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【北海道安平町】令和2年度活動レポート🚩

北海道安平(あびら)町では、2018年11月からCCOの林が地域おこし企業人として入り、2019年度からFoundingBaseとしての活動が本格的にスタート。約2年半の期間をかけて、大小様々な事業・取り組みを行ってきました。

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(FoundingBase安平が関わる事業関係図)

それぞれの取り組みを行う中で共通して大事にしてきたのは、安平町と連携し、町が30年後も50年後も必要とされて、残り続けていくための取り組みを実践することです。

安平町は、2018年9月に北海道胆振東部地震によって甚大な被害を受けた町の一つです。林が町に入る直前に被災したため、当初計画していたことはほぼ全て見直しとなりました。林も最初はボランティアとして町に入り、町民や役場の方と話し合いながら、徐々に取り組みが広がり、メンバーも増えてきました。

その中でも、新たな取り組みが始まる際には、「この事業を通じた先に何を目指すのか?」「長期視点で捉えた時に事業はどのように展開されていくべきか?」などをチームで問いかけながら、事業・取り組みの方向性がズレないように意識しています。

2021年4月末時点で、安平町で展開している事業は大きく2つあります。

①教育事業  
②情報発信事業


①教育事業の取り組み紹介

安平町において、FoundingBaseでは2019年4月から「遊育(あそび)」「あびらぼ(学び)」「カイタク(挑戦)」という3つの事業(=あびら教育プラン)を通じて、全ての世代に教育機会を提供しています。その中で、子どもから大人までの「豊かに生きるために挑戦する人」を応援し、教育を通してより良い町を作ることを目指しています。

(あびら教育プランの紹介アニメーション)

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R2年度は、遊育事業(幼児〜小学校高学年)では場作りに注力し、コミュニティスペースを利用して、「子どもたちが遊びに没頭できる場(ぷれいば)」を作ってきました。ここでは小学校低学年から高校生まで幅広い年代が交わる場所となっています。

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子どもたちが様々な遊びに触れる機会を作り、子どもが遊びの主体者となるための仕掛けとして様々なコンテンツを実施しています。こういった活動を通じて、子どもたちは好奇心や感性を育み、学びの土壌をつくっていきます。


次に公営塾あびらぼ(小学校4年〜中学校3年)では、テーマ授業とスキル授業という2本の軸で、子どもの世界観や視野を広げる機会を作ってきました。

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テーマ授業は身近なテーマを様々な角度から深掘りし、日常に探究心を持って「おもしろフィルター」で世界を見ることのできる生徒を育むための授業です。R2年度は「音楽編」「スポーツ編」「アート編」「ファッション編」「お金編」を実施し、講義だけでなく様々な体験も行ないました。

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(みんなでスプレーアートを作ってみた!)

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(みんなでTシャツを作って売ってみた!)


最後にカイタク事業(小学生〜大人)では、子どもから大人まで町に住む人の「やってみたい!」を応援するチャレンジイベントを実施し、町に挑戦の文化を根付かせる取り組みを進めてきました。

R2年度は、挑戦したいことがある人が登壇して資金を集める「ABIRA Talks」というイベントを2回開催しました。


このような社会教育活動と並行して、学校との連携も深めています。

センセイサポートという取り組みでは、先生方の「本当はやりたかったけど、忙しくて時間が取れずにできなかったこと」をサポートし、先生方と一緒になって学校教育をアップデートしていくことを目指しています。

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R3年度の教育事業では、
①あびら教育プランの更なる進化
②学校連携の強化

を中心に進めていきます。

遊育では豊かな外遊び環境の充実を目指して、地域の方と協働しながら小さな山を開拓して「冒険遊び場」をオープンさせます。

あびらぼ(公営塾)では、より挑戦への接続を意識して「挑戦する意欲が沸くようなイベント」を実施したり、町外への安平教育のPRとして出張授業などを実施していきます。

カイタク事業では子どもたちのプロジェクトをさらに増やしていくために「子どもの挑戦教室」を新しく開設する予定です。

そして、学校連携においてはR3年度から学校連携コーディネーターが配置され、よりあびら教育プランと学校の密接な関係を築くことができるようになります。制度的な座組みは整ってきたので、より良い学校教育とより良い社会教育の両面にFoundingBaseが関わりながら、町と連携して教育を中心としたまちづくりを進めていきたいと思っています。


②情報発信事業の取り組み紹介

教育事業と並び、安平町のもう一つの柱が情報発信事業です。
①町内で流れるケーブルテレビの番組制作
②安平町役場職員の採用支援
の2つの活動を中心として、町内外に向けた広報活動を行っています。


R2年度から運用を開始したケーブルテレビ番組「あびらチャンネル」では、「町をジブンゴト化する町民を増やす」をテーマとした番組作りを行うことで、町の誇り(=シビックプライド)を醸成を目指してきました。

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1年を通じて、多くの町民に愛される番組が誕生しています。


同時に行ってきたのが、安平町役場の採用支援活動です。まず一歩目としてビジネスSNS「Wantedly」を運用し、安平町役場の職員紹介を通じて、役場の見え方を変える仕掛けづくりを行ってきました。


また、R3年度からは安平町の公式Facebookページの運用がスタートしました。SNSの特徴を活かし、より多くの方に町の魅力を知ってもらう為の導線づくりを行っています。

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情報を発信する媒体ごとに目的を定め、様々な形で安平町の魅力が伝わる情報発信の体制を作っています。

まとめ

安平町は教育を最重要政策課題としている町であり、FoundingBaseも当初から教育を中心としつつ、地域と協働した地道な活動を推し進めて参りました。

今後は情報発信の取り組みに厚みが出てくることで、これまで積み重ねてきた取り組みがより多く人に認知され、更なる発展に繋がると確信しています。

今後も北海道安平町の活動にご注目ください!


▼安平町の活動まとめ記事

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