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前嶋 英里(Maejima Eri)

Education Div. Director / 吉備中央team(kii+塾長)  
鳥取県八頭郡出身。小学校教員養成の大学に在学し、教育心理学を専攻。学校教育とは違う教育の世界に興味を持ち、就活中にFoundingBaseに出会う。町営塾kii+にて半年インターン経験。大学卒業と同時に正式にメンバーに加わることを決める。2年間のスタッフを経て、今年度より町営塾kii+の塾長として町内の子どもたちが「より善く生きる」ための場づくりを行なっている。

自営業の家庭に育った幼少期

私の実家は、地域の誰もが知っている酒屋でした。『商売は人との信頼関係で成り立っている』そして、『この「家」この「地域」を守るのは、そこに運命的に生まれた人たちなんだ』という想いが代々引き継がれていたのが私の家のあり方だったように思います。

そんな家族の姿を見て過ごした私は、幼いながらに「じゃあ私はどうするの?」と自然と考えるようになっていました。
何か人とは違うことをしたい、私だけの人生を生きたいという感覚は小学生くらいの頃からあったと思います。だけど、挑戦する度胸もなければ、一歩踏み出せそうな方法も分からない。「でも」「どうせ」ばかりが先に立ち、自分で意思決定をすることから逃げてしまう・・・。ここから10年近く、殻を破れない自分との戦いがはじまります。

心の琴線に触れるメッセージを投げてくれた大人たちとの出会い

そんな私の側にいつもあったのが「音楽」でした。
「音楽」の世界では、自分がいつも主役でした。6歳からピアノ、中学以降は吹奏楽部でサックスを担当していたのですが、自分の想いの丈を音にぶつけられるあの瞬間は、本当に最高の瞬間でした。
高校2年では部長を務め、「大切なのは技術じゃない、心だ」というメッセージを届けてくれた恩師と出会います。その先生を中国大会に連れていきたい一心で無我夢中で駆け抜けました。

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その後コンクールを終えて燃え尽きた私は、学校に行く理由もよく分からなくなり、小5から通っていた地元の塾に居心地の良さを感じて入り浸るようになりました。
そんなある日、先生がとある「音楽」を私に聴かせてくれました。どのようなシーンだったか鮮明には覚えていませんが、その「音楽」とともに、「お前なら絶対に助けられる命がある」と私の手を握ってそう言ってくれたことだけは覚えています。

そして、特に自分に影響を与えたのは、たまたまYouTubeを開いたらおすすめに出てきたパンクバンド「Hi-STANDARD」。画面の向こうで、汗なのか涙なのか唾液なのかよく分からない液体を流し、上手なのか下手なのかよく分からない声でメッセージを放つ、その集団に気づけば惚れ込んでいました。

彼らの楽曲に『STAY GOLD』という楽曲があります。私がこの『STAY GOLD』という言葉を解釈するならば「リスクが伴った選択であろうと、苦しさを伴った場面であろうと、自分が輝き続けろ!」ということ。この曲の前でフロントマンがこう言います。「闇にいるなら光を探せ、光がないなら自分が輝け」。この言葉は今も私を突き動かしています。

誰かにとっての光になりたい

今まで何もできないと言い訳ばかりしていた普通の自分に与えられた「光」は「音楽=人のメッセージ」でした。

私も「光」になりたい。自分自身が「光」になるためにはなにをするか?
そう考えたときに、一番最初に浮かんだのは、教育の道でした。

理由はシンプルです。自分の心の琴線に触れるような「光=音楽であり、メッセージ」を与えてくれた大人たちのように、今度は自分が子どもたちの「光」になるようなメッセージを届けられる人でありたいと強く思ったからです。
就活を迎えた私は、自分が光っていられる場所、そしてバンドメンバーのように一生モンの仲間と共に働けるようなところはないか、と会社を調べます。元々教育の道に興味があり、小学校教員免許を取得するために大学に通っていたので、周りは教員採用試験に向けて勉強に励む時期でしたが、私は図書館に居座り、様々な会社を探しました。

そんな時、私の目に入ってきたのが、FoundingBaseの求人ページでした。

“一度きりの人生だからこそ、自分の人生思いっきり生きろよ!その過程って本当に苦しいし、うまく行くことばかりじゃないけど、それすらも受け入れて全力で生きろ!”
求人でありながら、そんなメッセージが伝わってくるようなFoundingBaseの募集記事。

「楽しく生きよー!一回きりの人生楽しもー!」というオーラを醸し出している会社や団体は多くあれど、「苦しいことすらも楽しもうぜ」「それも含めて一度きりの人生だ」って言い切れる組織ってなかなかない。

実際FoundingBaseでやろうとしている、”地方でゼロから可能性を創り出すこと”や”一筋の光でも見つけたらそこに喰らい付いてがむしゃらにやること”自体、冷静に考えたらそもそもが世間的にはしんどいこと。けれど、それを逆手にとるどころか、楽しみながら、光を見つけながらやっている。

一緒に働きたい思いが湧き上がり、図書館で人目も気にせず号泣したことは今でも鮮明に覚えています(笑)。
そこからは、衝動に突き動かされてすぐに応募。何もできない、一歩踏み出すのが怖い、もしできなかったらどうしようと言い訳ばかりしていた私が、そんなくだらないことを一切考えずに、初めて自分の心のままに動いた瞬間でした。

そこから当時kii+の責任者だった、新免さんに繋いでいただき、初めてお会いしたその日にはもう「ここで働きたい!」という気持ちが湧き上がっていました。例えるなら「千と千尋の神隠し」で千尋が湯婆婆の元に行き「ここで働かせてください!」と懇願した、まさにあのような感覚です(笑)。
その後、kii+のインターンとして経験を積みながら、大学卒業後、正式にkii+で働くことを決意しました。

史上最高に輝いてる自分、史上最高の仲間

kii+にジョインしてからの毎日は、今までの人生にないくらいに輝いてました。きっと皆さんが想像する「輝いている」とは程遠い2年間だったと思います。
器用でもないし、地頭も良くない私は、とにかく盲信して突っ走っては壁に激突して号泣し、真逆行ってみたらドブに突っ込んで全身あざだらけになって・・・そんな毎日でした(笑)。
それでも、全力で挑戦し、全力で失敗し、全力で叱られ、全力で泣き、全力で明日も頑張ろうと思える日々こそが、自分にとっては輝きに溢れていました。

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そんな風に全力で駆け抜けることができたのは、何よりも仲間の存在があったから。
駆け寄ってきてそっと涙を拭いてくれる仲間、ケラケラ笑いながらわたしの流した涙で絵を描いてる仲間、痣を手っ取り早く消す方法を教えてくれる仲間、痣を見て「なんか動物に見えるねー」と意味の分からないことを言う仲間・・・意味わからん例えかと思いますが、本当にその通りなんです(笑)。
こんなに面白くて素敵な仲間に囲まれている自分は本当に幸せ者だと、心の底から思います。

2020年、kii+塾長としてのチャレンジ

私は、この4月から、岡山県吉備中央町の町営塾kii+の塾長を任せてもらうことになりました。

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(kii+ コンセプトメッセージ)

パンデミックにより大きく変化する社会、教育の世界。今までのプレイヤーの視点と能力だけでは全然足らない、「リーダー」というポジション。毎日というより、毎時間、痣ができている感覚です(笑)。

それでも、kii+の生徒に「えりちゃん毎日楽しそう」って言われるんです。だから胸張って「毎日楽しいよー!これとかこれとか悩み尽きないけど!」って言うんですね。
人間と人間が、血の通ったコミュニケーションを取り、私も一人の人間として等身大の自分で立つ。大切なのは、目の前にいる生徒たちにおこがましくも自分の一挙手一投足で何か希望を与えられるかもしれないと、自分を信じ続けること、そして目の前の子どもたちを信じ抜くこと。
そのために私も、毎日成長し続ける。自分の知らない世界を見続ける。それを自分の言葉にして子どもに届ける。その何気ない「日常」にこそ、「光」が転がっているはずだと、私は信じています。

普通だった私に「光」を見せてくれた人たちがいたように、次は私が誰かの「光」になり続ける。
地方というフィールドは確かに羽ばたけるチャンスが少ない。それは私自身も田舎で息苦しさを感じたからこそ凄くわかります。
だけど、その地方に「誰だっていつでも何者にでもなれるんだ」いう信念を持った大人が存在し、子どもの意思決定に介在することで、子どもたちの可能性は一気に広がると思っています。

この2年間で見てきた、沢山の「可能性が広がった瞬間」。
いつだって、誰だって、どこにいたって、昨日の自分より成長できる。
わたしは、心の底からそれを信じています。

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町営塾kii+はたくさんのサポートをいただき、今年で5年目を迎えます。
kii+の礎を築いた歴代の先輩スタッフ方の想いを引き継ぎ、これからも「光」を呼び込むような場所を創っていきたいと思います。




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「自由」をUpdateする というMISSIONのもと、地方を軸に事業展開している地方共創ベンチャー企業です。

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