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村上笑平(福島県国見町)最終報告 #フミダス!プレコン2022_AUTUMN


 昨年12月4日(土)に実施した「フミダス!プレコン2022AUTUMN」にて、​​「大好きな国見町を盛り上げるべく、くにみロゲイニングを実施したい!」という想いをプレゼンをし、見事目標を大きく上回る支援を受け取ることができた村上笑平さん。

 4月29日に、その集大成である「くにみロゲイニング」が実施されました!中学3年生の村上笑平くんが中心となり、企画・運営を行いました。中学2年生の桵澤來楠さんも協働し、一緒に今回のロゲイニングをつくりあげました。

経過報告①の記事はこちら

経過報告②の記事はこちら

プレコン当日の記事はこちら

 今回は、そのイベントの当日の様子と結果、開催までの生徒たちの4ヶ月間をご報告いたします。

くにみロゲイニングとは

 くにみロゲイニングとは、地図をもとに時間内にまちのチェックポイントを回りながら、それぞれのスポットの魅力を体験していくイベントです。

 イベントを通して、笑平くんは国見町に交流人口をつくり出すことを目的としました。その根底には、国見町にさまざまな形で濃いつながりがある人を増やすことで、人がたくさん来ている状態をつくり、国見町を盛り上げたいという思いがありました。

くにみロゲイニング当日に向けて

 開催に向けて、着々と準備を進めていきます。まずは、「国見町の魅力とは何か?」という問いから始めました。そして、生徒たちは担当スタッフと一緒に町内を何度も巡って、国見町が持つ魅力について、議論を重ねました。

 参加者の方にイベントを楽しんでもらいつつ、魅力を体験してもらうためには、どのような企画を織り込むといいか。国見町の魅力と、参加してくださる方への思いを常に持ちながら思考をめぐらせ、試行錯誤を続けます。

 たくさんの議論をもとに、実際の企画の組み立てに取りかかります。今回は、50箇所のチェックポイントと4つの仕掛けを用意し、約3時間かけてくにみロゲイニングや国見町を楽しんでいただくことにしました。

・チェックポイント
 生徒たちは今回、国見町のメインの商店街である「藤田商店街」や、国見町ならではの「食」や「風景」をテーマにチェックポイントを定めました。実際にすべての場所を見て周り、「なぜその場所にするのか」を言語化していきました。

Gela319

・仕掛け①「くにミッション」
 50箇所のスポットの中から、まちの魅力として特に念入りに伝えていきたいスポットを3つ選定し、それぞれに特別なミッションを設定しました。それを通じて、各スポットにまつわる背景に触れてもらう仕掛けです。

<協力店舗様>
 トラットリアダマルティーノ・シチリア料理屋

 La4区・ケーキ屋

Gela319・ジェラート屋


・仕掛け②「レシートボーナス」

イベントを通して、参加者の方には藤田商店街をはじめ、国見町内でお買い物をしてもらい、レシートの金額ごとに追加ポイントが獲得できるというもの。レシートボーナスを通じて、くにみロゲイニングをもっとおもしろく、そしてより多くの参加者の方に国見町の優れた「食」に触れてもらうことを狙いました。

パティスリーLa4区

・仕掛け③「スタッフボーナス」
国見町商工会の方々にご協力いただき、スタッフボーナスと題して、まちを歩くイベントスタッフを見つけて写真撮影ができたら、追加ポイントを得ることのできる仕組みです。

参加者の皆さまと国見町商工会青年部員の皆さま

・仕掛け④「SNSボーナス」
「#国見町大作戦   #国見町 」のハッシュタグをつけてSNSを投稿し、投稿数に応じてボーナスポイントを獲得できる仕組みです。当日のツイッターでは、このハッシュタグがついた投稿がたくさんアップされ、盛り上がりを見せていました!

当日の様子

そして、いよいよ開催日を迎えます。

実は、くにみロゲイニングは3月に開催予定だったものが延期されて、4月29日に実施されることになっていたのです。
急な悪天候により3月の開催ができなくなり、延期を余儀なくされていました。46名ほどの参加申込をいただいていたところではありましたが、1ヶ月延期にすることになりました。

4月は絶好のお天気に恵まれ、とてもよい日和でくにみロゲイニングを開催することができました!

合計で、33名の方にご参加いただきました。国見町内はもちろん、近隣は福島県白河市や宮城県大崎市、その他には富山県や静岡県から参加者の方にお越しいただきました。

参加者の方々は、まちのどのスポットから巡るのかをチーム内で事前に作戦会議してもらい、ロゲイニングをスタートさせます。


 時間中に気になったスポットを巡り、またスタッフボーナスをはじめとしたボーナスポイントを集めながらくにみロゲイニングを楽しみ、国見町の魅力について堪能されているようでした。
閉会式では、上位者の表彰式や、生徒たちの振り返りの発表を行いました。

参加者の声

 終了時、ご記入いただいたアンケートには、たくさんのあたたかいコメントを頂戴しました。その中から一部、ご紹介させていただきます。

・これだけ沢山のスポットを探し、大人でもとても楽しめる内容を企画したのは、とてもすごいと思います。

・ゲーミフィケーションの設計が素晴らしかった。レシートボーナスのおかげで、ちゃんと地域にお金が落ちて良い。

・一回ではまわれないので、行けなかった場所へはまた別の機会に行きたいと思いました。

・本当にゲーム性、公平性、ストーリー性、イベント感、どれをとっても参加する人みんなが楽しめるイベントだったと思います。

・イベントのプリントや写真など細かいところまでこだわりと、参加者に対するもてなしが伝わりました。当日もSNS等を活用し、あきさせない工夫がとても素晴らしかったです。

・中学生という若い力が町の魅力を発信しがんばってくれているので、それに応えられる町民でありたいと思います。私たち大人も町を盛り上げていけるようにがんばるので、これからも国見町の魅力発信をおねがいします。

イベントの成果

イベントを通じての成果についても、ご報告させていただきます。

(1)イベント参加人数 33名(申込 34名)
      3月18日分も含めると、申込 46名
(2) イベント協働者数 12名
(3)イベント満足度 平均 9.6点/10点満点
(4)また国見町を訪れたいと思いますか?
    「そう思う」と回答した方 92%
(5)レシート金額合計 32,000円
(6)SNS(twitter)投稿数 23件 

生徒の振り返り

イベントがすべて終了したあと、生徒たちとイベント準備や当日の様子を踏まえて、振り返りを実施しました。

 生徒たちから共通して聞かれたのは「楽しかった」という感想です。今回のプロジェクトを通して、国見町に対する理解はもちろんのこと、イベントを通して何を伝えたいのか、どんなことを実現したいのかなど、たくさんの試行錯誤を重ねてきました。時には思うようにいかず、苦しいこともありましたが、それらを乗り越え、生徒たちは大きく成長したように思います。挑戦するからこそ感じられる醍醐味を存分に味わっていました。

以下、それぞれの生徒の振り返りです。

村上笑平

Q:最も頑張ったポイントはどこでしたか?また、それはなぜですか?
 どんな人たちにきてほしいかペルソナを考えることや、その人たちにどう企画を楽しんでもらうか、楽しんでもらうためにコンテンツの内容を考えること。
 一番頑張ったと思えたのは、自分の考えがうまくまとまっておらず、フィードバックを受けてさらに考え直しとなったときに折れずに考え抜くことができたこと。一番は、企画を完遂させたい一心があったから。
 時々、自分にとってしんどいと思う状況から逃げるべく、言い訳や誤魔化しをしてしまう場面があった。今後改善していきたい。

Q:この経験を経て、次はどんなことを頑張りたいですか?
 この経験を踏まえて、自分にとってしんどいなと思う状況があっても、言い訳や誤魔化しをせずコツコツと物事を進められるようになりたい。
高校進学を控えているので、自分の理想としているイメージと合う高校を探すところから準備をすすめていきたい。

*一部抜粋

桵澤來楠


Q:最も頑張ったポイントはどこでしたか?また、それはなぜですか?

 参加者募集用のチラシや、チェックポイントを紹介するために当日会場に設置したパネルを作ったこと。
 チラシは、自分が思ったほどうまくデザインを作成できなかったが、詰まった時には笑平先輩やスタッフの方から意見をもらい、最終的には納得のいくようなチラシを作れたから。
 パネル作成では、改めて町内や今回チェックポイントに選定した場所をなどを丁寧に調べて、自分の言葉で魅力を表現することは難しかった。こちらも意見をもらいつつ、最後までしっかり調べて書いて、最終的に見てもらった人に魅力が伝わるものを作ることができたから。

Q:この経験を経て、次はどんなことを頑張りたいですか?
 今度は、自分も笑平先輩のように国見町で自分がやってみたい!と思ったこと(内容は未定ですが…)をしっかり伝えて、協力者と協働して新たな挑戦をしていきたい。

* 一部抜粋

さいごに

今回のイベントでは、生徒たちの挑戦を全力で応援するために、
国見町商工会青年部様や、道の駅国見あつかしの郷様に多大なご協力をいただきました。この場をお借りし、改めて御礼申し上げます。

生徒たちの挑戦によって、たくさんの人たちとともに国見町を盛り上げる機会を作ることができたのだと思います。
今後も生徒たちとはもちろん、町に関わるたくさんの人と挑戦を続けて行くことができるよう精進してまいります!

資金使用用途の内訳

今回のプロジェクトは、2022年12月に行われた「フミダス!プレコンAUTUMN」で参加者の皆さまからご支援いただいた78,700円を元に実施されました。ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

下記、いただいた資金の使用用途の内訳を記載します。

◼︎ 備品
・クリップボード 30個:3,300円
・ボールペン 30本:330円
・腕章 15個:16,470円
・レジ袋 3個:12円
・切手:1,750円
◼︎ 保険
・保険代(51名分):1,224円
◼︎ 制作費
・チラシ作成費:600円
◼︎ 景品
・商品券:3,000円
・リンゴジュースセット:3,105円
・桃 3kg:3,000円
合計: 32,791円

※  プレコン当日にご案内させていただきました通り、
 残額は、今後のフミダス!の活動に充当させていただきます。

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