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【まちを多角的に捉え、魅力を再発見する番組をつくる”映像制作プロジェクト”がスタート】

公設塾minetoでは、毎週土曜日に挑戦のトビラ授業を実施しています。2022年7月から10月は、ジビエを使った商品を開発する「ジビエプロジェクト」を実施しました。11月からは、次なるプロジェクトとして「映像制作プロジェクト」がスタートしました。
今回は、映像制作プロジェクトのねらいと進捗についてお届けします!

FoundingBase美祢拠点については、こちら↓

ジビエプロジェクトについては、こちら↓


minetoの挑戦のトビラとは?


この映像制作プロジェクトは、minetoの3つのトビラのうち、「挑戦のトビラ」の一環として実施しています。

公設塾minetoについては、こちら↓

minetoの挑戦のトビラでは「地域内の課題解決をする中で、主体的に試行錯誤し、主語を拡げる(=自分ごととして捉えるようになる)こと」を目指し、次のような3つの要素をもつプロジェクトを展開しています。

・3ヶ月以上の単位でプロジェクトを進める
・地域内の課題をテーマとして扱う
・地域の人と協働しながら行う

minetoでは、この「挑戦のトビラ」に特に力を入れています。

その理由は、私たちFoundingBaseの教育事業が目指している、「”地域が好きな人”を育む」というミッションを体現するためです。
”地域が好きな人”とは、「自分のまちに誇りを持ち、生きた証を感じることができる人」であると定義しています。

地域の中で単に「過ごす」だけや、地域の良い点を「享受する」だけでは、誇りや生きた証は生まれません。

そこで、私たちminetoは、「誇り」や「生きた証」を育むために、必要なことの一つとして「地域の中で主体的に試行錯誤すること」があると考えています。

映像制作プロジェクトとは?


さて、そんな「挑戦のトビラ」の一環である映像制作プロジェクトは、美祢市のお店や人をテーマにしたバラエティー番組の制作を行なう全18回の授業で構成されるプロジェクトです。
このプロジェクトで塾生が取り組むミッションは、「番組を通して美祢市内の人たちに美祢市の魅力を再発見してもらう」ということ。

このミッションの達成のために、下図のような流れで進めていきます。


また、これまでの挑戦のトビラで実施してきたプロジェクト同様、さまざまな地域の方と協力して進めていきます。

映像制作プロジェクトの3つのねらい


今回の映像制作プロジェクトでは、これまで実施してきた挑戦のトビラコンテンツでの気づきや塾生の現状を踏まえて、下記3つのねらいを設定しました。

①リサーチ・企画・撮影でまちを面として捉える
②少人数で動き、自分の役割を見つける
③プロジェクト終了後は平日プロジェクトの時間を使って活動

①リサーチ・企画・撮影でまちを面として捉える

前述のように、私たちは、「地域が好きな人」を育むことをミッションとして活動しています。そのために、まず必要なのは、塾生が、まちと自分のつながりを感じたり興味関心を持っている状態であると考えます。

minetoには令和4年4月以降、26名が入塾しています。これらの新規生の多くは、人生の達人授業やイベント等で地域の方々と関わっているものの、単発的な関わりになってしまっています。
また、今年度実施したジビエプロジェクトに参加した塾生も、ジビエにまつわる領域においては接点があるものの、美祢市という地域を面として捉えるような活動はできていないというのが現状です。
そこで、映像制作プロジェクトでは、リサーチ・企画・撮影などの活動を通して、まちを面として捉えることをねらいとします。


② 少人数で動き、自分の役割を見つける
観光マッププロジェクトやジビエプロジェクトでは、1グループ6人〜7人で活動。様々な塾生が交わる機会になった一方、一人一人の役割があいまいになるという問題もありました。このことは、minetoの目指す塾生像のひとつ、「役割を見つけて主体的に試行錯誤し、自分の得意不得意を知ったり、canを増やせている」の実現から乖離しています。
そこで、映像制作プロジェクトでは、1グループ4人で活動することとしました。また、こちらから明確なリーダーを指名しません。このような状況をつくることで、限られた人数の中で塾生が主体的に役割を見つけ出すことを狙いとしています。

③ プロジェクト終了後は平日プロジェクトの時間を使って活動
minetoの挑戦のトビラでは、映像制作プロジェクトを展開している土曜日のほかに、平日にも「平日プロジェクト」として身近な課題に取り組む活動を展開しています。そして、来年度以降、この平日プロジェクトの時間を、より塾生主体で進める時間とすることを考えています。
そのひとつのアプローチとして、土曜日の挑戦のトビラで培ったスキルや築いた関係性を生かして、平日に活動することを考えています。これまで土曜日の挑戦のトビラとして実施してきた観光マッププロジェクトやジビエプロジェクトでは、プロジェクト終了以降、関連した活動はほぼできていません。
そこで、今回の映像制作プロジェクトでは、プロジェクト終了後もプロジェクトで得た番組企画・撮影編集スキルを生かし、平日プロジェクトの時間を使ってより塾生主体で活動を展開していく予定です。

進捗状況


現在は、第4回授業までが終了!
簡単にこれまでの授業の様子をお伝えします。

【第一回授業】
「映像制作」という分野のインプットからスタート。最新の撮影機材と撮影方法や、その裏にある映像制作の歴史についてクイズを通して学びました。また、人気テレビ番組を題材に、制作側の想いについても学びました。
その後、実際に簡単な動画を撮影・編集するワークを行いました。

▽ 塾生の感想
・映像制作は奥が深いと思いました。映像をつくるのはとても大変だけど楽しいと思いました。
・普段テレビやYouTubeなどで見ている映像などはすごく短い時間で撮影しているものもあるし、基本的にテロップなどが入っているからすごいと思った。
・動画を撮るには台本とかをつくったほうが良いと思った。

【第二回授業】
番組づくりの基本について学ぶことと取材先を決めることがテーマ。
まず、観光協会職員でこれまでに500本以上の動画を制作されている三善庸平さんから番組づくりのコツについてお話を伺いました。三善さんからは、「自分視点ではなく、観客視点をもって制作しよう」ということをアドバイスいただきました。
そして、スタッフからも番組づくりの基本として「基本の三部構成」「”実はポイント”を盛り込んでおもしろさを生む」ということをレクチャー。

その後、取材先を選び、インターネットを使って情報収集を行いました。

▽ 塾生の感想
・まだ、美祢のことをあまり知らないからminetoの授業をきっかけに知れるようになるからよかった。映像制作にはそれぞれの工程があって、それをどう変えるかが大切なんだと思った。
・映像で大事なのは、実はポイントだということがわかりました。三善さんの話を聞いて、観ている人の気になってることを聞くのが大事だと思いました。
・先週より自分で話を進めることができたと思う。話を進めるのはあまりすきじゃないけど、自分がリードすることで、はやくものごとが決まるなら、もう少しリードできるようにがんばりたい。

【第三回授業】
取材先について地域の方から情報収集をすることがテーマ。
地域の方から情報収集する上でのコツを学び、4人の地域の大人にご協力いただいて、取材先についてのヒアリングを実施しました。授業の最後では、得られた情報をもとに、取材先にどんな質問をするかグループごとに考えました。

▽ 塾生の感想
・どうやったら上手に、聞きやすいリサーチの質問ができるかしっかり考えられた。
・全然知らないところを自分たちが作る動画で、いきたいと思わせられるように頑張りたい。
・リサーチするのは難しかった。言葉をたくさん選ぶ必要があることがわかった。
・人からアドバイスを聞いた方がいいことがわかった。実際にゲストの人に取材してみたら、意外と知らないことが多かった。

【第四回授業】
インタビューのコツを学ぶことがテーマ。
まず、インタビューを仕事にされている有識者の方から、インタビューの極意をエピソードを交えてレクチャーしていただいきました。
その中で、①インタビューは「会話」だと思ってたのしくおしゃべりをする、②相手がイキイキ話しているポイントを逃さない、③背伸びをせずに受け答えする、という3つの極意を教えていただきました。レクチャーの最中には、極意を実践するミニワークも実施。
さらに、スタッフからもインタビューの極意として「話を広げる質問力」についてレクチャーし、練習として模擬インタビューを行いました。

▽ 塾生の感想
・観光マッププロジェクトでのインタビューでは、あんまり「おしゃべり」ということをするのではなく、聞いたら返すの繰り返しだったので、今回はひとつの質問をしてその中で気になることを聞いてみたいと思います。
・質問の準備はいい調子だけど練習通り行くかわからないのでがんばろうと思う。
・やはり取材は事前準備が大切だと思った。

今後の展開

これからは番組企画編に移っていきます。これまでのリサーチを通して知った情報を活かし、番組の企画を考え、「企画書」を制作します。その後、企画を実行に移せるよう、セリフや動きを決めて台本にする予定です。

撮影本番は1月下旬を予定しています。撮影した映像の編集を行ない、完成した番組は3月に上映会にて、公開します。
また、minetoの美祢市のケーブルテレビ「美祢市有線テレビMYT」でも放映いただく予定です。

塾生が美祢市をどう切り取り、どういう魅力を発信してくれるのか、今後の動きにもご期待ください!


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