鈴木 涼太(Suzuki Ryouta)
1989年3月7日生まれ。北海道江別市出身。大学を卒業後、北海道で高校教諭として7年間務める。
その後、2024年4月にFoundingBaseに入社。現在は福島県国見町の公営塾「放課後塾ハル」にて教育事業に携わる。
予測不能! イレギュラーに囲まれた日々
皆さんは、USJのJAWSの船に乗船されたことはありますでしょうか。
「今はサメが出ることはありません。」そう、キャストさんはお客さんを安心させてくれますが、結果サメが出て来ます。万が一にもないはずのことが起こってしまうアトラクションというわけです。が、そんな「イレギュラー」を発生させる人生を送って来たのが私という人間です。
旅行に行けば臨時休業、テーマパークに行けば自分だけびしょ濡れ、ビンゴ大会で珍しく1等だと思ったら2等のほうが豪華景品。なんで自分ばかり・・・そんなことを考えた日々でした。
続・予測不能! イレギュラーに囲まれた日々
アルバイトに行けばマニュアルにないクレーム、街に出れば酔った外国の方に狸小路で絡まれたり、本屋さんでおじさんに車のナンバーを教えろと言われ断ったら肩を掴まれ振り回されたりと紆余曲折ありながらも、念願の高校教諭として働きだした一校目は当年に閉校。続く二校目は1000人規模の大規模校であり、部活動も強い。この年採用試験に合格し、違う学校への勤務が決まっておりました。が、自分の離任式は部活の関係で全国遠征引率のため生徒たちへ挨拶もできず。
続く三校目、大規模な感染症という未曾有の自体発生、全ての前年踏襲を封じられたまま初めての担任に就任。新しく始まった総合的な探究の時間の設計や、教科の主任、ICT推進などなど知らないものが降ってくる降ってくる。さらに、なぜ去年と違うのかと飛んでくる現場からの叱咤激励。
なんで自分ばかり・・・。
念願だった高校教諭生活・・・
もともと教えることが好きだったことや、教科の中でも国語が好きだったこともあり、高校の国語の先生になろう!そう決めました。最初は、教科指導にあたふた、生徒指導も上手くいったりいかなかったり、分掌の仕事もてんやわんや。多くの先生に助けていただきました。
探究という新しい分野の開拓にも任命していただいたおかげで、外部の説明会に参加させていただくなどご配慮いただいたことも。
少し仕事にも慣れてきた頃、感染症拡大による学校閉鎖が始まりました。心のどこかで、すぐに元に戻るだろうと思っていましたが、全く事態は動かず、初めての担任として楽しみにしていた学校祭・体育祭は中止、縮小、修学旅行も北海道から出ることも叶わず。そんな中でも腐らず、学校生活を楽しもうとする生徒たちの姿に救われた担任生活でした。本当に、どちらが教師かわからないぐらい多くのことを教えてもらいました。
FoundingBaseとの運命的な出会い
現場の先生方は部活・授業・担任・分掌・委員会などなど数々の仕事を抱える方ばかり。自分自身は更にICT推進や探究の設計など新しい仕事が多く、誰も答えを持っていないことと向き合う機会が多くありました。様々進めていく中で、「実は、生徒という未来へ投資してくれる環境がこの国は弱いのでは?」と思うようになりました。それはなぜか。そう考えた時に、今自分が学校の中で新しいことに挑戦しても、あまり効果がないような気がしてきました。だったら、現場で新しく面白い発想を持っていて、生徒のために頑張る思いを持った先生方の助けに自分がなったら良いのかもと考え転職を決意。なんだか面白そうだなーと思ったのがFoundingBase。
最初はなんとなーく受けようと思っていただけでしたが、なんと、探究の研修で聞いた講演をしていた中の一つがFoundingBaseでした。運命的。すぐに応募しました。
未来への想い
ここ数年、世の中はじわじわではなくガラガラと音を立てて急速に変化しています。起こらない、ありえない、はもはやありえない。
偶然にも私は、イレギュラーばかり経験していたので、いつのまにか変化に対応できるようになってしまっていました。今までこうだったから、は、もうここまでにして、これからの子供達には、何が起こるかわからないからいっそのびのびと過ごしてもらいたい。そして、そこに快く色々なものを投資してくれる大人たちがいる。そんな世界を作るきっかけに自分がなれたら嬉しいです。