皆川 直輝(Minagawa Naoki)
教育事業部/豊後高田市
2000年8月2日生まれ。東京都府中市出身。明星大学教育学部卒業。大学在学中は、アニメ作品に関連する土地を訪れる聖地巡礼をきっかけに、その地へ移住する聖地移住の研究を行う。大学卒業後は茨城いすゞ自動車株式会社に入社。自動車整備士として車検整備をはじめとする法定点検に従事。大学在学中に知った高校魅力化コーディネーターという職業になりたいという思いから2024年2月にFoundingBaseに入社、大分県豊後高田市内唯一の高校で高校魅力化コーディネーターとして活動中。
人生の分岐点にはいつも教員がいた21年間
今までの23年間を振り返ると出会わなければいけないタイミングで、出会うべき大人に出会えてきたなと思っています。
人生最初の分岐点は、中学2年生の担任との出会いです。中学2年生の始業式の日に、「クラス委員長やってくれない?」といわれ初めてリーダーのポジションに挑戦しました。この言葉がなければ、一生やることはなかっただろうなと今でも思っています。そしてこの言葉をきっかけに、その後の中学・高校の5年間全てクラス委員長を担いました。
次の大きな分岐点は、高校2年生の担任との出会いです。部活動で結果が出ない中で、つらいとかしんどいとかそういった自分自身の感情に気づいていませんでした。ある時自分の発したわずかな言葉から、自分の抱いている感情に気づかせてくれた体験をしました。その体験から中学生の頃から抱いていた教員になりたいという夢は、教員になるという決意に変わりました。
学生時代最後の分岐点は、大学3年生です。
教員になるという決意はどこかに忘れ、やる気もなく宅配ピザのアルバイトばかりをするという毎日を送っていましたが、2人の教授との出会いが、人生を大きく変えました。
1人目の教授は、教育実習に向けた指導をする講義で出会いました。この教授からは卒業後教育ではなく全く違う道へ進む自分に、講義内外で2年間を通し教育への思いを再び燃えさせてくれました。
2人目の教授は、卒業論文執筆のために所属したゼミで出会いました。当時やりたいこともなにもなく、なんでもいいから卒業させてくれとの思いで適当に選んだゼミでした。そんな状態だったので、最初は教授には叱られました。しかしその後初めて面白いと思える勉強に出会うことができました。
本当の勉強に出会うきっかけをつくりたい
FoundingBaseに入社した理由は、大学時代に人生で初めて面白いと思える勉強に出会えたという経験にあります。大学3年生から埼玉県秩父市と茨城県大洗町を調査地域とし、アニメ聖地巡礼がきっかけで、その地に移住する聖地移住について研究をしました。
この研究テーマにしたのは、アニメ聖地に興味があったからでもなく、なんでもいいから秩父市で研究がしたいという理由でした。研究自体はじめての経験で、何をしていいか全くわからない中、現地調査に数多く行くということに最も注力しました。その結果いつの間にか、知り合いも誰もいない調査地域で協力してくれる聖地移住者や街のキーマンに数多く出会うことができました。そうした人との出会いがたまらなく楽しいと感じていました。この体験から本当の勉強とは、机に向かい知識を詰め込むだけではなく、人それぞれ面白いと思えるものを探究していくことなのだと感じました。そして人それぞれ違う面白い勉強に出会うきっかけを作りたいと思うようになりました。
その後高校魅力化コーディネーターという職業を知り、この職業でやりたいことができると思いFoundigBaseに入社しました。
志得ざれば再びこの地を踏まず
僕は今ふるさとである多摩地域から、約1000kmも離れた大分県豊後高田市にいます。ここに来るまでに、1つも狂ってはいけないタイミングで、出会うべき大人たちに出会ってきました。そしていつの間にか自分自身も大人となっていました。今自分自身のやりたいことである1人でも多くの生徒が楽しいと思える勉強と出会えるきっかけをつくること、生徒自身が望んだ未来を手にいれるお手伝いすることをやりきりたいと思います。そしてそれをやり切り、胸を張ってふるさと多摩地域に帰りたいと思います。