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河嶋 愛基(Kawashima Aiki)

Education Div.  Director /  安平team
長野県生まれ、北海道育ち。
高校卒業後、国際基督教大にて心理学と公共政策を専攻。卒業後、新卒で法務省に入省。その後、株式会社リクルートジョブズへの転職を経て、株式会社FoundingBaseにジョイン。現在は北海道安平町にて、教えない放課後教室「あびらぼ」(安平町公営塾)の代表を務めている。

【幼少時代:マイペースな野生児】

諏訪湖のほとりで生まれた私ですが、物心がついた頃には「森町」にいました。名前からしてのどかな印象かと思いますが、実際は…そのとおりの町です。笑
当時同居していた祖父が、農家であり競走馬の生産者だったことから、森町の特産品である「みやこかぼちゃ」と、サラブレットに囲まれて育ちました。農作業に駆り出されたり、牧草地で駆け巡ったり…今思えば、野生児。
さらには、一人っ子だったことも相まり、かなりマイペース。

保育所の先生
「愛基ちゃんのおうちには、お馬さんの他に、お牛さんもいるの?」
わたし
「んー…お牛さんはいないけど、おじいちゃんはいるよ♪」
先生「・・・笑」
という会話を繰り広げるような、ちょっと抜けたところのある子どもでした。

【小学時代:「できない」ことがイヤな優等生】

そんなマイペースなわたし、もう一つ特徴がありました。
闘志を剥き出しにするタイプではないものの、とにかく「できない」ことがイヤだったんです。
よく「でっきないっっっ!!」と言って泣きながら、いろんなことに取り組んでいました。
「できる」ようになるまで頑張るので、そのうち自ずと結果がついてくるようになります。
そして、気づいたときには、意図せず「優等生」になっていました。

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【中学時代:「脱・優等生」したいサッカー少女】

中学校は町内に1校のみ。
わたしは町内で一番大きな小学校からの進学だったので、ほぼ不安はゼロ。
「新しい友達ができる!」という楽しみしかありませんでした。
しかし…入学してすぐの学力テストで学年1位となったことで、また「優等生」の影がちらつき始めます。その後も、勉強ではオール5、スポーツでも学校代表…と、嫌味なヤツだったんですね。
もちろんわたしもなんでもかんでもできるわけではなく、特に水泳は、学校ワースト1だったと自負するくらいのカナヅチ。ただ、幸か不幸か、中学校では水泳授業がなかったんです。
そうこうしているうちに、友達からなんの気なしに言われる「愛基はうちらと違うからね〜」という言葉が、胸に刺さるようになります。
とはいえ、当時のわたしには、小学時代から根付いてしまった「優等生ポジション」を覆す方法もわからず…
当時選手として所属していた男子サッカー部が、唯一心地よかった気がします。そこではむしろ、わたしが足を引っ張ってばかりだったので…友達ともフラットな関係を築きやすかったんですね。
「北海道、日本、そして世界で考えたら、自分なんてちっぽけなのにな。周囲が思うほど、すごくなんかない。絶対に。なのになんで?」と思う日々が続きました。

【高校時代:殻を破った「森っ子」】

高校は、函館市内の進学校へ入学しました。
同じ中学校から進学した友達は2名のみ。ほぼゼロからのスタート!
周りにはいわゆる「優等生」と呼ばれてきたような人がたくさんいて、いかにこれまでの環境が「井の中の蛙」だったんだろう、と思いました。
自由で個人の自律を重んじる校風、ユニークな先生方、各地から集まった友達…
あんなに悩んでいた「優等生ポジション」もあっさり手放すことができ、おちゃらけマイペースな自分を、家庭内だけでなく、外でも出せるようになりました。
今でも毎年温泉旅行に行くような、生涯の友もできました。
また、高3の夏には、突然海外にも行きました。笑
英語の教科書に載っていた発展途上国のことが気になり、東京のNGO団体が主催するスタディツアーに参加したんです。初めての海外はもちろん、東京や大阪のいわゆる都会の大学生に囲まれた経験から、より一層「井の中の蛙」を実感しました。

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フィリピンへの渡航をきっかけに、次第に「一歩踏み出せば、自分の世界は拡がるかもしれない」という実感を持ち始めます。
スタディツアーのときに一緒だった大学生のお姉さんを頼り、東京にてオープンキャンパスをハシゴしたのも、この頃でした。

【大学時代①:多摩でのびのび大学生を始めた「田舎っぺ」】

「井の中の蛙」ことわたしは、大学入学のタイミングで上京しました。
種別の多い電車に戸惑い、乗れないまま何本も見送ったり…
初めてアルバイトをしてみたり…
初めて友達と夜の街をふらついてみたり…(不良ではありません笑)
今までにない環境の中で、のびのびと暮らしていました。「多摩」という自然たっぷりの環境に、気の置けない仲間。
順風満帆な日々でしたが、一点だけ引っかかる点がありました。
大学での学びです。
結論を述べると、1年の夏から「仮面浪人」を始めたんです。
わたしが当時所属していたのは「総合政策学部」。
選んだ理由は、「高校程度の知識で、それぞれの学問がどんなものかなんて分からない。それなのに、イメージだけで学部を選択して、4年間学ぶのはどうなんだろう…まずはいろんなものに触れて、そこから専攻を絞っていきたい」と思ったからです。
そんなこんなで、学際的な学部で学びたいと強く思っていたわたしですが、実際に入ってみると、教授陣の研究分野の関係で、「アジア文化」に偏っていることがわかりました。(完全なるリサーチ不足です。はい。笑)
そして何より、「本当の第一志望校を、受験もせず諦めた」過去に、引っかかっていたんです。
大学には今までどおり通いながら、講義終了後は閉館まで大学図書館で受験勉強。
よく「変わっている」と言われる入試問題でしたが、教科の垣根を超えた物事のつながりを教えてくれました。一見関係のないようなことでも、実はつながっている…どんどん自分の視野が拡がっていくようで、とても興奮したことを覚えています。

【大学時代②:スケジュールは30分刻み?!な「田舎っぺ」】

仮面浪人の末、国際基督教大学(ICU)に入学しました。
学生数3000人の少人数教育の下、「代返」とは無縁のアカデミックな日々を過ごしました。
特にFreshman時代は英語漬け、さらに言うならディスカッション漬けの毎日で、泣きながら課題をやっつけていた時もありました。笑
ただ、「大学だけで終わりたくない!」という思いもまたあって、とにかくスケジュールを詰め込んでいました。
都会では至る所に「きっかけ」がゴロゴロ転がっていて、「自分が一歩踏み出しさえすれば、なんでもできるじゃん!」と感じたんです。
研究会、ボランティア、アルバイト…「やらぬ後悔よりやる後悔」と考え、とにかく駆け回る日々でした。
Sophomoreの夏には、アラスカの国立公園で2ヶ月間のインターンをしました。
日本人のいない地域で、同僚とシェアハウス生活。
「井の中の…」と言うのも躊躇われるくらい、(月並みですが)世界って当たり前に広いんだと感じました。

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【社会人時代①:新卒〜安平町との出逢い】

大学卒業後は、法務省に入省。
めでたく勤務地希望が通り、大好きな北海道に帰ってきました。
心理の専門職として、受刑者や非行少年と対面する日々を過ごします。
(なんでそんなニッチな職業に?という疑問が沸くかもしれませんが、長くなるので割愛します。笑)
いろいろと思うことがあり、株式会社リクルートジョブズに転職。
カスタマー(求職者)とクライアント(企業)のベストマッチングを実現すべく、バリバリ営業していました。

そんな矢先に、北海道胆振東部地震が発生しました。
2018年9月6日のことです。
仕事は、数日間休みとなりました

「このままでいいのだろうか…」そう思っていたときに、はやきた子ども園の保育ボランティアの募集を見つけました。
そして、地震発生の2日後に、安平町へ向かいました。

【社会人時代②:あびら未来塾】

その後も安平町とのご縁があり、有志ボランティアで作った「あびら未来塾」の塾長を務めました。
安平町では、中学校が1校使えなくなるなどの震災被害がありました。
広い北海道ですが、学校に被害が出たのは、唯一安平町だけ。
また、余震が続き、自宅でも落ち着いて勉強できない状況でした。
「子どもたちが安心して勉強できるように」と、緊急性が高い受験生30名を定員として募集開始。
しかし、蓋を開けてみると、「週1でもいいので、参加できませんか?」という中1、2生の声も多く、最終的には中学生全学年を対象に、60名の生徒が集まりました。
11月から5ヶ月…受験生全員の第一志望校合格を見届け、当初の予定通り3月末をもって解散しました。

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さて…あびら未来塾時代ですが、リクルートと二足の草鞋でした。
「4月からどうする?」
そう考えたときに浮かんだのが、子どもたちのキラキラした表情でした。
「もっと安平町の子どもたちに関わっていきたい」
その気持ちから、リクルートを退職し、安平町に移住。
被災当時、ボランティア活動で知り合ったFoundingBaseとのご縁もあり、安平町で子どもたちの学びをサポートすることになりました。


【社会人時代③あびらぼ】

そうした経緯で、教えない放課後教室「あびらぼ」の代表を務めることになりました。

「あびらぼ」は安平町の公営塾ですが、一般的な公営塾とは異なり、学校の授業の補習や入試対策はしません。

車で15分の場所にある国際空港(新千歳空港)へ行って、「Youは何しに日本へ?」さながら外国人にインタビューをしてみたり…
蔦屋書店へ行って、25万冊の中から自分だけの1冊を「ジャケ買い」してみたり…
北海道大学へ行って、現役北大生と一緒に大学生体験をしてみたり…
一言で「◯◯塾」とは言いにくいことを、たくさんやっています。笑

「なぜ勉強をやらないんですか?」と質問されることも、たくさんあります。

正直に言うと、「勉強を打ち出した方が、多くの子どもたちが集まってくれるだろうな」と感じたこともあります。
それでもあびらぼにこだわった理由が、ここまで述べてきたわたしの生い立ちにあります。

「井の中の蛙じゃん」とハッとした自分
「自分が一歩踏み出しさえすれば、なんでもできる!」と興奮した自分
そして、環境が変わってもなお変わらなかった、「田舎が大好き、地元北海道が大好き」という思い…

元々、都会には1ミリも興味がなかったけれど、いろんなヒト・モノ・コトに出逢える都会の魅力は捨てがたいということも、知りました。

「田舎(地元)にいながら、いろんなヒト・モノ・コトに出逢えたら素敵なのになぁ」
これが、あびらぼを始めた、一番根っこの思いです。

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今後について

インターネットやICTの発達から、どこにいても情報を得られる時代になりました。
しかし、どんなに情報が溢れていても、素通りしたら、ただの情報にすぎません。

そんなただの情報、なんでもない日常に、おもしろフィルターをかけられる子どもたちを育てたい。
自らどんどん世界を広げていって、人生を楽しんでほしい。
そのための「きっかけ」として、あびらぼを大いに利用してほしい。

…そう願いながら、日々教室の企画運営をしています。


「安平町の子どもたちは、とってもステキです。」
何がステキかと言うと…目が本当に、キラキラしているんです。

そんな子どもたちの目が、いつまでもキラキラと輝き続けるように…
「いろんな世界を通して子どもたちの興味関心を拡げ、一人ひとりの心を動かす瞬間を創り出すこと」を大切に、これからもあびらぼをUpdateしていきます。

最後に、ぜひ皆さん自身の心に聞いてみてほしい質問があります。
「あなたの目に、この世界はどう映っていますか?」

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