大山 美春 (Ohyama Miharu)
道の駅事業部/東洋町
2002年2月27日生まれ。千葉県船橋市出身。高校卒業後、東洋大学国際観光学部に進学。
在学中は宿泊業や旅行業を中心に学び、ホテルでのインターンやゼミでの研究に取り組む中で、地方創生に興味を持つようになる。2024年に新卒としてFoundingBaseにジョインし、高知県東洋町で道の駅事業に関わっている。
自分のことが自分が1番わからなかった
千葉県で生まれ、父の仕事の都合上、幼少期は数回の引越しと転校を経験しました。
どの場所でも人には恵まれていましたが、私の生まれ育った境遇や環境の影響もあり、元々人見知りで大人しく、いつも誰かの後ろについて行動しているような控えめな性格にさらに拍車をかけました。
その結果、空気を読むことが上手くなり、自分が本当に思っている言葉ではなく、人が欲しい言葉を選んで発言するような、他人の顔色を伺ってばかりの子供になっていました。
「自分が何をしたいのか」「どう思うのか」と言う自分の気持ちよりも、他人の気持ちばかりを見て他人に合わせて行動していたせいか、いつの間にか自分の意見を言うことはなくなり、自分自身の感情すら自分で感じ取ることができなくなっていました。
部活動に励んだ学生時代
そんな人に委ねて行動していた私は、テニス部に入部しようと考えていたのにも関わらず、中学入学直後に友人に連れられて見学に行ったバレーボール部に入部します。理由は、友人の「一緒にバレー部入ろうよ」というゴリ押しを断れなかったことと、先輩のプレーしている姿がなんとなく格好良いと思ったという中途半端すぎる理由です。
そんな成り行きで始めたバレーボールでしたが、仲間と一緒に一つの目標に向かって取り組むことの楽しさを知ることができただけでなく、継続力や忍耐力などを身につけることもでき、部活動を通して多くのことを学ぶことができました。
また、バレーボールは団体競技のため、個々の技術力の高さよりも、チーム内でのプレーの連携力の高さの方が試合で勝つためには必要不可欠です。そのため、チーム力を高めるために仲間とコミュニケーションをとったり、時には本気でぶつかり合ったりと、人と深く接する機会が自然と増えたことで、自分を表現することも少しづつできるようになっていきました。
辛い練習の中でも楽しさを見出して共に頑張る仲間がいたおかげで、中学引退までやり切ることができただけでなく、高校でもバレーボール部を続け、最終的には約6年間部活動に励みました。
1mmでもやりたいと思ったことには全部挑戦
将来やりたいことが見つかっていなかったため、なんか楽しそうだなと思った観光学部がある大学を中心に受験し、東洋大学の国際観光学部に進学しました。
しかし、コロナの影響を受け、大学入学と同時にほとんど家から出られない生活が始まります。高校の時に思い描いていた大学生活とは程遠く、一言で言えば「暇」でした。
あまりにも時間があったので、旅行業の国家資格を取得したり、オンラインの海外留学に参加してみたりと、なんとなく自分の目についたものを手当たり次第全部やってみることにしました。すると、他の誰かではなく自分のやりたいことをやる楽しさを知ることができただけでなく、新しいことに挑戦することに対してのハードルが下がっていったことで、面白そうだと思ったらとりあえずやってみるという今の行動スタイルが確立されていきました。
地方創生との出会いと思い
そんな大学生活を送っている中で、地方と関わる仕事がしたいと思うきっかけが訪れます。ゼミ活動や普段の友人との旅行等を通じて、地方へ行く機会が何度かあったのですが、どの場所でも地方における人々の閉鎖的な現状を目の当たりにしました。私自身、幼少期から地方特有の自然や街並み、そこで暮らす人々の空気感など、都市部よりも地方の方が好きだったため、「このまちには何もない」「若者がまちからいなくなってしまうけれど仕方ない」と自分たちが暮らすまちに対して諦めていることが多い現状に悔しくなり、そのような現状を変えるためにも「私自身が地域に入って何か関われたら」と思うようになりました。
また、離島にあるリゾートホテルでのインターンの経験も地方での生活が自分に合っていると背中を押すきっかけになりました。
私自身の「実際に地域に入って地域活性化に取り組みたい」「まちの外の人からも中の人からも選ばれるまちを作りたい」という地方への思いや、「他の誰かではなく、自分の意志や考えに由って自分の行動の選択ができる人が増えてほしい」という社会への思いがあった私にとって、FoundingBaseでなら同じ方向を向いて頑張れると思い、入社を決意しました。
これからは高知県東洋町にある海の駅で一次産業を中心とした事業に取り組むことで、まちに訪れる人や関わる人、このまちに住み続けたいと思う人が増えるように頑張りたいと思っています。