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渡辺 郁海(Watanabe Ikumi)

津和野team / KeyMan
1995年生まれ。秋田県秋田市出身。東北大学にて心理学を専攻。卒業後、将来的な地元貢献を見据えて金融経済を学ぶため、(株)日本政策金融公庫に入庫し、約2年半、融資審査業務等を担当。退職後、西南欧、南米等を約半年間旅して回る。その後、2020年6月より、FoundingBase津和野teamにジョイン。現在は、「まちのオフィス」立ち上げや、「畑迫地区小さな拠点づくり事業」に従事。

生きる意味を考えた学生時代

父と兄の影響で始めたサッカー。歴史以外に特に好きでもなかった勉強。学生の頃は、自分の強い意思もないまま、親の言うことや周りに合わせて生きていました。

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そうした日々のなか、生意気にも「人間の生きる意味」のようなものをお風呂に入りながら考え、悶々としていたことを覚えています。人間の生きる意味とは何か?脈々と子孫を残し続けること?それでは何のために子孫を残すのか…?という思考ループの中で、人類が存在する絶対的な意味など存在しないと考えました。
人類全体に共通する絶対的存在意義は存在しない。けれども個々人が生きていくための意味づけは必要だし、少なくとも自分には必要でした。最終的に私は、人間が生きている意味はない、であるならば、自分が生きていく目的や価値を自ら作り出していくことこそが「生きる意味」であると落とし込みました。そして、自分にとっての「生きる意味」に繋がるものが、地元秋田との関係性において生まれてきます。

地方と大都市の間に感じた違和感

私は高校生までの少年期のほとんどを秋田で過ごしました。転機は大学進学。仙台に移り、初めて外から秋田をみたことで、それまで薄々感じていた秋田の問題点がより鮮明に見えてきました。日本一高い高齢化率・人口減少率。そして年々衰えていく地元。その実情に次第に歯がゆさを感じるようになり、秋田をより魅力的な地域にしたいという想いが強くなっていきました。
また、就職活動の中で、地方と大都市の間にある様々な格差にも問題意識を持つようになりました。多くの若者が大学卒業に伴い、より良い職を求めて東京をはじめとする大都市に吸い上げられていく。その現状を「当たり前」のように捉えている人々や社会の集合意識に当時ひどく違和感を抱いたことを覚えています。

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自分自身、秋田での就職も考えましたが、選択肢が少ないことに加え、自分がそこで成長できると思える仕事を当時見つけられなかったため、県外で就職。社会や経済の全体的な仕組みを学ぶため、日本政策金融公庫に入社しました。当時から、就活の中で違和感を抱いた「当たり前」を変えるために、いずれ地方活性化の現場に近いところで活動しようと考えていました。

最初の配属先は仙台。仕事を通して地域の事業者とお会いする中で、宮城県の多くの企業が、地方経済の衰退に引きずられるようにして経営悪化に陥っている現状を目の当たりにしました。その理由のひとつには、技術進歩やグローバル化のスピードについていけず、需要のやせ細るなかでも既存の事業モデルのまま変化できないでいることがあるように感じました。
全国各地で働く同僚たちに聞いてみても同じような話が多く、日本の多くの地方が似たような課題を抱えているのだと認識しました。

ちょうどその頃、ヨーロッパの先進国の中には、少子高齢化に直面しつつも、その解決に取り組み、実際に成果をあげている地域がいくつかあるということを知りました。日本の考え方だけでなく世界の幅広い考え方を学び、多くの視座を持つことが今後に繋がると考え、前職を退職し、働きながら貯めたお金を元手に旅に出ました。

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地方が変わっていくには?

約半年間のヨーロッパ周遊から帰国した後、ご縁があり、FoundingBase津和野teamで働くことになりました。当時はとにかく地方に産業を作ること、強い経済を作ることが重要だと考えていました。しかし、津和野町に入り、FoundingBaseのメンバーや津和野に住む様々な人たちと交流する中で、住みよい地域をつくるためには「魅力的なコミュニティ機能」をつくることも重要であると考えるようになりました。経済面ももちろん大切ですが、経済とコミュニティの両輪を回していくことが、地域を変えていくことに繋がるということを学んだように思います。

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現在は、先日クラウドファンディングを行った『まちのオフィス』の立ち上げなどに取り組んでいます。

『まちのオフィス』は、住みよい地域に必要な「コミュニティ機能」と「産業や雇用の種」を生み出す土台となる可能性のある場所だと考えています。今はとにかく、この場所を地域内外多くの方が関わる場所にすることを目指し、自分にできることを精一杯やっていきます。今からどんな場所になっていくのか、ワクワクしています!

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「自由」をUpdateする というMISSIONのもと、地方を軸に事業展開している地方共創ベンチャー企業です。