちよく過ごす。そんな未来を作りたい」

私たちが描く未来を、このような言葉で共有することからLXDチームとの打ち合わせが始まりました。
どのような形であればそれを直感的に伝えることができるか、ということを、一枚絵に起こしながら擦り合わせていくことで、素敵なビジュアルが完成しました。

特に意識したことは、まちなかの人が「まちのオフィス」という場を通して、どのようなBefore/Afterを描いていけるのかを可視化した点です。

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この他にも、オフィスを活用している様子や、建物の設計図面も併せて作っていただくことで、統一感のあるイメージで、直感的にここでやりたいことを伝える表現をしていただきました。

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■ クラファン達成のストーリー

このイラストを活用しながら、チラシを制作したり、様々な場所でプレゼンをしたりすることで、多くの人に作りたい未来・場所のイメージを掴んでもらうことができました。
LXDチームをはじめ、多くの方のご支援・ご協力をいただき、クラウドファンディングは無事に目標金額を達成することができました。

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■ ロゴや拠点の名前(Q+)に込めた想い

クラウドファンディングが終わり、改修作業もいよいよ解体から「作る」へ向かう中でも、私たちは自分たちが叶えたい未来・作りたい場所がなんなのか、を考え続けました。

オープンに向け、場所の名前やロゴを制作する上で、自分たちの考えていることが少しブレてしまい、LXDチームとのコミュニケーションが難航してしまう部分もありました。しかし、お互いにこのプロジェクトを通して地域を盛り上げたい、という想いは共通していたため、何度も丁寧にコミュニケーションを重ねることで、私たちも自信を持ってお伝えしたいロゴが完成しました。
ロゴ制作を通じたLXDチームとのコミュニケーションがあったからこそ、私たちのやりたいことがよりブラッシュアップされ、明確に見えるようになったと強く実感しています。

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※ ロゴに込めた想いについて(一部抜粋)
電球のひらめきを課題解決の象徴としています。その電球の中に屋根を描き、オフィス=拠点と しての意味を持たせました。
電球を形取る黒い円は、拠点に縁(円)が集まることを表現しました。私たちは、課題の見える 化を、人と人のつながり・縁が集まって各々の課題感をシェアしながら明確にする、という方法で やっていきたいと考えています。そんな、人のつながりが重なることで課題(Q)が見える化する様子を電球で、そしてその電球 が光る様子は、ひらめき(=課題解決)につながること、として表現しました。「課題解決の拠  点」として、様々な人が関わり・つながりながら町に新たな動きが生まれることを、目指していき ます。

■ これからの拠点の未来の話

「課題解決」というと、どこか格好よさげで、賢い人や専門家がやってくれるイメージ。しかし、私たちの描く「課題解決」は、津和野町の地域住民が失敗も繰り返しながら、試行錯誤して、豊かな人生・暮らしを得ていくための手段と捉えています。

 それは、住民ひとりひとりの自己実現の活動でもあり、まちのオフィスはその自己実現をサポートしつつ試行錯誤を積み上げていく拠点となる場所です。

まちのオフィスを「課題解決の拠点」を掲げましたが、課題解決はあくまで過程。
津和野町住民の精神的な充実感や、住みやすさ向上など、課題解決活動の先を見据えてこの場の運営に取り組んでいきます。

 また、ここは課題つまり情報がたくさん集まる場所。ここで集まった情報を人に届け、アクションを生み出し、また新たな情報が生まれる。そんな情報の結節点になっていきます。
 だからこそ、その情報をLXDチームとともに、整理し、より多くの人を巻き込みながら地域に力を与えられるような場所であり続けたいと思います。

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