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石川 空実(Ishikawa Sorami)

吉備中央team / KeyMan
1994年生まれ。神奈川出身。高校在学中に1年間のアメリカ留学を経験後、アメリカのキリスト教大学に進み神学を専攻。自分の信条を深掘りしつつ身近な地域の教育格差に興味を持つようになる。卒業後は英語教室の新規開講教室マネージャーを経て、教員免許取得を働きながら通信大学に通う形で目指す。その後、2020年4月にFoundingBaseにジョイン。現在は岡山県吉備中央町で町営塾kii+のスタッフとして奮闘中。

内向きだった私を引っ張り出してくれた大人たちとの出会い

私は神奈川県川崎市の静かな住宅地で生まれ育ちました。
幼少時は、周りの人は表面上ニコニコしながら、隠し事をしたり嘘をついたりしているのだ、と漠然と思い、周りを信じようとしていませんでした。そのため、友達からも一歩引いた距離を保ち、読書や絵を描くなど内向きな遊びに時間を費やしていました。

そんな私に大きな影響を与えたのは、幼馴染に誘われてたまたま行った教会で出会った大人たちでした。
初めて教会に行った時、ドキドキしながらドアを開けてみると、アメリカ人の牧師夫人が、それまでの人生で初めてと言っていい程の温かく大きなハグをして私を迎え入れてくれました。当時の私が持っていた大人のイメージを大きく揺るがしたあの瞬間は、今でも忘れられません。
教会では、職種や国籍を超えた、実に多種多様な大人たちと出会いました。自分を子ども扱いすることなく、対等な立場で接してくれる。そんな彼らの姿勢は、周囲と距離をおきながら学校生活を送っていた私の他者に対する考え方を大きく変えてくれました。

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もっといろいろな人と出会いたい、自分の常識が伝わらない人と接することでもっと世界を広げたい、そんな思いでアメリカの大学に進学し、キリスト教神学や聖書言語、教育を4年間学びました。さらには、もともと勉強していた英語をより極め、大学在学中に、合格率10%といわれる英検1級に合格しました。

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自分の思いと出来ることのギャップに苦しんだ時期

話は変わりますが、クリスチャンとして生きることを決めた私には、人生で大切にしたい思いが二つあります。

一つは「誰がなんと言おうと、あなたには生きる価値がある」と伝え続けることです。これはキリスト教の教えにある「神様がこの世を作り人間を造ったのだから、全ての人には生まれた意味があり、生きる価値がある」という考え方から来ています。

もう一つは大学在学中に知った「Great things only happen when you get out of your comfort zone.」という訓言です。「すごいことは自分の安全地帯を出てみないとやってこないよ」というメッセージは、アメリカに行ったことで一生分の挑戦をしたと思っていた自分に深く刺さりました。
挑戦した所には、さらに挑戦し続けている人がいる。失敗したとしてもまた挑戦し続ければ良い。幼少期から自分に自信がなかった私にとってこの言葉は、自分自身にも、また他人にも伝えていきたいメッセージになりました。

しかし帰国後は、とりあえず普通の日本人のように働かなければという焦りがありました。英語教室に就職し社会人としてのマナーや同僚、お客様との接し方など多くのことを学んだのですが、結果が出せない自分に甘えて落ち込んだり、「何か違う」と思うことが多くなりました。
お金を持っている家庭に生まれたから良い英語教育が受けられる、その常識は続かなくても良いんじゃないか。どんな場所に生まれても、その人の価値は変わらない。もっとその人が輝けるように支援したい。そのようなモヤモヤから「何かしなければ」という思いにかられ、英語教室を退職しバイトをしながら通信大学で教員免許の取得を目指して勉強を始めました。

逆境を越えて挑戦し続けるメンバーの姿

「何かしなければ」病になっていた私が初めて吉備中央町を訪れたのは、約1年前のことです。そこで目にしたのは、生徒を一人の人間として尊重した上で、日々正面から向き合っているスタッフたちの姿でした。その光景は、教会で様々な背景をもった大人が自分自身と向き合ってくれた姿と重なりました。

それを見て私は、今度こそ自分も現場で生徒と向き合っていきたい、そして一人一人が生まれてきたことに価値があるかけがえのない存在であることを伝え続けたい、と思いました。また、今自分の人生を転換しないとずっと変わらないのではないかと強く思い、kii+で働くことを決断しました。私の新たな挑戦が始まりました。

常に自分ができる最大の価値を出し続ける、そんな環境で生きる。

自分の想いを伝えて町に影響を与える、と意気込んで2020年2月末に吉備中央町に引っ越した矢先、新型コロナウイルスの影響で全国的に学校に休校要請が発布され、町の中学校も例外なく休校となってしまいました。約一週間後に一般受験を控えていた中学3年生も学校や塾に通って勉強することができなくなりました。

いきなりの逆境にびっくりしていた私を横目に、kii+スタッフは走り始めていました。「この状況だからこそ試せることがある」受験シーズン真っ只中なのに教室で生徒と会えないという状況においても、この機会に自分たちの最大限の価値を出すことを追い求めていた仲間を見て、これからこんな素敵な人たちと一緒に働けるのだということに素直にワクワクしたのを覚えています。

それから6ヶ月。私は授業の枠を任せてもらい、前職の経験を活かして事務業務などを担うようになりました。今感じているのは自分の不十分さとこれからの可能性です。「できている」と思っていたことが、「自分の仕事の価値を最大限にする」という目標を据えた瞬間に「満足にできていない」ことが分かり、「自分はまだまだだ」と凹む日々です。ただ、根気強く「できないことはできるようにすればいい」と、これからの成長に向けて背中を押してくれる仲間がいて、本当に感謝しています。
まず授業において、自分の最大の価値を出し、生徒がより善く学べる環境を作る。そしてこの生徒たちの魅力を町の大人に伝えて、町の魅力を増やしていく。それが今私に任されている役目であり、私が今、人生をかけて挑戦したいことです。

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今はますます、「誰がなんと言おうとあなたには存在する価値がある」という思いを伝え続け、生徒が一歩踏み出せるように日々向き合っていきたい。そう思っています。

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「自由」をUpdateする というMISSIONのもと、地方を軸に事業展開している地方共創ベンチャー企業です。

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