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『まちのオフィス』完成間近、工事の経過をレポートします!(島根県津和野町)

先日、『まちのオフィス』計画、始動!(※) という記事でもご紹介させていただきましたが、現在島根県津和野町にて、「まちのオフィス」というコワーキングスペースとコミュニティスペースを掛け合わせた新たな拠点を作っています。

※ 記事で告知をさせていただいたクラウドファンディングは無事達成いたしました!ご支援いただき、ありがとうございました。

①メンバー写真

もともとは旅館で、大正時代の地図にも載っていたという歴史ある空き家を、メンバーが中心となりDIYで改修している『まちのオフィス』。今回は、その進行経過についてお伝えをさせていただきます!

空き家の改修工事が始まった、2020年10月。

空き家改修はおろか、DIY作業もほとんどやったことがなく工具の使い方もままならない、という状態から始まった改修作業。
建築士さんたちにやり方を教わりながら、まずは解体。ハンマーで壁を壊したり、天井を抜いたり、と一度も経験のしたことのない作業の連続でした。
「壊す」こと自体はそれほど難しくなかったのですが、解体作業の中で出てくるゴミの分別・木材から釘抜きする作業に膨大な時間がかかり「本当に作業が進んでいるのだろうか」と不安になることも多くありました。

②釘抜き写真

(何千本っていう単位で釘を抜き続けました)

一緒に作ってきた地域の仲間

そんな未経験の僕らでも計画通り作業が進捗しているのは、地域の仲間の助けや応援してくれている方々のおかげだと、とても実感しています。

膨大な作業量を、休日に手伝ってくれる方のご協力や、「学校の授業でもお手伝いさせて欲しい」という学校側からの提案によって授業を通して小学生・高校生にも改修作業を手伝っていただきました。

③地域の仲間-1

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一緒に作業をしていくことで、この『まちのオフィス』の完成を楽しみにしてくれている方の声をたくさん聞くようになり、自分たちが活動を続けていくモチベーションにも大きく繋がりました。改修作業を一緒にした方たちと、ここを通じてどんな未来を描いていくことができるだろうか、という妄想が楽しみの一つにもなっています。

ご近所さんとのつながり

改修に際して近隣住民の方向けに説明会を行ったり、自治会の方々をお招きして食事の機会を設けたりすることで、ご近所さんともつながりを作ることができました。
僕たちがお招きした食事会をきっかけに、「芋煮会」という自治会が主催する秋の食事会にもお誘いをいただいたり、「うちの工具貸してあげるから、取りにおいで」と、お声がけしてくれる方もいらっしゃいました。
さらに、今年の冬は稀に見る寒波により津和野も積雪がすごく、雪かきも大変でした。オフィスの近隣住民の方々と雪かきをご一緒したことで、現場の様子を覗いてくれたり、差し入れをいただけたりもしています。

④ご近所さんとの雪かき

今までつながりのなかった地域の方々とも、コミュニケーションを重ねながら、一緒に『まちのオフィス』を作っていく。そんな嬉しい感覚を確かなものとして実感しています。

クラウドファンディングを通じた、新たな出会い

昨年11月から12月にかけて実施したクラウドファンディング。おかげさまで多くの方のご支援をいただくことができました。

スクリーンショット 2021-03-11 11.19.33

その支援者の中のひとりから、直接ご連絡をいただき、昨年末まちのオフィスの改修作業を手伝いにきてくださいました。他にも、「クラウドファンディングをきっかけに津和野町を知った」という方が、遠方からわざわざこの地へ視察にきてくれることもありました。
クラウドファンディングという機会を通じて、様々な方とつながり、一緒に空間が育っていく様子を見ていけることは、すごく幸せなことだなぁと噛み締めると同時に、いい場所にしていきたいな、と身が引き締まります。

⑤CF支援者との工事

現場の作業計画をチラ見せ。

様々な方と一緒に作りながら、進めている『まちのオフィス』。その中が今どうなっているのか、その経過を特別に、すこーしだけお見せします!

⑥工事経過1

2階天井一部。実は、ここに映っている床はもう剥がされており、吹き抜けになっています!

⑥工事経過2

朝の日差しが気持ちのいい場所です。

⑥工事経過3

この場所を通じてやっていきたいこと

私たちは、「この『まちのオフィス』を課題解決の拠点にしていきたい」とお伝えをしてきました。
「課題解決」というと、カッコよさげで、誰か賢い人や専門家がやってくれるイメージ。ですが、私たちの描く「課題解決」は、津和野の地域住民が失敗も繰り返しながら、試行錯誤しながらも、豊かな人生・暮らしを得ていくための手段と捉えています。

『まちのオフィス』は、住民ひとりひとりの自己実現の活動でもあり、その自己実現をサポートしつつ試行錯誤を積み上げていく拠点となる場所。
課題解決はあくまで過程で、津和野住民の精神的な充実感や、住みやすさ向上など、課題解決活動の先を見据えてこの場の運営に取り組みます。

『まちのオフィス』が存在する前後でそのような変化を生み出すことが、ここの存在意義だと思っています。

オープンに向け、日々激動を続ける現場作業。そして、同時平行でここをどう面白くしていくか、という中身の部分も日々考え続けています。

近々、また改めて完成のご報告をさせていただければと思います!お楽しみに!!


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