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【福島県国見町】あなたの人生において大切にしたい「スキ」は何ですか?スキプレゼン2023開催!!

3月23日(土)に、放課後塾ハルが提供するプロジェクト学習「見晴るかすコース」の集大成のイベント「スキプレゼン」が実施されました!


【見晴るかすコースとは】

国見町を舞台に、ひととまちとの関わりを通じて、自分の「スキ」を見つけていくきっかけづくりをするコース。年間通して、大きく3つのプロジェクトを進めながら、このまちにある多様な「スキ」に触れ、自分の「スキ」について考えるプロセスを踏んでいます。
 
▼過去のプロジェクトについてはこちら!

 今回のプレゼンのテーマは「あなたの人生において大事にしたいスキは何ですか?」です。

この「スキ」には娯楽的な好きはもちろんのこと、
自分の仕事や人生につながるスキなど、さまざまな形があります。
スキとは、「その人をその人たらしめるもの」であり、「その人の人生を豊かにするもの」だと考えています。
 
生徒たちはこのスキプレゼンにむけて、1学期から様々なプロジェクトに取り組んできました。
今回のスキプレゼンでは、プレゼンテーションをする登壇者チームと、企画運営を行う企画チームに分かれて活動しました!

1. 登壇者チームの生徒のプレゼンテーション

1学期の当初は、プレゼンをすること自体を嫌がっている生徒も中にはおり、
生徒にとってプレゼンの準備は苦難の連続でした。
 
端的に自分のスキなものを答えることはそんなに難しいことではないかもしれません。
しかし、それがどうしてスキなのか?相手に届くように言葉にすることは、大人でも難しいことです。
「表現」「仲間」「国見町」などなど、生徒のスキはそれぞれ違い、そのスキの深ぼりをスタッフと生徒が二人三脚となり進めていきました。  

 (1)「与えてくれた仲間に、与えられる存在になりたい」

一番「スキ」なものはこの見晴るかすコースの仲間。
見晴るかすコースの活動に本気になりきれない一方で、全力で取り組む他のメンバーを羨ましいと思っていました。
その葛藤を見晴るかすコースのメンバーへ打ち明けたところ、メンバーはそんな自分を受け入れてくれました。
多くのものを与えてくれた仲間に 今度は自分が与える側になりたいという思いでプレゼンテーションをしてくれました。そして、これからもそんな仲間と出会える人生を送りたい。だから、自分が掲げた目標に共感してくれるひとたちや、自分が共感する目標を掲げているひとたちと、それを成し遂げられるよう自分の人生に全力投球すると語ってくれました。

(2)「あの時の自分のような、苦しさ抱えている人を助けたい。」

スキは「自分の周りの人が笑顔である」こと。
中学受験や習い事で数々の「競うこと」の毎日でした。大切な友達にも気をつかってしまうことがありました。
しかし、とある出来事をきっかけに自分が大切したいものが見えてくるようになりました。
他者を助け、人が自分の可能性や自分のスキに蓋をせず自信を持って主張できる瞬間や場面を作りたい。誰かのもっているマイナスを解消することを通して、関わる人を笑顔にしたいとプレゼンしてくれました。

(3)「表現したい私。 じゃあ普通って何だろう?」

普通でないといけない。そんな風に思っていた中で見つけたスキは「表現すること」です。
小さなことから絵を描くのがスキで、令和5年12月に開催した、放課後塾ハルの主催イベント「スキフェス」では、チラシのデザインに採用されました。
自分が自分らしくあるために、表現することを諦めたくはない。
将来、それを仕事にするかは、まだ決まってないけれど、自分の表現したいという欲求には素直にいたいと思っていると語ってくれました。

(4)「まだここにないスキと出会うために。挑戦と失敗を」

この活動の中でスキについて考えましたが、スキなものを見つけられていませんでした。
しかし、勉強や習い事、常にいろいろなことに全力で取り組んできました。
学内での成績も上位をキープしており、吹奏楽部で部長を務めています。しかし、大きな挑戦をしたことがないので大きな失敗もないのが現状でした。
そんな中、吹奏楽部の部長として、とあるチャレンジをします。結果は、うまくはいったかは分からないものでした。しかし、チャレンジすることの大切さを知ることができました。
こういったチャレンジをする中で、まだ見つからない自分のスキを探していきたいと語ってくれました。

(5)「自分を突き動かす瞬間はこのまちにあった。」 

スキ」なものは、この国見町。
学校では、なかなか望む挑戦が難しい中、国見町自体が自分の挑戦を応援してくれる場所でした。
国見町の地域おこし協力隊が運営していた「お化け屋敷」や、放課後塾ハルが運営する様々なイベントに参加・運営し、自分の「スキ」を深めていきました。
自分が自分らしくあれる環境を貪欲に取りに行って、より成長したい。
自分の信じたいと思ったことに、まっすぐに取り組み、突き抜けていきたいと語ってくれました。  

2. 企画チームの生徒の活動内容

今回のスキプレゼンはイベント企画も、生徒たちの手で実施をしました。
営業活動や当日司会、いずれも生徒にとっては初めてのチャレンジでしたが、最後までやりとげてくれました。

(1)イベント集客「営業活動」

「スキプレゼン」の集客のためのSNS広報はする一方で、しっかりと自分達の思いと、イベントの魅力を伝えるために、対面で町の事業者さんや、町役場へ、イベントへの招待を行う営業活動を実施しました。
本番に向けて、スタッフと共にロープレを実施し、生徒達も学校の休み時間の合間や家での時間を利用して研鑽を重ねてくれました。結果的に見事全ての営業を成功させることができました。

(2)司会業務

イベントの進行だけでなく、当日の会場の場づくりを担う司会を担いました。
14枚にも及ぶ司会原稿を、ただ読むだけでなく、抑揚やトーンを意識して、「相手に伝わる」司会のために練習を重ねました。
そもそも声量が出ない場合は、ボイストレーニングから始め、何度もスマホの前で発声動画を撮影して、どの点をどう改善すれば、より伝わる表現になるのか?を突き詰めていきました。
当日はその練習の成果もあり、当初予定されていなかったイレギュラーな事象に対してもうまく対応することができました。

3. 生徒の成長

(1)   登壇者チームの生徒の成長

自分自身のスキをプレゼンするために、スタッフとともに自分の「スキ」に向き合い続けました。自分の「スキ」について考えはじめた時は、表面的な「スキ」が出ることも少なくありませんでした。
自分の「スキ」自体を言語化することが難しいこともあり、苦難の連続でしたが、スタッフが生徒と伴走する中で、少しずつ自分と向き合い、スキを全体の場で伝えることができるようになりました。
「仲間の大切さ」や「大好きな町」と今後、どう向き合っていくのか?
一人ではなかなか考える機会がない、自分の将来や大切なものにみんなで向き合うことができたと思います。
登壇者チームの生徒にとっては、スキを振り返ることで、まだ知らない自分自身を知るきっかけになったのではないでしょうか? 

(2)   企画チームの生徒の成長

登壇者チームとは異なり、「スキ」について深堀る中で自分と向き合うという機会がなかった企画チームですが、
町の事業者や営業活動や、イベント当日の司会練習を通して、「熱意を伝える最大の手段の1つ」は、行動であることを実体験の中で知ることができました。
イベントを成功させたい、登壇者のメンバーの仲間のために頑張りたいという「やる気」が強い一方で、営業原稿や司会原稿をなかなか覚えることができない、発声が単調であるため、相手に伝わりやすい司会ができないといった様々な壁にぶつかりました。
しかし、スタッフともにそれら課題に向き合い一緒に解決方法を考えながら、課外練習や自主練習を重ねて苦手を克服して、イベントを成功に導いてくれました。 

4. さいごに

見晴るかすコースという1年間の授業を通して、生徒それぞれが成長してくれたと思います。
イベント運営やプレゼンテーション、営業活動自体も生徒にとっては新鮮で普段できない体験です。しかし、本当に大切なのはこの経験を何に活かすか?だと思います。この活動の中で自分と向き合い、そこでの経験が今後の彼らの人生の糧になると信じています。 

そんな放課後塾ハルも、令和6年度からは「学びの苦手を楽しいに変換する」をコンセプトに新たにスタートいたします!
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